ドイツにおける刺青の地位

mensch2006-01-11

ドイツにおける刺青の社会的地位は、日本における地位よりも高い。健康面で刺青は肝臓を傷めやすいとか保険加入において不利になる等の話もあるが、それはタバコと同じで本人の問題といえる。


刺青が他人に不快感を与えるとの風潮は如何なものか。確かにタバコは周りの人々に煙害を齎すが、刺青はその様な事は無い。ここで原因となる刺青=ヤクザとのイメージも前時代的ではないだろうか。今の日本はファッションで刺青(タトゥー)をする者も多い。それはドイツも同じだが、ドイツにおいては老若男女問わず刺青をしており、ファッションとしての地位を確立している。日本の若い男性がピアスをするような感覚で、ドイツの老若男女は刺青をしている。


ドイツでは年配の男性がピアスをし、刺青をしても真っ当な仕事が出来る(現に数多く存在する)。写真の地下鉄工事の広告にも、堂々と右腕に刺青をした労働者が表されている。


日本の温泉は、刺青お断りだ。故に一部の若い男女や外国人は入りたくても入れない状況となっている(テープで隠して入る兵も多いが・・・)。
国際協調を謳いながら、刺青を疎んじる風潮は余りにも古すぎる。刺青禁止=暴力団禁止との事であるならば、刺青をしない暴力団員は温泉に入っても問題ないのだろうか?せめて、和柄刺青禁止くらいに留めて置けないものだろうか。


何れにせよ、見た目で入場規制する温泉は見た目で分からない同性愛者を受け入れている。見た目で分からない疾患患者を受け入れている。刺青をしていない暴力団員を受け入れている。
刺青をしている者だけを受け入れない温泉はこの矛盾に答えられるのであろうか。見た目で分かるから受け入れない?では、見た目で分からなければ何の問題も無いのだろうか。


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