ドイツのテレビで日本月間



誰か意味を教えてくれなかったのか・・・確信犯か・・・

御霊前・布団カバー(竜のデザインを引用するあたり日本人のデザインではないように思える)

Dänisches Bettenlager GmbH & Co.KG.,

Arteというテレビ局が今月を日本月間と称し毎日、邦画や日本を取材したドキュメントを流している。最先端技術や大東亜戦争関連も紹介されているが、侍ものがドイツでは一番人気で、今回もかなりの比重を占めている。
巨大ながらも退廃したローマ帝国と対峙し、質実剛健を尊びGefolgschaft(従士制)を形成していた先祖を有するドイツ人にとって、武と仁を尊ぶ侍は、ネイティブアメリカンと同じく親近感を抱くようで昔から人気がある。


最近の日本の地上波では昔の侍映画は殆ど放送されていないが、ドイツでは黒澤明の作品が未だに大人気で、彼の侍映画は度々放送されており今回も同様に放送されている。他にも、大島渚北野武山田洋次などによる最近の侍映画も放送しており、今回は日本語音声ドイツ語字幕との事もあって、日本にいる時よりも侍を身近に感じてしまう。


Programmschwerpunkt "Japan"

Arte


来月4月は宮崎駿月間で毎週、宮崎駿監督の作品が放送される。
天空の城ラピュタ(ドイツ名Das Schloss im Himmel )』は宮崎駿が2002年に『千と千尋の神隠し』でオスカーを受賞してからドイツで紹介されたが、1986年と実に24年前の作品にもかかわらず古さを感じさせないとの事で、ドイツ人には新鮮な驚があるようだ。環境問題に関心のある人々が多いドイツでは『ナウシカ』が人気があり、侍好きなドイツ人が多いだけに『もののけ姫』(同映画の侍は体制側の敵だが)がそれに続いている。


HAYAO MIYAZAKI MACHT DER FANTASIE! Arte


ドイツで日本の侍映画を見て、武士道の大切さ、日本の素晴らしさを再認識してしまう自分を、日本人として情けなく思ってしまう。
ドイツには日本ファンが多い。もちろん、現代文化である日本アニメやゲームなどで日本を好きになる人も多いが、意外なことに侍映画で日本を好きになったドイツ人が多い。
宮本武蔵の著書・五輪書もドイツでは根強い人気があるが、現代日本でどれだけ評価されているのだろうか。


こういった放送を有料番組ではなく、地上波で流すドイツのテレビ局は素晴らしいと思う。
対照的に、反日民族や帰化人に支配された日本の地上波は、下拙な娯楽番組やワイドショーばかり放送している。唯一、ある程度の支持を得ている大河ドラマが思い浮かぶが、自虐史観を支持しているNHKの為か、歴史を歪曲し日本人を卑下するシーンが多すぎる。日本の地上波は、もしかしたら日本の美徳が日本人に再発見されるのを何よりも恐れているのかもしれない。


国家概念を希薄化し、愛する者を守る事を放棄させた戦後教育にとって、武士道や和の精神は都合が悪い。更には、民主党の私利私欲だけに走る日本人かどうかも怪しい政治屋たちによって、これら古き良き日本精神は加速度的に瓦解しようとしている。


今回の冬季オリンピックにおいて日本代表は惨憺たる結果となった(浅田真央選手は素晴らしく本来なら金だが)。トヨタリコール問題では、原因は車の欠陥ではなく運転手の運転ミスだったと判明したにもかかわらず、アメリカのトヨタ株主が同社を相手取り訴訟を起こしはじめた。それでも、トヨタ側の反撃は弱い。
最近の出来事を見ていると、現代日本人に欠けているものは“気概”ではないかと思えてくる。侍映画を観ていると、物語の中とはいえ侍たちの気概に圧倒される。彼らは、常に生きるか死ぬかの世界で、自分の為ではなく愛する人や主人のために命を賭していた。
アメリカや中国が日本の崩壊を願っている中、実際には悠長にしてはいられないのだが、豊かな国に生まれ何不自由なく育った現代日本人にとって、“負ける”事の恐ろしさを侍のように実感する者は少ない。


最近の日本では歴女が増えているという。歴女とは歴史好きな女性のことだが、その中でも日本の戦国時代や戦国武将が人気だという。カプコンプレイステーション2用ゲーム『戦国BASARA』が火付け役といわれているが、動機は何であれ、歴女たちは戦国武将の生き様や武士道に対し強い憧れを抱いている。


戦後の自虐教育によって日本精神はダサいと洗脳させられた人々とは対照的に、歴女たちは日本精神を理解せず愛する者さえも守れない現代の日本人男性たちこそ、とてつもなくダサい存在として見ている。
時代の潮流は確実に日本精神を求めている。日本人男性もドイツ人や歴女の方々を見習って、真の日本男児とは何たるものか日本精神とは何たるものかを知るために、侍映画を鑑賞してみてはどうだろう。


腐りきった戦後左翼教育や反日教育は、今後の日本にも世界にも必要ない。
誇るべき日本精神こそ、これからの日本、そして世界に必要な精神だ。


Samurai Gruppe Takeda
ドイツの武田信玄愛好グループ。彼らは鎧、武器、和服、家具等、すべて手作りしている。


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