日本観

mensch2005-04-28


此処ドイツでも日本映画は活況があり、最近では日本製のリングが映画公開された。またDVDでも日本アニメは専用のコーナーを持っており、それ以外では、リングに代表されるホラーやゴジラも人気だ。


最近、DVDで監督三池崇史氏、主演竹内力氏・哀川翔氏のDEADORLIVEがこちらで発売されたので思わず購入してしまった。価格も14,99オイロと安かった事もあったが、見終わった後に、これはマニアだけの映画だと落胆した。そして、何故ドイツで発売に踏み切ったのか、謎にも思った。悲しい事に、今までの邦画の枠を超えていないと思ったのは私だけだろうか。


気になったのは、2346年の横浜が中国人ばかりで市長も中国人であった点か。これは撮影地が香港だから仕方ないとは言え、アジア人以外の人々が見たら益々日本と中国を混同するのは確実だ。そして、人口抑制処置・・・今の日本は人口減少が問題であるが、欧米人が見た日本も人口抑制しなければならないのかと思わせる。昨今の反日暴動を鑑みながら拝見するにあたり、非常に気分の悪いものだった。

それ以外にギャグととって良いのか、真剣に受け止めてよいのか分からないシーンが沢山あった。最後も中途半端だが、続けるつもりなのだろう。日本の歌舞伎町あたりをモチーフに副都心の背景を用いて都市の荒廃をイメージし、日本のアクションの象徴である刀(チャンバラ)を使った戦闘シーンを前面に出したほうが、対外的には受けが良いのではないだろうか。香港が舞台で、香港カンフーでは何のインパクトも無い。


最近のイノセンスも同じくだが何故、クリエイターが未来像に中国を用いたがるのかが理解できない。彼らの自虐的精神は中国を誤った方向に走らす一つの要因になり、日本の活力を奪っている。
偏見が大いに有るとは言え、キルビル1の方が数倍、日本の魅力を的確に伝え面白かった。