黒に染まるドイツの冬
ドイツ人のファッションセンスは以前も述べたが、流行を追っているとは言えず、小奇麗にしているが古臭さは否めない。個性的なファッションも俗に言うゴス系が多い。そして、冬になるとドイツ人の服装はある色で統一される。それが“黒”だ。私などはドイツの暗い冬の中で何故、あえて黒い服を着るのか全く理解できないが、それは味気ない白い服を着る人々が多い日本の夏も同じと言えば同じだろうか。それはそうと、彼らの黒い服装のお蔭で、町が更に暗く重く感じる。
人間は冬眠が出来ない。もしかしたら、ドイツ人はその代償として黒い服を着て心を休めようとしているのかもしれないが、冬でも活動したい日本人としては何とも理解し難い心情か。
そんなドイツだが、日本では殆どお目にかかれない商品が豊富に並んでいる。それが黒い服専用の洗剤だ。各社が出しており、店には専用のコーナーもある。白さ際立つ洗剤ならぬ黒さ際立つ洗剤。洗剤一つとっても、文化の違いを感じる。
※各社が出している黒色衣類専用洗剤の一部
