ドイツにおける日本の伝統菓子

サム・ライ?区切りが変

昨今のブームの影響で、私の住む町にも寿司屋や寿司バーが乱立しつつある(最も、経営者の多くがドイツ企業であったり韓国人を筆頭にするアジア系だが)。


だが、日本食は寿司だけが広まっている訳ではない。それ以外の、あらゆる日本食品も広まりつつあり、菓子も例外ではない。今回は、その中でも日本の伝統菓子に絞って紹介したい。
日本の伝統菓子は此処でもポピュラーな存在になっており、中でもアラレセンベイは人気があり、健康食品店で売っている高価なものから近所のスーパーに売っている安値なものまで様々存在する。
日本のものよりも味は大味で作りも雑だが、調味料は日本と同じものを使っており、食べれない味ではない。塩分を気にされる方には丁度良い味付けか。その中でも、面白い商品名のアラレセンベイがあった。その名も『Samu・Rai Japanisches Sback』。何故か、サム・ライと区切っている。これにはアメリカのサム・ライミ監督の影響があるのかどうかは分からない(確かにサム・ライミ監督は親日家だが)。


アラレセンベイ以外では、ウニセンベイも多く売られているが、こちらは素直に美味い。日本のものよりも一回り小ぶりだが、味は日本のウニせんべいと全く同じ。中にはタイ風に辛味を加えているのもあり、こちらは更に美味い。


この様に、伝統菓子といえども日本の食品は何処でも手に入る。しかし、日本の伝統菓子を出している企業は全て日本企業ではない。日本の企業が、日本の誇るべき食品を海外にも広めようという気持ちを持たないまま、海外の企業が日本の素晴らしい食品を発見し世界に広めている構図は、日本人として情けなく感じる。
日本人は、もっと自国の誇るべきモノを知るべきだろう。日本のあらゆるモノは、海外への発信能力を有しているのだから。


余談だが、これだけあっても普通の丸いセンベイはまだ出回っていない。