報道自粛


日本が女子W杯で初優勝した。今まで勝ったことのないアメリカとの対戦。0勝21敗3引分との戦績を証明するかのように、アメリカペースが続いたが、日本代表選手の不屈の闘志が打ち勝った。ゴールポストクロスバーに何度も助けられ、日本チームは不思議な力で守られていると思った人も多い。
観客席のドイツ女子代表選手達は日本代表選手を応援し、スタジアムに響き渡るNIPPONコールも味方した。多くの日本人が、日独交流150周年という記念すべき年に、日本とドイツの厚い友情を再確認した。


現地ドイツ時間では7月17日だが、日本時間では7月18日「海の日」。その前身「海の記念日」は、明治天皇の東北地方巡幸を記念しており、震災で被害を受けた東北との不思議な縁を感じる。
更には、苗字に海を冠するゴールキーパー海堀選手がPKで見事な好セーブを連続した。
4ヶ月前、日本は海から、津波という未曽有の悲劇を被った。そして、その海が、日本に新たな感動を齎した。


海に由来した苗字の多さからも窺い知れるように、日本人の生活に海は必要不可欠な存在でもある。海は日本に甚大な被害も与えるが、過去から現代まで他国の侵略を防いできたし、様々な資源や食物を齎してくれた。
日本の大地が厳しい母親だとしたら、日本の海は厳しい父親だろうか。だからこそ日本人は、常に、逞しく気丈でいられるのかもしれない。


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Weltmeister Japan 2011 ( Frauen WM Germany )


厳しい父親の忠告は受け入れるべきだし、決して、忘れてはならない。
津波もまた、教訓として語り継がなければならない。


津波リアルすぎて「ポニョ」放送禁止 2011年07月15日 東京スポーツ

宮崎ジブリ映画に出資する日本テレビに衝撃――。2008年に公開された宮崎駿監督(70)の大ヒット作「崖の上のポニョ」が、テレビでは無期限放送禁止 になっていることが、本紙の取材でわかった。大津波を描写したシーンが、東日本大震災を思い起こさせるという理由だが、発災4か月近くのこの時期でもなお ?無期限NG?なのはなぜか。また、宮崎監督はここにきて「反原発」行動をより激化させ、周囲の関係者は頭を抱えているという。気になる2つの情報を追っ た――。


息子の宮崎吾朗氏(44)が監督を務めたジブリ映画の最新作「コクリコ坂から」が今月16日から公開されることを受け、同映画に出資した日本テレビでは ?前宣伝?のキャンペーンを展開。今月から「金曜ロードショー」などで、過去のジブリ作品の放送を開始した。ところが、最も視聴率が稼げるはずの「ポ ニョ」だけがNGに。その理由を日テレ関係者が明かす。
東日本大震災を連想させるような津波を描いたシーンがあるためなんです」
確かに震災直後は津波地震を描いた映画が軒並み公開延期になり、テレビ局やラジオ局も震災などを想起させる歌の放送を見合わせた。だが震災から100日 以上経ったことに加え、被災地が復興に向け頑張っている状況から「日常を取り戻すことが一番。過度な自粛はむしろ控えるべき」との風潮になり、?自主規 制?はほぼなくなってきた。
事実、今ではラジオ局での「震災関連の放送禁止曲」は存在しないという。
そんな状況下で、なぜ「ポニョ」の放送を見合わせなければならなかったのか。前出の日テレ関係者が続ける。
「その津波のシーンがリアル過ぎるんです。津波のシーンで真っ黒になった海が堤防を乗り越える描写があるんですが、3年前の公開時には『なんでこんなに海 が黒いの?』と一部で疑問の声も出ていたんです。それが今回の震災の映像で、大津波の際には海が本当に黒くなることが分かった。あまりにリアル過ぎて放送 できなくなったんです」
何とも皮肉な話だが、ここまで日テレが配慮するのも「ポニョ」が高視聴率間違いなしの超人気作品だからだ。
「ポニョ」は08年に公開され、興行収入155億円を記録。テレビでは昨年2月に日テレ系で放送され、29・8%の高視聴率を記録した(関東地区ビデオリ サーチ調べ)。ジブリ映画では昨年公開された「借りぐらしのアリエッティ」という作品もあるが、先月DVDが発売されたばかりで、まだテレビで放送できる 段階ではない。
「その点、ポニョは前回の放送から1年半たっていて、高視聴率が狙えるソフトだけに残念です。今後テレビでやるのは難しく、しばらくお蔵入りになるでしょう」(前出の日テレ関係者)
日テレは「金曜ロードショー」で今月1日に「もののけ姫」を放送。8日は「魔女の宅急便」、15日には「海がきこえる」と「ゲド戦記」を放送予定。
リアルすぎてテレビ放送できなくなるとはしゃれにもならないが、改めて宮崎作品の質の高さが証明されたといえるかもしれない。


東京スポーツによると、ジブリ映画「崖の上のポニョ」が無期限放送禁止だという。同紙は津波の描写だけではなく、宮崎 駿監督の反原発も一因としている。
日本テレビの初代社長である故・正力 松太郎は、原子力委員会の初代委員長であり原子力の父ともいわれる。更に、読売グループ会長の渡邉 恒雄氏も原発推進派といわれている。故に、孫と菅の新エネルギー利権とは相反しており、読売新聞、日本テレビの菅叩きは過激さを増している。


