ドイツの年末年始

mensch2006-01-03

日本でも寒波到来のようだが、ドイツも同じだ。私の住む町では、クリスマスまで雪が降らなかったが、その後になって大雪で20cm位積もり、12月としては記録的な積雪となった。ここ北ドイツは意外だが、冬は南ドイツよりも暖かく雪も少ない。南部で最高気温が氷点下になる日でも、最低気温が氷点下以下にならない事も多い。北大西洋海流という暖流の影響がある北ドイツと、内陸型気候で更に高度もある南ドイツではこうも違う。日本の気候に例えると北ドイツの夏は高原型で、冬は日本の盆地都市の京都や甲府位の気候といえる。


ドイツの気候は様々だが、年末年始の様子はどこも同じ。クリスマスから年始まで休む企業もあるが、年始は2日が平日であれば2日から仕事始めとなる。今年は週末に元日が入った為、日程的には普段の週末と何ら変わりが無い。ドイツのクリスマスが家族の為の行事であれば、ドイツの正月は恋人や友人同士の行事となっている。
その為、必然的に町は活気付く。とは言っても、31日は大概の店が午後2時までに終わり、元旦は営業していない。


では、何により活気付くのか。それは花火。
殆どが私的な花火だが、新年と零時に一斉に開花する様は圧巻で、除夜の鐘を聞きながら神社に向かう日本の静かな年末年始と比べるにあたり、非常に対照的に感じる。
不思議な事に、多くの在留邦人がこの行事に傍観の立場でありながら、同じアジア系である中国人は率先して花火を楽しんでいる。確かに中国の元旦も爆竹や花火で賑わっている。年末年始に静寂を求め、心を清らかにする日本人と、躍動を求め心躍らせる大陸人。文化の違いと言えばそれまでだが、ここでも、礼節を尊ぶ日本文化と礼節よりも感情を表現する事を美徳と採る大陸文化との違いが浮き出てくる。
私は、どちらが好きなのだろうか。まだ、分からない。