12月の福田内閣支持率

産経新聞社



世論調査ほど当てにならないものはない。にもかかわらず、政治家はその結果を“民意”の如く持ち上げ大義名分とする。
だが、彼らの多くは自国民や世界平和など二の次で、自身や身内の事しか考えていない。多くの政治家は政治理念を持っていないから、安直に“民意”に従っていれば国民の生活も向上し自身の支持率も上がると思っている。とは言っても“民意”に従ってばかりいたら消費税値上げも不可能だし、税収も上がらない。
現状の選挙方式で政治家になるには、政策・思想云々よりも知名度が重視される。昨今蔓延る芸能界出身の政治家などは、その真骨頂か。
民主主義において“民意”は大切だが“総意”とまでいかない“民意”は果たして国民国家・世界平和にとって有益なのだろうか。


現状では残念ながら“民意”は不確かな存在といえる。ナチスは“民意”によって選ばれた。“民意”を尊重した韓国は自国を滅ぼしてまでも更なる反日大統領を選ぼうとし、ロシアのプーチンは“民意”を謳いながら院政を確立しようとしている。
人の噂も七十五日とは言うが、民衆は日々の出来事や自身の回りだけで手一杯になりがちだ。それを啓蒙・奮起させるのがマスコミの仕事だが、マスコミ自体も民衆と同じ目線でしか見られない。マスコミが政治家と同じように自己の利益でしか世の中を見られない常態では改善は望めない。彼らは民衆を啓蒙するどころか、民意操作によって自身に都合の良いように操っており、民衆は元より政治家でさえマスコミの言いなりになっている。


内閣支持率における各社の違いは安部内閣時に左翼やコリア系の人々が糾弾していたが、今月の福田内閣支持率も各社バラバラ。安部内閣が高支持率になれば左翼やコリア系の人々は民衆を愚弄し、安部内閣の支持率が下がれば国民の総意と喧伝し、右翼の人々福田内閣が高支持率になれば民衆を愚弄し、福田内閣の支持率が下がれば国民の総意と喧伝する。今、左翼やコリア系の人々は福田内閣に対し沈黙を守っている。


左翼・右翼関係なく、支持率で結論を急ぐことの無意味さ、政局を考えることの無意味さに早く気付いてほしい。
自身に都合の良い世論を活用するのではなく、如何に民衆を啓蒙するかに重点を置いたほうが国益や世界平和に繋がるのではないだろうか。


リアルタイム世論調査「福田内閣支持率@2007年12月」調査結果


日本テレビ世論調査2007年 福 田 内 閣 支 持 率 12月7(金) 〜12月9日(日)


JNN世論調査 内閣支持率 調査日2007年12月8日,9日


内閣支持率41・1%に急落 世論調査〔産経新聞〕

産経新聞社がFNN(フジニュースネットワーク)と合同で10、11の両日実施した「政治に関する世論調査」で、福田康夫内閣の支持率は41・1%に急落、前回(9月26、27両日実施)の55・3%から14・2ポイント下げ、不支持の40・3%とほぼ同水準となった。(以下略)


中国の対日観、依然マイナス印象=日本は変化無し−世論調査 ドイツとメランコリー