首相の「脱原発」 総合的なエネルギー政策を示せ(7月16日付・読売社説)


宮崎 駿監督の反原発が気にくわないのなら、ジブリ映画全てを放送禁止にしても良いはずだ。「風の谷のナウシカ」は環境汚染後の世界を描いているが、腐海の瘴気やマスクは放射能と防護服、大海嘯は津波と、現代の日本とダブる。反原発が一因との解釈は、深読みし過ぎに思える。事は単純であり、要は不要なクレームを避ける為か。
しかしながら、クレームばかり気にしたら何も放送できなくなる。ジブリ以外では「エヴァンゲリオン」や、「ヨコハマ買い出し紀行」等のマンガ・アニメも沿岸部の町が海に沈んだ後の世界を描いている。昨今流行りの2012年関連のパニック映画も津波シーンが定番となっており禁止する必要がでてくる。
放射能関連では、「宇宙戦艦ヤマト」に放射能汚染された地球が出てくるし、「機動戦士ガンダム」も問題となる。


ガンダム新作『機動戦士ガンダムAGE』は原子力を描くのか 2011年07月05日 リアルライブ

(抜粋)
福島第一原発事故によって原子力は、これまで以上にネガティブなイメージになった。子ども向けの『機動戦士ガンダムAGE』が原子力をどのように描くのか、もしくは描かないのかに注目が集まっている。


過剰な自粛は、視聴者からのクレームによる影響も大きい。中でも、反日市民団体のクレームは尋常ではない。
マスメディアに浸透した反日帰化人や在日朝鮮・韓国人の影響もあるが、結果としてテレビは反日市民団体の反応に対して過剰なまでに敏感になり、日本や日本人を貶める表現に対しては鈍感になる。
マスメディアの反日傾向は、今回の女子W杯でも発揮された。ドイツではPKから表彰式までCMなしのノーカット放送だったが、フジテレビは日本の監督や選手たちが日の丸を纏ってスタジアムを廻る姿をカットした。
過去にも同様な例がある。2006年のトリノ・オリンピックでは、金メダルを勝ちとった荒川静香が日の丸を纏ってウイニングランしたが、NHKは放送しなかった。最近では、5月1日のフィギアエキシビション安藤美姫が日の丸の上でフィナーレを飾る姿を、フジテレビは映さなかった。どうやら日本のマスメディアは日の丸が嫌いな様子。一体、何処の国の放送局なのだろうか。


結果、韓流や反日自虐史観の捏造ばかりの日本人にとって不愉快でツマラナナイ番組だらけとなるが、それ以外の弊害も多い。反日市民団体は、反日利権だけではなく、ジェンダーフリー運動や同和問題に代表される差別利権も食い物にしている。
彼らは何でもかんでも差別に結びつけ、クレームを付ける。


昔の日本では事件・事故・災害報道で、死体がテレビに映ることが多々有ったが、今は全くない。女性の裸もイスラム諸国並に放送されない。
ドイツはナチス賞賛以外の放送禁止は、日本よりも緩い。例えば、豚肉が食卓に上がるまでの工程を躊躇なくテレビで報道する。豚が悲鳴も挙げず脳髄への一刺しで流れ作業で殺されていく様子、鶏が皮を剥がされる姿。見るに堪えない場面も多いが、日本人のように食べ物の本来の姿すら忘れてしまうのも無くなるし、食べ物に対する感謝の念も生まれる。

手術シーンもドイツはモザイク無しで放送する。昨今、優秀な医者の海外流出が問題となっているドイツだが、あえてメスを入れた体内を見せることによって、人の体の尊さを感じることもある。事故や事件現場、戦争の被害者は流石に顔にモザイクを入れるが、体や血を隠さないことも多い。これら悲惨な状況を目のあたりにして、平穏な日常の大切さを知ることもある。
科学番組や健康番組でも普通に女性の裸が放送されるが、意識する方が変人といえる。


確かに、死体や家畜の屠殺や手術を見て冷静でいられる人は少ない。不愉快だとクレームを付ける輩もいる。だからといって報道自粛ばかりしていたら、真実は見えなくなるし、無機質で無知な人間が増えるだけだ。戦争の悲惨さ、事故の悲惨さを知るにはショック療法が必要なときもある。
無論、捏造報道に対しては声を上げるべきだが、真実の報道を自粛する必要があるのだろうか。もし、真実が不愉快であるのならば、テレビを見なければいい。捏造が広まるのは問題だが、真実が広まるのは問題ではない。


ドイツでは、震災から一週間しか経ていない3月18日に「崖の上のポニョ」のDVD・ブルーレイディスクが発売され、大々的に宣伝された。



Ponyo - Das gro〓e Abenteuer am Meer - Ab 18.03.2011 auf DVD und Blu-ray


マスメディアによる韓流の捏造にようやく気づき始めた日本人だが、テレビの視聴率低下の要因は韓流のゴリ押しや、インターネットの普及だけが原因ではない。


何でもかんでも放送禁止・報道自粛は表現の自由だけではなく、教訓すらも忘れさせる。ドイツの放送と比べるにあたり、日本の放送が面白くなく、何の為にもならない理由は「崖の上のポニョ」の一件からも窺い知れる。




なでしこジャパン DF15 鮫島 彩 と「原発事故」