忍ぶ



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憂国派の一人でもあった中川昭一氏が、天に召された。今の日本の状況を一言で表すのであれば“忍ぶ”だろうか。
時代の潮流に逆行し左派が勝利を収めた日本とは対照的に、保守連立政権が現実味を帯びてきたドイツだが、ドイツもまた“忍ぶ”べき時に来ているのかもしれない。


ドイツ総選挙ではメルケル首相の求心力低下が懸念されていたが9月27日の選挙結果後、メルケル首相率いる保守与党CDU・CSUは勝利宣言をした。連立を組んでいた左派政党のSPD(社会民主党)もCDU・CSUと同様に議席を減らしたが、野党の保守党であるFDP(自由民主党)は議席を増やした。これにより、CDU・CSUとFPDによる保守(中道右派)連立政権の可能性が高まった。
躍進したのは野党の保守政党だけではない。アフガン派兵に反対していた左翼党も議席を伸ばした。


ドイツは日本と違い政党を選ぶ選挙なので、日本の様に得票数に殆ど差が無いにもかかわらず一部政党が大勝利を収めるとの事は無い。ドイツだけではなくアメリカも同じくだが、世界の多くの民主国家は二大政党政治や連立政権だとしても各党の国防や外交には極端な差異がないので、日本のように大きく政策がブレる事も無い。
しかしながら、保守派と左派の妥協の産物であった前政権は、国民によって崩された。与党よりも、より明確に政策が分かれている野党の両派が躍進した理由としては、国民の革新への期待もあるのだろうが、旧東ドイツ市民と旧西ドイツ市民の軋轢も影響しているのだろう。


原子力発電所に対して国民の6割が反対し、アフガニスタンへの派兵に対しては7割が反対しているが、反戦運動よりも反核運動が各地で繰り広げられている。原発は市民の生活に直結しており、反原発が進めば、風力に代表される各産業が潤うのも確かだろう。しかしながら、40人を超えるドイツ人死者を出しているアフガン派兵は平和活動というよりも戦争の趣になっているのも現実だ。
右派の大連立政権が誕生した場合、果たして、国民の期待通りに政策を実行してくれるのだろうか。


同選挙結果に呼応し、イスラム原理主義組織のアル・カーイダタリバンドイツ国内でテロを敢行するとの予告ビデオを公開した。
ビデオによると総選挙後二週間以内がテロ対象期間としているようだが、未だにテロは起きていない。
ドイツ統一記念日の前日、10月2日にオッフェンバッハでドイツとトルコの二重国籍を持つ24歳の男が逮捕された。アル・カイーダの勧誘をしていたとの容疑だが、爆弾製造の材料を入手していたとの見解を連邦警察は発表している。
7日には、ベルリン警察が市内でイスラム系テロリストの一斉摘発を行ったが、テロ予告との関連は不明のままだ。


アル・カイーダとタリバンによってドイツはテロ標的になってしまったが、中国は未だに標的にされていない。
今年7月、イスラム国家ウイグル(東トルキスタン共和国)の首都ウルムチで起こった中国人民軍によるウイグル大虐殺は同じトルコ人国家であるトルコの人々を怒らせた。結果として、ウイグルの惨状を今まで知らなかった世界のイスラム教徒にも広く知れ渡った。
それにもかかわらず、中国が安穏としていられ悠々とウイグルで弾圧を敢行できるのは、武器の重要な供給源との理由が一番大きいのだろう。


911事件に関してユダヤだのメーソンだのイルミナティだのと様々な陰謀論が出ているが、世界は複雑なようで単純であり、単純なようで複雑だ。
中国の覇権主義は南米・アフリカまで及び、これら地域では中国による資源強奪、賄賂、武器供給が大問題になっている。南米やアフリカ諸国よりも世界に影響力を持つアメリカやアラブ諸国に対し、中国が何も手を付けていないなど、常識で考えても有り得ない。そのような中国に対し陰謀論が出ない状況こそ、陰謀ではないだろうか。
人権侵害が日常のアフリカは別として、日ごろ人権問題に煩い日本や欧米諸国が中国に物申さないのは中国の巨大市場故だが、南米やアラブ諸国が物申さないのは中国の影響力が拡大しているからだろう。
中国はアメリカに対して日本潰しの協力をしながら、第三国を通してアメリカ潰しに躍起になっていないだろうか。


タリバン、中国製武器を使用【大紀元日本10月2日】

(抜粋)
一方、タリバン政権は最近、強力な武器を所有しているとうぬぼれている。しかし、入手ルートの開示は拒否した。アフガニスタンの担当官はBBCに対して、 タリバンが中国製の最新兵器を所有していることを確認した。これらの最新武器は、中国製地対空ミサイル、対空砲、地雷、ロケット弾及び道路設置爆弾部品な どが含まれるという。
(中略)
 また、中国は、パキスタンに拠点を置く軍事勢力に武器を供給することに興味を持っていないはず。この数年、パキスタンで働く中国人はパキスタン軍事勢力の攻撃対象となっている。


 一般的な見解では、これらの武器は、パキスタンを中継するのではなく、イランを経由しているという。アフガン政府は以前から、イラン情報部員が9・11 以後南パキスタンで活発に動いていることを非公式には認めている。米国によるテヘランの核工場攻撃に対抗するために、イランは米国を攻撃するプロキシネットワークの構築を目指している。


北朝鮮製武器、上海で積載 UAEで拿捕のバハマ船籍船 2009/09/10 【共同通信】

(抜粋)
【ソウル共同】北朝鮮製武器を積んでイランに向かっていたバハマ船籍の貨物船がアラブ首長国連邦(UAE)で拿捕された事件で、韓国の聯合ニュースは10日、武器が入ったコンテナ10個は6月末に中国・上海で積み込まれていたと報じた。コンテナ輸送を請け負ったイタリアの業者が明らかにした。

第二次世界大戦戦勝国の犬だった中国は戦後に常任理事国となり、現在は手段を選ばず覇権を拡大している。
日本はどんな時でもアジアの為に戦ってきた。対象的に中国は、自国の覇権を行使すれどアジアの為に戦った過去はない。
イスラムの人々に良心があるのであれば、イスラム共同体が一つであれば、イスラム教徒を弾圧する中国との縁は切るべきだろう。アフガニスタン政府は中国を友邦とみなしているようだが、イスラム全体にとっては、中国は友邦などでは断じてない。


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中国、海軍大国への胎動 朝日新聞



どうやら総理・鳩山が愛する某国も理想は交えども、意図するところは同じなようだ。
果たして、親日国家の誕生はあるのだろうか。