ドイツにおける邦楽

mensch2005-08-28

ドイツのクラシック音楽界は、日本人音楽家が多く活躍しており、日本人の音楽に対する関心の高さが伺える。アジア系では他に中国人も存在するが、人口比を考慮しても日本人の活躍は中国人の比ではない。


クラシック音楽以外では昨今の癒しブームで、太鼓や琴や尺八等の日本伝統の音楽にも注目が集まっており、日本の様々な太鼓のグループも数多くドイツを訪れている。
CDショップや電気屋での、カラオケCDコーナーやアニメCDコーナーも一般的になっており、昨今では日本の伝統音楽のコーナーも設ける店も多くなった。
ただ、残念なことに現状での日本の伝統文化は日本国及び日本国民が一丸となって広めているものではなく、日本人以外の人々が自主的に取り入れようとしている為、その多くが誤解を生んでいるのも事実だ。中には中国風の音楽だったり、チマチョゴリを着ての演奏もある。この点では民間レベルよりも国家ぐるみの正しい日本文化の紹介が必要か。


そして今回、欧州ポップス界に日本人が現れる。テクノミュージック界では既に多くの日本人が活躍しているが、ポップス界では皆無だった。
それが、宇多田ヒカルだ。9月にイギリスでアルバムEXODUSを出すが、果たして結果はどうか。
彼女のアメリカデビューは失敗だった。これは、アメリカのヒット曲や歌手からも分かるように、彼女の存在は地味で曲もアメリカでは平凡過ぎたからだ。アメリカで成功するには、強い癖と色気と踊りが不可欠だ(この点では、日本の椎名林檎やHITOMIの方が成功した事だろう)。
ただ、欧州において派手さは必ずしも必要としない。個性があれば売れる。その個性とは、その歌手の出身地のお国柄を出した音色、雰囲気だ。さて、彼女は果たして欧州で成功するのだろうか。結果は言うまでもない。


写真は音楽ショップでの日本フェア