歴史に名を残した菅直人


今日は終戦記念日。当時の日本人はポツダム宣言という休戦勧告ながら潔く敗戦を認め、米国による不当な東京裁判も受け入れた。
片や、日本人の美徳を一切捨て切った戦後の申し子・菅直人は、往生際も悪く権力の座にしがみついている。


「あの人はずっと楽でした」 伸子夫人、記者団に語る 2011.8.13 産経新聞

あの人はずっと楽でした−。菅直人首相の伸子夫人は12日夜、都内の居酒屋で首相と会食後、記者団にこう語り、夫の首相としての生活について「きついことは一回もなかった気がする」と振り返った。
(以下略)


辞めた後考えるとうれしくて 首相ポロリ 2011年8月13日 東京新聞

「気持ちがなえて辞めることだけはしたくなかった」。菅直人首相は十二日昼、官邸での民主党の石井一副代表らとの会合で、自らの退陣を明言したことに関し、こう語った。東日本大震災以降、批判を浴び続けてきたが、公債発行特例法案などの成立にめどがつき、首相としての責務を果たしたとの思いを示したかったようだ。


 会合には同党の衆院若手議員ら約二十人も同席。首相は一年二カ月余の政権運営について「自分も野党の時は随分(首相を)攻めたが、攻められるのがこんなにつらいとは思わなかった」と振り返った。次期政権の課題となる与野党協力に関しては「野党は甘くないぞ」とくぎを刺した。


 六月の内閣不信任決議案については「否決できたが、五、六十人も造反すれば政権運営は不可能になっただろう」と述懐。


 退陣後はバイオマス(生物資源)の活用に携わりたいとした上で「辞めてからのことを考えると、うれしくて仕方ない」と軽口もたたいた。


震災後の対応における敗戦の要因は、東電や官僚などではなく、菅直人とそのトリマキにあると断言してもいい。


菅夫人は菅直人の日々について「あの人はずっと楽でした」「きついことは一回もなかった気がする」 と暴露した。確かに、東北の人々が放射能に恐れ、仮設住宅すら入居できない中でも、夫婦揃って高級レストランでグルメ三昧していたのだから、楽だったのだろう。
菅直人自身は、話題の帰化人、孫との新エネルギー利権を確保している為か「辞めてからのことを考えると、うれしくて仕方ない」 と嘯く。


首相、ホッと一息? 3軒「はしご酒」2011.6.30 産経新聞

菅直人首相は29日夜、民主党両院議員総会を乗り切った安堵感もあり、飲食店3軒を「はしご酒」した。まず赤坂のすし店で秘書官らと会食した後、六本木で国家戦略室スタッフらと焼き肉に舌鼓を打った。さらに六本木のイタリア料理店で伸子夫人らと合流、公邸に戻ったのは4時間余り後だった。



菅直人仮免総理の東京食べ歩きグルメガイド 2010


(麻生・元首相は、菅の通うレストランとは比較にならないホテルの安いバーへ自費で行っただけで、マスコミに叩かれていた)


彼らを見ていると、ブルボン王朝末期のフランスを思い出す。
マリー・アントワネットルイ16世フランス革命の最中、断頭台の露と消えた。マリー・アントワネットの浪費癖がフランスの国庫を傾かせたと言われているが、王族が浪費した額は極僅かに過ぎず、実際は先代ルイ15世時代の七年戦争における敗北。それによる植民地喪失と財政危機が要因とされている。
何れにしても、財政危機の打開に失敗したルイ16世マリー・アントワネットは努力の甲斐もなく、国民によって弾劾された。


彼らは、菅夫婦よりも国を思いながら、最後まで尊厳を持って、潔く死を受け入れた。対して、菅夫婦はこの情報化社会の中で、更には、全ての情報が集まる日本国の中枢、官邸で、東北の現状を知りながら何の対策も講じず、国の将来も憂えず、贅沢三昧な暮らしをしていた。


現代日本人は、何とお人好しなのだろうか。


首相の外国人献金「捜査中」…法務省刑事局長 2011年8月11日 読売新聞

法務省の西川克行刑事局長は11日の参院予算委員会で、菅首相資金管理団体草志会」が在日韓国人から政治献金を受け取っていた問題に関し、「検察当局 で告発を受理し捜査中だ」と述べ、外国人からの献金を禁止した政治資金規正法違反容疑で捜査を行っていることを明らかにした。
(以下略)



二ュースにだまされるな8/6(土)「放射能汚染 なぜ拡大したのか」3/7

動画・5分35秒以降の田中俊一 元原子力学会長の発言によると、3月11日に既にスピーディーは放射能拡散予想を出していたが、官邸は国民のパニックを恐れてか責任逃れのためか公表させなかったとのこと。ちなみに、情報の公開非公開は、東電が決定するものではない。


3月11日に放射能漏れを察知した菅直人だが、国民に対して真実を伝えなかった為に福島原発付近の多くの住民が被曝した。更には、放射能拡散予測を出し渋ったことにより、三十キロ圏外の飯舘村に逃げた福島原発以南の住民達が無用な被曝をしてしまった。
菅は退陣後の余生を楽しみにしているようだが、殺人鬼として法の裁きを受けて当然といえる。
今後、彼が田中角栄以来の首相経験者逮捕となるのは避けられないように思える。尖閣諸島事件における船長釈放・証拠映像の隠蔽工作、日本に一方的に不利な日韓図書協定、違法献金問題、北朝鮮テロ組織との癒着疑惑、そして、福島原発事故における一連の不手際。彼の罪状は余りにも多すぎる。他国であれば、死刑判決を受けても不思議ではない。


