歪んだ世界

甲斐市議逮捕:中傷メール繰り返す、別れ話に腹立て−−ストーカー容疑 /山梨

 交際していた女性に中傷のメールを送る嫌がらせを繰り返したなどとして、甲斐市議、宮田徳夫容疑者(64)=同市志田=が12日、脅迫とストーカー規制法違反の疑いで逮捕された。メールには女性の人権を侵害する言葉も多く含まれるなど悪質で、繰り返し送信したことが事実上のつきまとい行為と判断した。
 同市議会は13日、議会運営委員会を開き議会の対応を協議する。
 県警生活安全企画課と韮崎署の調べでは、宮田容疑者は今年に入り、十数年前から交際していた同市の30歳代の女性から別れ話を持ち出されたのに腹を立て、3月24、25日に数回、中傷メールを数回送り付けた疑い。女性は今月、韮崎署に被害届を出し、県警は携帯電話の交信記録などを捜査していた。女性は2月ごろから電話やメールで嫌がらせを受けていたと話しており、県警は裏付け捜査を進める方針。
 小林佳一議長は取材に「あってはならないこと。市民に対して申し訳ない」と陳謝した。【宇都宮裕一、藤野基文】



甲斐市・・・恥ずかしながら、この事件で初めて甲斐市を知った。しかし、情けないのは私だけではない。この事件で甲斐市を初めて知った日本人が多い事実だ。


確かに事件的には、病んでいる日本の昨今の世の中では日常的な事件に思える。しかし、最初にこの市の存在を知った話題が、このような事件では悲しい。
甲斐市は旧敷島町、旧双葉町、旧竜王町の3町が合併して昨年の9月に誕生した。甲斐は誇るべき名称で、山梨の古称でもある。甲斐出身である熊本の甲斐氏はどの様な心境だろうか。甲斐男児は潔く男気の有る存在として持て囃されていた。
それとは対照的な容疑者は、現在の病むべき時代の象徴であろうか、必然であろうか・・・。


サイバー対策の進んだ警察に敬意を表したいが、矢張り病んだ現代社会を憂うべきだろう。