従米と媚中の戦いの果て


小沢が負けた。
彼が民主党代表に推していた海江田は破れ、野田が当選した。小沢派の影響力は予想以上に落ちている。マスコミは民主党内の派閥をグループと緩やかに表現しているが、左翼のセクトに近い。同じ組織内で、血で血を争う内ゲバをしている。


在日韓国人との癒着を恥ずかしげもなく曝け出す前原は問題外ながら、小沢の傀儡である海江田が当選したら、民主党の陥落は不可能だった。
海江田の、年収1500万円は金持ちではない発言や、円高容認発言、最近では原発事故における都知事や消防隊への恫喝、国会答弁中の涙。端から見ても頭が弱そうと思わせるのだから、小沢にとってはよっぽど与し易い相手だったのだろう。今後は海江田の面白くもない喜劇だけではなく、小沢のドヤ顔も見ないで済む。


海江田経財相:日本だけではどうすることもできず−円高 2010/11/12  Bloomberg.co.jp


野田にしても海江田や前原よりもマシというだけで、最善ではない。財務官僚に取り込まれている野田は、増税しか頭がない。
彼は、日米欧先進7カ国緊急電話会議 で「米国債の信頼は揺らいでいないし、魅力ある商品だと思う」 と述べ、日本政府として引き続きゴミクズ同然の米国債を購入する声明を出した。更には、TPPという米国への属国化協定の早急な参加を訴えている。


民主党政権以降、日本の属国化が加速化している。鳩山由紀夫アメリカに反旗を翻し中韓に対し膝まずき、菅直人中韓だけではなく、アメリカにも媚を売り、野田はアメリカにラブコールを送る。前原は周知の通り日本よりも韓国やアメリカからの利権を、海江田を担ぐ小沢は中国からの利権を重要視していた。確かに、自民党時代も米中韓への媚があったが、これ程までに酷くはなかった。


国益とは何なのか。彼らは分かっていない。
戦後の自虐史観、日本悪玉論によって、日本は他国に従属しなければ国際社会で生き残れないように洗脳されたためだが、実質的に世界第二位の経済大国でもあり、軍事大国でもある。憲法第九条が足枷にはなっているが、日本は他国に頼らなくて生き抜いていける。むしろ、他国を影響下における程の国力を有している。
確かに、弱小国家なら強力な国家の属国でいた方が安心だが、日本は違う。


しかしながら、次期、民主党以外の真の救国内閣が生まれるまでの中国に対する防波堤としての一定の役割はある。
国内の問題は国内で片付けられるが、諸外国が関わる問題は、日本だけが動いても何の効果もない。前年に菅直人が韓国と提携した日韓図書協定も、救国内閣が日本のためにと反故にするのは難しい。
野田政権下での最大の懸念材料として、アメリカとのTPP締結だけは阻止しなければならない。もっとも、菅もTPP推進派であったのだから、中国が蚊帳の外に置かれただけでも、国益を守りやすくなった。小沢が配する海江田によって独裁国家・中国の間接支配が及ぶよりは民主主義国家のアメリカが相手の方が、まだやりやすい。


小沢が野田に媚を売ることはない。その逆もない。小沢は総勢600人以上を引き連れて中国詣でをし、韓国で反日発言をするような輩。野田は国家概念において小沢と対峙する。
むしろ以下の動画からも分かるように、自虐史観の有無の問題よりも、中国からの利権とアメリカからの利権が相反する故か。



野田は明確に民潭からの支援に感謝している。中国は別として、韓国からの利権は大事だが、アメリカからの利権は更に大事なのだろうか。


小沢、韓国での売国発言 一覧 : 反日:民主党 - 売国奴の実態

・日韓において不幸な時代があった。日本国民として謝罪しなければいけない歴史的事実である。
・韓国人が日本に移り住み、初代天皇になった。
仁徳天皇陵を発掘したらはっきりするはずである。と著名な先生が唱えている。
・これ以上言うと日本に帰れなくなるが(笑)歴史的事実であろう。
天皇陛下も「桓武天皇の生母は百済の王女だった」と認めている。
・日本人は自立心が足りない国民だ。
・母親からの教育:男の子は言い訳するな!泣くな!


“ダークホース”野田佳彦氏が民主党の新代表に、尖閣問題では強硬派―中国メディア 2011年8月29日(月) Record China

(前略)
野田氏は早稲田大学政治経済学部卒業。松下政経塾の第1期生で、今回の代表選で争った前原氏の先輩にあたる。そのため、前原氏は第1回目の投票で敗れると 野田氏支持を表明。馬淵澄夫国土交通相鹿野道彦農林水産相も野田氏を支持した。父親は陸上自衛隊第一空挺団の隊員。尖閣諸島問題では強硬姿勢を示して いる。


「民主党内の右翼」と警戒も=摩擦の可能性指摘―韓国 2011年8月29日 時事通信社

【ソウル時事】韓国の聯合ニュースは、民主党野田佳彦新代表を「民主党内の右翼に属する」と伝えた。竹島(韓国名・独島)をめぐり日韓の緊張が高まったこともあり、警戒心が強い。
 聯合ニュースは、野田氏が領土問題に関心が高いと指摘。「韓国、中国など周辺国家との摩擦が生じる可能性も排除できない」と分析している。
 外交通商省も16日、野田氏が「『A級戦犯』は戦争犯罪人ではない」との持論を堅持する姿勢を示したことを批判する論評を出したばかりだ。ただ、聯合ニュースは「一国を運営する首相になれば誰でも対韓国政策は大同小異となる」と、外交通商省当局者の声も伝えている。


野田氏は「極右の政治家」…韓国テレビ 2011年8月29日 読売新聞


野田は首相の靖国参拝は問題ないと考えている。中韓を利するだけの外国人参政権に対しても、明確に反対している。中韓から右翼と非難される人物は、歓迎される人物より良い。
そもそも、真っ当な歴史観を持っただけで極右認定されるのだから、中韓からの批判が如何に馬鹿らしいものかが分かるが、馬鹿な国を相手に萎縮する日本人も多すぎる。


対韓では同じとしても、アメリカからの利権を重要視する野田と、中国からの利権を重要視する小沢、二人が手を取り合うことは無い。例え和解したとしても、蜜月は長く続かない。むしろ、注意すべきは自民党民主党の大連立だが、小沢派の影響力が無くなった民主党にどれだけの余力が残っているのだろうか。
自民党は勝機を見誤ってはならない。


前述したが、野田は生粋の従米派故に、暫定政権に留める必要がある。
増税や外国との協定は一朝一夕に出来るものではない。野田が増税案やTPPを可決させる前の解散総選挙が絶対条件となる。その為の布石は既に打たれてある。


小沢が民主党を出て、新党を結成する可能性も高くなった。そうなれば、民主党は確実に終焉し、解散総選挙となる。
小沢のような反日思想の持ち主が、日本の為に働こうとしているなどと誰が信じるだろう。彼は反日家だけではなく、脱税、虚偽記載、 収賄とあらゆる罪を犯している。
日本に対してせめてもの償いの気持ちが彼にあるのなら、願わくは、新党を結成してからの逮捕が望ましい。
長い暗黒の夜がやっと白んできた。太陽が必ず昇るように、日本も必ず復活する。