社交辞令

ドイツ人は社交辞令をあまりしなく、感情に忠実だ。その点では、日本人とは対照的といえる。


では、どの様な時に一番感じるか。それは電話応対ではないだろうか。
ドイツ人は電話でも普通の会話でも、相手が誰であれ全く同じトーン(口調)で話す。日本人はどうだろうか。相手が上司の場合や顧客の場合や友人の場合や家族の場合で話し口調が違ってはいないだろうか。
悲しい性か、電話をすると自身が日本人で有るとの事を改めて感じてしまう。顧客の時は尚更だ。電話でも口調で相手の顔色が分かると教育されている為、必ず笑顔で話しお辞儀もしてしまう。そして、はっきりと大きく1オクターブ上げて話している。相手が目の前にいないにも係わらず、条件反射の様に・・・。
この様な電話をしている自分をドイツ人はどう思っているのだろうか。ドイツ人が素直な笑顔で電話をする時は、相手が恋人の時位だろうか。日本人の気を遣う文化も良いのだろうが、ある意味、こういった気を遣う事が出来ない人間を敗者にしているのかもしれない。対してドイツは寛大であり、人間的だ。しかし、日本的な相手を思い遣る感情も大切にしたい。


どちらが正しいのか未だに分からない。もしかしたらどちらも正しいのかもしれないし、正しくないのかもしれない。
だが、どちらの文化も大切にするべきものに思えた。