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菅の引退後の楽しみである新エネルギー利権も、見逃してはならない。
原子力に代わるエネルギーを今直ぐに確立するのは無理にも関わらず、菅は人気取りによる保身と利権の為だけに、太陽エネルギーを大々的に喧伝し利用しようとしている。
菅のパフォーマンスを証明するかのように、浜岡原発廃炉ではなく防波堤ができるまでの停止にすぎない。


近いうちに起こる可能性が高い東海地震に備えて浜岡原発廃炉するのは、最低条件といえる。浜岡原発が今の福島原発と同じ状況に陥った場合、人口密集度や首都東京との距離や風向きから考えても、日本の壊滅は避けられない。
それでも、日本国内全ての原発廃炉は、メタンハイドレート天然ガスや太陽エネルギー技術が確立してからでも遅くはない。 福島原発事故の終息に数十年単位の年月が必要なように、脱原発もまた同じ年月を要する。


かといって、日本のエネルギーが原発頼りというのも間違っている。東北電力の供給が逼迫しているが、それは福島原発が稼動していないからではなく、他の火力や水力発電所も地震津波、更には最近の豪雨によってダメージを受けているからだ。
マスコミはこういった事実も伝えずに、原発は必要であり原発停止は日本経済の破滅だの、原発推進放射能被害を引き起こすから不要だのと煽る。
今は、闇雲に叫ぶのではなく、冷静な判断が必要な時に思える。


冷静といえば、放射能に対する日本人の冷静な態度は異様に感じる。むしろそれは、冷静ではなく、感覚が麻痺しているのか、洗脳されているのか、諦めているのかとさえ思える。
遠く離れたドイツから日本の知人や家族と話をする度に、ギャップを感じて仕方がない。セシウムや牛肉ばかりにスポットを浴びせているが、放射能セシウムだけではないし、食品も牛肉だけではない。
独身であれば、それ程気にしないのかもしれないが、子どもや将来家族を作ろうとする若者には差はあれど福島原発から放出された放射性物質は間違いなく害がある。


欧州連合委員会は、日本以外の国が太平洋で漁獲した海産物の放射能検査をするようにEU各国へ通達した。
過去に太平洋ではアメリカやフランスが核実験をしており過剰反応にも思えるが、大量の放射性物質が太平洋上に拡散されたのは事実だ。人々の不安を取り除くには万全の対策を講じる必要がある。
海は広大であり流動しているからまだマシだが、土地は動くわけにはいかない。雨に混ざった放射性物質が地上に降り、雨樋や、側溝では高濃度となる。故に、平坦な土壌で低濃度でも危険なレベルに達している地域が日本中至る所にある。
好き好んでロシアンルーレットをやるような人間は少ない。誰だって、シリンダーを覗きたくなる。
安全を確認することは、不安を煽る行為でも風評被害を拡大させる行為でもない。



放射能防御プロジェクト
本来であれば、放射能測定は政府主導で行うべきだが、放射能防御プロジェクトという民間団体によると首都圏の土壌検査で埼玉県三郷市では、92万ベクレルものセシウムが検出されたという。これはセシウムに限定しているから、他の放射能も加えると恐ろしいレベルといえる。
チェルノブイリに当てはめると、第一レベルの強制避難区域に次ぐ第二レベル義務的移住区域に相当する。


風評被害というが、風評という名の言論弾圧によって実害は野放しのままだ。それに加担するマスコミ、放射能拡散を隠蔽し検査すらも躊躇する官邸の罪は重い。
芸能人の山本太郎氏が心労の為か激ヤセしている。彼は脱原発放射能の危機を訴えた急先鋒でもある。しかしながら、いくら不安を訴えたところで、政府が何の対策も講じず隠蔽してばかりでは国民は彼のようにやつれるしかない。


消費者や生産者を守る方法は、公的機関による厳密な検査以外に無い。無論、他人の敷地内まで検査するのは不可能だし、自分の住まいは自分で検査するしかない。福島原発に近くても安全な地域があるだろうし、離れていても危険な地域もある。同じ敷地内でもホットポイントが点在する。
しかしながら、食品の検査は素人には不可能だ。今のままでは、消費者は無意識のまま内部被曝し、安全なものを提供している生産者までが風評被害に悩まされるだけだ。
安全な食品が売れず、危険な食品がまかり通るのを避けなければならない。


私も含め、多くの海外在住日本人が一時帰国を躊躇している。それは放射能が怖いのではなく、突き詰めると菅直人、そして現政権が信用出来ないからだ。
菅直人が辞任しても、民主党政権は連立を組んで生き残る。福島原発からの放射能漏れが収束していない中で、当の隠蔽した民主党が与党に居座る限り、全ての情報が表に出ることはないし、具体的な改善策も生まれない。


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チンギス・カンは欧州では悪魔と恐れられた。カンには能力も魅力も及ばないが、菅もまた悪魔といえる。彼は、保身のために引き際を見誤った。そして、彼の望むように歴史に名を残した。
勿論、悪い意味である史上最悪の指導者、もしくは史上最低の総理大臣として・・・。


北宋文人・蘇洵は管仲論で「一国は一人を以て興り、一人を以て亡ぶ」との言葉を残している。国家概念の無い菅が後者にならないように、今は、祈るしかない。


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