久方振りの外交

最近、町村信孝外相の動向に注目している。そして今回も毅然とした態度を示してくれた。


中国副首相が、小泉首相との会談を当日にキャンセルするという前代未聞な屈辱的行為をした。これが個人的付き合いでの出来事でも大事だが、この事態に対し町村外相は「一国の首相が会う日程を組んでいるのに、理由もよく分からずに土壇場でキャンセルする。ちゃんと説明すべきだ。国際的、外交的マナーをどう考えているのか。」「先般の大使館への破壊活動と、一脈通じるものがある。」と記者会見で発言した。
至極当然な発言であるが、今までは、この当然な発言が出来なかった政治家が多すぎた。
今回の雄姿は、戦前の五大国時代の日本、明治政府時代の政治家を思い出させた。当時の政治家は今の政治家と違い、毅然としていた。例え相手が大国であっても、言うべき事は言った。


町村外相と対照的なのは、小泉首相であろうか・・・。全て玉虫色、相手に迎合しているのか誑かしているのか分からないが、私には結論を先延ばしにして責任逃れをしているとしか思えない。
靖国神社参拝にしてもはっきり行く意思があるのであれば、その正当性をしっかり各国に説明する義務が有る。
靖国神社にはA級戦犯だけではなく、普通の戦争被害者も祀られている。朝鮮人の方々も同じく祀られている。彼ら戦争犠牲者に祈りを捧げて何が悪いのか。」と最低限この程度の事は言わなければならない。
欲を言うのであれば、「A級戦犯戦勝国が勝手に罪を捏造し、犯罪者に仕立てたものだ。彼らはアジア開放を本気で信じ、本土決戦をせずに敗戦を認め多くの日本人を救った。現在祀られている洪思翊将軍も朝鮮民族が誇るべき人である。」との位の発言をしてもらいたいが、現状では不可能だろう。


しかし、町村外相のような政治家が増え、少しずつ真実の歴史が世に出てくれば夢ではないのかもしれない。