敵に塩を送る日本


中国政府は核兵器の照準を日本に向け尖閣諸島を虎視眈々と狙い、韓国政府は竹島を実効支配している。中国では捏造で塗固められた南京大虐殺記念館が各地で新設され、韓国では親日派財産没収法が制定されている。両国の反日教育は、今も続いている。
以上からも分かるように、中韓は明確な反日国家であり日本の敵性国家でもある。にもかかわらず、日本は湯水のごとく国民の血税中韓に注いできた。
韓国は俗に“恩を仇で返す国”と表現されているが、両国とも反日・敵性国家であるのだから、いくら日本が援助しても当たり前と思っても感謝しないのは仕方がない。


しかしながら、日本からの援助を知っているだけマシなのも事実。多くの韓国人は戦前の日韓併合から始まり、戦後の漢江の奇跡に代表されるように日本の莫大な援助によって発展した事実を知らない(知らされていない)。多くの中国人は日中共同声明後の日本による莫大な援助を、天安門事件後に国際社会で孤立した中国といち早く関係回復し国際社会へ復帰させた日本を知らない(知らされていない)。
このような両国が繁栄し将来、日本に恩返しは無理としても恩恵を齎すと本気で考えているのであれば、相当なお人好しだろう。日本にとってメリットよりもデメリットのほうが遥かに多くなるのは当然の結果といえる。


反日・敵性国家である中韓は今、国を挙げて日本企業の買収、日本人技術者の取り込みを支援している。対照的に、日本は国家として民間企業や技術者を支援する地盤が弱い。国内の反日組織や左翼がJETROの足を引っ張ているような状況では、国粋主義中韓に敵うわけもない。世界でも数少ない愛国心の希薄な日本は、スパイ天国でもある。更には、「スパコンは世界1位でなくていい 」とのたまった他国の工作員のような蓮舫議員が事業仕分けをしている。
通常であれば国体を維持できない状況ではあるが、元来持っている日本人の勤勉性や知的水準の高さで何とか保っている。


日本は、法制度で技術流出を防ぐ術を持っていないに等しい。産業スパイに対しては、刑事罰を科せられない。国家機密を他国に漏洩させても、有期の懲役刑に処されるだけだ。対照的に中韓は厳しく取り締まっている。知的所有財産権が未確立で他国製品のコピーには寛大な両国だが、韓国は中国内に蔓延る韓国製品のコピーを提訴し、中国は国家機密を他国に漏らした人間を死刑に処している。
そんな中国は日本から手に入れた新幹線技術を独自技術と喧伝しアメリカに売り込み、韓国は相変わらずパクリと起源捏造に勤しんでいる。日本も過去に他国から文化や技術を取り入れてきたが、中韓のように世界を舞台に知的所有財産権を無視したり、自国の技術と偽るような真似はしてこなかった。


最近ではレナウンに代表されるように中国による日本企業買収が注目を浴びているが、日本人技術者から中韓への技術供与は深刻な事態に陥っている。


曲がる大型ディスプレー、サムスンなど素材開発 :日本経済新聞 2010年5月25日

韓国サムスングループと名城大学の飯島澄男教授などは薄く、折り曲げられる大型ディスプレー材料を開発した。材料は入手が容易な炭素で、液晶テレビの軽量化、太陽電池の発電性能の向上や新たなディスプレーの商品化など幅広い用途が見込める。飯島教授はナノテクの権威でノーベル賞候補者。サムスンが日本の最先端の研究結果を活用し、日本の電機大手との競争力の差を広げる可能性がある。


技術者に愛国心を要求するのは無理な話かもしれないが、外国籍ならまだしも日本人として今後も生き、子供も日本人として育てるのであれば、自身の行為が子孫の首を締めているいとの現実を知るべきか。


