広島、60回目の原爆の日

核兵器の拡散は今も止まらない。日本政府は原爆被爆者を支援し、今後は広島及び長崎への原爆投下の非合法性、残虐性を世界に訴えていかなければならない。
捏造の南京大虐殺による訴えは許されて、何故に現実にあった残虐無比な原爆投下の被害者の訴えかけは無碍にされるのか。広島や長崎の一般市民への残忍な大量殺害は、絶対に許されない。
原爆を落とさなくても戦争は終わったとか、日本への原爆投下は有色人種だったからだとまでは言わない。だが、アメリカ側に実際に投下して原爆の威力を調べたいとの思いがあったのは確かだ。広島・長崎は巨大な生体実験場にされた。これ以上の非道極まる行為があろうか。
勝者が正義であり、勝者が歴史を造るのだから仕方が無いとの反論もあるだろうが、だからこそ、負の連鎖を止めなければ永遠に戦争も大国による犯罪行為も無くならない。アメリカ大統領が広島や長崎の追悼式典に出席し、謝罪を述べるような時代にならない限り、核兵器の拡散は止まらないし、戦争も無くならない。
日本は米国債を大量に有している。これらを売却した場合、アメリカ経済は崩壊するだろう。そのような事を持ち出さなくても、日本は世界第二位の経済大国だ。この先、アメリカに対して対等な発言をしない限り、良いように利用されるだ。アメリカの顔色を恐れる必要は無い。
原爆投下が“正義の為の手段”としてアメリカ国内で認知されている限り、今後現われる核保有国も、それが世界の破滅に繋がろうとも“正義の為の手段”として使う可能性は高い。だが、悪は悪なのだ。悪を正義にした時点で、悪の思想は際限なく拡大する。日本は悪の拡大を阻止する力と権利を有している数少ない国家の一つだ。