朝鮮軍国主義金王朝

黄・元書記「拉致被害者が通訳、知っていた」4月1日 読売新聞

【ワシントン=本間圭一北朝鮮金正日(キムジョンイル)総書記の元側近で、1997年に韓国に亡命した黄長(ファンジャン)ヨプ・元朝労働党書記が3月31日、ワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)で講演し、北朝鮮による日本人拉致問題について、亡命前に「拉致被害者が通訳として使われていることを知っていた」と明かしつつ自身の関与を否定した。(ヨプは「火」へんに「華」)

 その上で、拉致問題は「それほど大きな問題と思わない」と語り、北朝鮮の人々を苦しめる貧困や飢餓も含む広い人権侵害の問題により大きな関心を払うべきだと強調した。

黄・元書記にとって、日本人の生命よりも朝鮮人の生命の方が重いとの気持ちだけは伝わる。脱北者といえども民族差別・反日思想が消えない朝鮮人は、日本人にとって理解すべき相手なのだろうか。


Nordkorea – BILD-Besuch im verbotenen Land NEUE BILD-SERIE 22.03.2010


Kinder lernen mit Raketen rechnen BILD-Reise in ein verbotenes Land 23.03.2010


Wie gefährlich ist das Atom-Reich wirklich? BILD-Reise in ein verbotenes Land 24.03.2010



川で髪を洗ったり洗濯をしている北朝鮮人民


脱北者の暴露本や旅行者の滞在記から、北朝鮮の実態は垣間見れる。昨年、平壌に十日間滞在したドイツBILD紙記者の滞在記がこの度、紙面に紹介された。最新の北朝鮮を知るには良い記事と思われる。
闇市強制収容所(外国人は絶対に見られないが)、核兵器、飢餓問題も取り上げており、北朝鮮が放つ負のイメージは世界各国に定着している。


もちろん、外国人に見せたい場所しか見られないのは変わらない。北朝鮮賛美をする人民や外国人観光客向けの虚栄に満ちた豪奢な施設もいつも通り紹介されているが、ドイツ人記者にも明らかに虚構と惨状、具体的には日増しに酷くなる石油・食料不足、格差社会、軍事教育が窺い知れたようだ。



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北朝鮮の高給取りは月給40〜50EUR(日本円約4800円〜6000円)四部屋アパートで家賃月額6EUR、ガソリンは1Ritterが1EURだというが、八車線の高速道路には自転車が一台走っているだけで、車両が全く見られない。石油よりも石炭に依存している現状だという。
軍のトラックに乗っている兵士の顔が煤けているのは、燃料が木炭の為だという。更に、銃器は二人に一つしか支給されていない。軍服の支給も滞り中には軍帽だけ支給された兵士もいるという。
同記者の通訳兼監視役の朝鮮人女性も「私たちは石油を有していません。しかし、これ以上アメリカが私たちを攻撃できないような強い軍隊を維持することを、私たちは一番支持しています」と発言しており、強気ながらも現状を訴えている。



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信号機は止まっており、婦人警官が手旗信号で誘導している。




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写真は窓ガラスも暖房もない高層住宅。氷点下25度の厳しい寒さでも暖房のない中で人々は暮らしている。
貧富の差も激しく高級な輸入スコッチウイスキーを嗜む階級から、餓死する階級まで存在しており、毎年100万トンもの穀物が不足しているという。
記者は夜の平壌で男性の二人の老人が花壇の中で寝ているのを見た。暑い時期だった為、通訳は「暑い部屋で寝るよりも芝生の上で寝る方が良い」と言ったという。疲れきった顔と見窄らしい服で豆を売っている五〜六歳位の女の子を通りで見たともいう。



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軍国教育も盛んで、算数の授業でも、日本であればリンゴやみかんを題材にするところを兵器を題材にしている。例えば、4台の戦車から二台の戦車を引くとどのくらいか等と表現されている。


記事には、ドイツ人独特の視点もあって興味深い。
記者には毎日、一杯の牛乳が配られていた。記者は入国以来、乳牛を見ておらず不思議に思ったようだが、通訳によると人民は主に豆乳を摂取しているとのこと。
北朝鮮の現状を語るには弱いように思えるが、大都市でさえ郊外に出れば乳牛が見られるドイツから見れば不思議な光景だったのだろう。
灌漑とダムの影響で大きな河川でも小川ほどの水しか流れていない現状を水不足に絡ませているが、水資源の豊富な日本でも同様な光景がある。ドイツの河川は常に水量が豊富だから新鮮な驚だったのだろうか。


記事の中では、“核兵器と貧民窟の国”との表現もあるが、見出しでは“Die letzte Festung des Kommunismus Nordkorea(共産主義者の最後の要塞、北朝鮮)」”とされている。
お座なりの表現が蔓延っているが、同国の成り立ちや名称から情緒的に共産主義国家と定義付けるのはいつもながらどうかと思ってしまう。
チャウシェスク独裁政権 は“赤い王朝”と表現されていた。金正日独裁政権チャウシェスクを超える。ファシズムの定義は曖昧ながら、全体主義一党独裁軍国主義民族主義を備えた体制といわれている。北朝鮮は全て該当するが更に、世襲君主制度と絶対王政が追加された体制といえる。
北朝鮮の正式名称が朝鮮民主主義人民共和国ではなく“朝鮮軍国主義・金(キム)王朝”だったのなら、お花畑の左翼主義者も無駄な幻想を抱かなかったのかもしれない。


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北朝鮮の高給取りは月給40〜50EUR。日本円約4800円〜6000円、日本の子ども手当13000円は、北朝鮮の高給取り二人分月給よりも多い。ちなみに、海外に住んでいる外国籍の子供にも同手当が日本国より支給されるようになるという。
日割りで毎日50万円のお小遣いをお母様から貰っていた某首相からすれば、外国に住む数十億人の貧しい子ども達を無償で援助することは、大した問題ではないのだろう。サラリーマンの平均年収を一千万円と思っているような男だから、日本の国庫も無尽蔵だと思っているのだろう。しかしながら、救うべき日本国民が数多く存在しているにもかかわらず、外国に日本の国庫を開放するのは如何なものだろう。
民主党は、日本人のための政党ではない。