中国の常識と世界の常識

ここ数週間に渡る中国の反日暴動に対する中国政府の対応に対し、多くの日本人は困惑している。しかし、これら事象こそ、前回も述べた中国の常識とも言える。
中華思想の旗の下では、国際的な常識などは取るに足らない存在だ。法は中国にあり、常識は中国にあり、なのだろう。それ以外には、中国国内への人気取りの意味あいも多少は残る。とは言え、彼らの常識には閉口する。
町村信孝外相は今回の外相会談で一言も反省の言葉を述べていないにも関わらず、反省の意を表明したと発表する中国当局の行為は、如何に中国内で言論弾圧が日常行われているかを日本中に知らしめた。この発表は海外へも発信し、海外の実際の状況を知らない報道機関が、そのまま鵜呑みにする事態もあった。
そして極めつけは、中国企業や大使館への脅迫文や窓ガラス破損事件等への中国政府の発表。これら行為に対して、中国側はテロ行為と糾弾し謝罪と賠償、犯罪者の処罰と事件の再発防止を求めた。自国民の日本関連施設への破壊工作や日本人への数々の傷害事件、そして中国政府の暴動の傍観を棚に上げての発言だ。
天安門事件であれ程、過酷な弾圧をした同じ政府が、今回は全くの傍観を貫いている。これら矛盾に対し、どのような言い訳があるのだろうか。この様な常識外れな要請をするのであれば、逆手に取って日本政府は日本国内での中国施設への嫌がらせ事件の真相解明に全力を上げたらどうだろうか?徹底的に調べあげ、処罰するのも一考だろう。無論、その後の中国政府が、同じように中国国内の暴動を調べられるか否かが重要だが。
ここで中国が反日暴動の主犯者を処罰せず、歪曲の冤罪人をでっちあげるようであれば、中国の秩序の無さは更に世界各国へ喧伝され、日本の法治国家の素晴らしさを更にアピール出来るだろう。
もしかしたら、徹底的な日本国内での反中国真相究明により、中国人による自作自演の発覚や、中国人や日本人以外の民族の犯罪の可能性も浮き上がるかもしれない。日本のイメージ悪化を目論む在日右翼団体が行っている可能性も否定できない。それらは、二次的な部分であるが、日本人にとっても良い情報だろう。
何れにせよ、日本は中国の常識外れな言動に屈してはならない。日本人は、真実と秩序と正義を守らなくてはならない。