寒の戻り

最近、季候が急に冬に戻った。五月の初めまでは日中は半そででも良いくらいの天気だったのが、またコートやマフラーが欠かせない天候に戻ってしまった。体感的には2ヶ月近く逆戻りした雰囲気だ。
もう、オープンカフェにも公園のベンチにも人の姿は無い。ドイツの気候はメランコリックが好きなようだ。人々に期待を持たせ、そして人々を裏切る。
それは期待も持たせない北国の気候とも、裏切る事の無い南国の気候とも違う。この急激な季候の変化がドイツ人の気質を生んだのだろう。


躍動と陰鬱。ドイツ人がドイツに住む限りドイツ人気質は変わらなく、ドイツに住む異国の異邦人もこうしてドイツ人気質に染まる。