生け花・盆栽・日本庭園

mensch2005-08-23

一昨日、“生け花”と“盆栽”と“日本庭園”のテレビ特番を見た。この番組からも分かるように、自然を愛するドイツ人も、これら日本の伝統を好んで趣味にしようと努力している。生け花はイケバーナ、盆栽はボンザイと、ドイツ風に発音されていて面白い。


個人で庭をあまり持てないドイツでは、日本庭園は流石に金持ちの道楽(ドイツにおける自動車のレクサスにも通じる、エリート的で上品なステータスシンボル)にも見えるが、盆栽は今や市民権を得ている。デパートやスーパーで盆栽フェアがある事も多く、クリスマスやイースター等のキリスト教の祭の屋台でも盆栽を売っている有様(しかも格安)。


生け花も人気があるが、盆栽程には普及していない。フォームよりも、結果重視の盆栽がドイツ人には好まれているのだろう。日本における盆栽は年配の方々の趣味に思われがちだが、ドイツでは幅広い年齢層に受け入れられている。
日本の若者はゲームやアニメばかりではなく、これら素晴らしい発信能力を有する日本文化にも目を向けるべきか。日本の将来を担う若者が、それらの素晴らしさに気づかないうちに、他国の人々は虜になっている。


今の日本国内の現状と海外でのブームのギャップを見るにあたり、盆栽・生け花・華道・日本庭園が韓国起源になるのも時間の問題に思える。日本国および日本国民は今、守るべきものが何かを真剣に考えなければならない時にきている。
守るべきは領土だけではない。最も重要で最も守るべきものは、今まで放置してきた日本の“独創性と誇り”だ。(写真はクリスマスにおける盆栽屋出店)