自国すら愛せない人間が他国を愛せるとも思えないが、愛国心が育たなければ鳩山のように友愛を掲げる輩も出てくるし、個人主義に走る輩も増える。
個人主義者が増えるのは戴けないが、友愛主義者が増えるのは良いと考える人もいるのかもしれない。しかしながら、世の中はお花畑ではない。日本以外の多くの国が国粋主義の中で、日本だけが友愛を唱えたところで、他国に利用され搾取され捨てられるのがオチだ。ましてや相手は、反日・敵性国家である。


スパイ防止法の制定や、愛国心教育の徹底の必要はあるが、国内左翼や反日組織の反発は避けられない。仮に法整備を整えても、合法的に中韓へ技術が流出するのは止められないし、子孫の事まで考えられない技術者を無くすのも難しい。


目先の利益しか考えられない技術者には、目先の利益を与えれば良い。日本の更なる躍進を保証させる為にも、政府による日本人技術者への助成金や様々な特典は必須と思われる。最近では、民主党による事業仕分けなるパフォーマンスが注目を浴びているが、本来であれば、如何に国庫を締めさせるかよりも、技術保護の為に国庫を開放するかを検討するのが先であった。


技術者の国外流出を防げば、日本の将来も安泰となり、技術者を独自に育てられない中韓の成長も止まる。中韓で技術者が育たないのは、知的所有財産権が軽視されているとのこともあるが、極端な儒教国家だからでもある。日本では職人は尊ばれ、江戸時代に既に職人文化が花開いたが、中韓では職人は商人よりも下にみられ軽蔑されていた。


日本が中韓から被る損害は、技術流出だけではない。中国ホンダ部品工場のストライキは終りをみせない。
日本人駐在員との50倍近い賃金格差が発端といわれるが、中国人は日本と中国の物価格差を知っているのだろうか。安い労働賃金を破棄しようとし、更には反日を振りかざす中国に未来があるとは思えない。
中国に進出した日本企業には、嘗てのヤオハンのように壟断され潰れるか、潔く撤退するかの二つしか道はない。何れにしてもチャイナリスクが暴発した今、日本企業に猶予はない。低賃金を売りにする国家は中国だけではない。反日・敵性国家でもある中国に同情する筋合いもない。


反日・敵性国家だとしても、日本の国益になるのであれば付き合う必要があると考える経済人も多い。しかしながら、今回のホンダの事例だけではなく、中国はバブル崩壊の懸念があり、韓国は二度目のIMF管理下に置かれる可能性がある。
日本人技術者だけではなく経済人も、目先の利益に流されず大局的見地を持って欲しい。



日本は明治維新後アジアで唯一、欧米列強に並び五大国に躍り出た。結果として、数世紀は欧米植民地のままであるとされたアジア諸国大東亜戦争によって明治維新後100年も待たずに独立を成し遂げた。現在アジアの繁栄は日本が存在したお陰でもある。


今日のアジアは和を尊ぶ日本であったからこそ成り立った。仮に中華思想中韓がアジアの盟主となったら、どうなるか。
アジア最貧国家と評された李氏朝鮮や現在のチベットウイグルからも分かるが、中華・夷狄思想、冊封体制は嘗ての欧米列強による植民地政策となんら変りない。周辺国家は利用するだけ利用され侮蔑される存在に過ぎなかった。
中韓がアジアで主導権を握ったら、アジアは再び暗黒時代に逆戻りする。昨今、東アジア共同体なる夢物語が喧伝されているが、中華思想に染まっている中韓が日本と対等な立場で共同経営することは有り得ない。和の精神の大日本帝国による大東亜共栄圏が理想的だが、今の日本に中韓を懐柔するだけの力があるのだろうか。
嘗ての大日本帝国のように日本が振る舞えないのであれば、中韓を肥やすメリットは何もない。しかしながら悲観する必要はない。日本は“敵に塩を送る”という愚行を止めるだけで生き残れるのだから。


カルタゴを敵視したローマの政治家、大カトーではないが、ともあれ媚中・親韓の民主党は下野すべきである。


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