ドイツの日本風スナック菓子
最近、重たい話題ばかりなので、今回は身近な話を。といっても私的な話では無い・・・。
日本の文化伝播力がアメリカと同じく凄まじいとの事は今までも述べてきたが、アジア諸国に限っては日本文化があらゆる分野に浸透している。
それは身近なスナック菓子でも分かる。ドイツにおけるアジア食材店のスナック菓子は日本企業がアジアで製造発売しているものか、日本企業が外国企業とライセンス契約して許可を与えているものか、もしくは日本企業の製品を真似たものしかない。
ドイツは普通の食品だけではなく、スナック菓子においても、味やバリエーションで日本に遠く及ばない。それでも昨今はアラレに代表される米菓だけではなく、アジア諸国の様に日本のスナック菓子を真似たものが相次いで生まれている。今回は、その中でも印象深い２点のスナック菓子を紹介してみたい。
まずは、ずばりＣＨＯＣＯＮＩＰＰＯＮ。要はポン菓子にチョコレートをコーティングしたものだが、こちらは２年位前に発売され、今では様々な店で売られている。今まで、こういった菓子は無かったので、ドイツ人に大好評な様子。
以下の画像は海草スナックで、ポテトチップスに海草エキスとワサビを混ぜ込んだもの。袋には日本語で“焼のり”と書いてある。日の丸と妙な構えをした剣道家や、画像では分かり辛いが背景にはタトゥー調のドラゴンも描かれており、日本人には無い怪しげなセンスが窺える。
味の方は・・・ＮＩＰＰＯＮは、妙に甘く安っぽい味。とは言っても、駄菓子屋の安菓子に似ていて、これはこれでクセになる。
対照的に、海草スナックはドイツに出回っている多くのスナック菓子と同じく、塩辛すぎる。味の広がりや深みは、ゼロに等しい(ドイツに出回っているスナック菓子といっても、パプリカ味ばかりのポテトチップスと比べるのも何だが)。
昨今、劇薬・苛性ソーダで染色したダンボール入り肉まんなど、中国製品のケミカル兵器が猛威を振るっている。毒入り風邪薬・練り歯磨き・蚊取り線香までは、私も中国イジメに思えなくも無かったが(中国製では買わないので)、流石に大腸菌入りウナギはトドメだった。
以来、アジア食材店の中国製品は買わないようにしているが、日本企業が中国で製造しているスナック菓子や食品も売られており、買うべきか否かと迷っている。
※肉まんに関してはＴＶ局のヤラセだったと報道されたが、言論弾圧のためには人すらも殺す国。仮にヤラセだったとしても大問題だが、世界的なイメージを考慮しての国家的隠蔽工作か否かは分からない。何れにしても、中国人の常軌を逸したモラルハザードが問題なことには変わりない。しかし、この製法が中国全土で広まっていたとの報道もヤラセだったのか。是非、検証してほしい。まさか、実録香港映画・人肉饅頭の再現版なんて事は無いと思うが・・・。
◆段ボール肉まん：中国のＴＶ局が「やらせ報道」と謝罪 毎日新聞 2007年7月19日
◆中国南部の「臭豆腐」、ふん尿添加する闇業者：THE EPOCH TIMES
◆中国の輸出、製品の安全性めぐる海外報道で打撃:北京 １７日 ロイター
中国の国家質量監督検験検疫総局の支樹平・副局長は１７日、中国製の食品や薬品の安全性をめぐる海外の報道が、中国の輸出に打撃を与えたとの認識を示した。また、報道は誇張されているとし、国内メディアは「実情」を報じることで、状況改善に向け協力すべきとの考えを示した。（以下略）
究極の選択ではないが、外見だけ真似たイマイチな味のドイツの日本風スナック菓子。味は良いが、製造過程を想像するだけでも恐ろしくなるようなアジアのスナック菓子。はてさて、どちらを選んだら良いものか。
とは言っても出来ることなら、どちらも遠慮したい。
自身が食べたいからではないが、こうしてみると、日本のスナック菓子が世界に与える影響力は計り知れないし、味も世界一といえる。他国に真似られてイメージダウンさせられる位ならば、直接世界に乗り込む位の気概は日本の菓子メーカーには無いのだろうか。日本の自動車業界は飽和状態の日本市場から脱出したが故に、世界一になれた。
（しつこいようだが、本当に自分が食べたい訳ではないので、あしからず・・・。）
最近、食品の安全性問題においても、中国人と日本人の価値観の違いを改めて感じる。日本の期限切れ兵器も、中国の化学兵器に比べれば足元にも及ばない。トランス脂肪の是非は不明だが、少なくとも日本では科学的に完全に害悪と分かっているものは使わない。
そういえば、戦後の闇市も燃料用アルコールを含んだ酒“バクダン”も朝鮮人が牛耳っていた。民族性は変わらない。机以外の四本足を全て食べる中華民族の真骨頂と言うべきか。
対照的に、日本人は世界一神経質だ。日本人的感覚で洗いざらい食品を調べたら、何も食べられなくなるのではとも思う。
日本生協連としても、現在、コレステロールの値が正常範囲内で、普通の食生活をおくっている方は、トランス脂肪酸について特に心配する必要がないと考えます。また、例えば、悪玉（LDL）コレステロール値が高めの方も、まずは喫煙や運動等も含めた生活習慣全体を見直すことが必要で、食生活の改善もその一部です。
最近は人為的な要因だけではなく、自然発生的な食品カタストロフィーも頻発している。狂牛病、鳥インフルエンザ、口蹄疫・・・・神は人に滅びよと言っているのか。それとも、肉食を止めろと諭しているのか。もしくは、抗体を持って強くなれと訴えているのか。結論が出るまでには、もう少しかかりそうだ。
結局、重たい話題になってしまい少々自己嫌悪・・・。
