憂慮すべきSchnappiにおける日本観


今、ドイツではSchnappiというクロコダイルが子供に人気だ。女の子が、この曲を歌っており、これが大ヒットした。
アニメだが、「ハエを食べる仕草が可愛い」?と専らの評判だ。ワニがハエを食べるアニメが可愛いとの発想は、日本人には理解しがたい部分があるが、とにかく人気の様子。


昨年はディズニーのニモが人気で、その前はピカチュウだった。Schnappiを日本のブームに当てはめるとしたら、泳げ鯛焼き君や団子三兄弟がこれに相当するのだろう。
そして、今回2曲目“、Ein Lama in Yokohama”を発表した。曲名からも只ならぬ雰囲気を醸し出しているが、御想像通りである。
プロモーションビデオは、ラマとワニが中国か京都の様な町“ヨコハマ”でハシとカンフーと相撲とサムライ文化に触れる訳の分からない内容だ。そもそもラマが出てくる辺りで無茶苦茶なのだが・・・。
鎌倉ならまだしも、何故にヨコハマが中国や京都の様な印象なのかが不明だ。まぁこの点は、知名度のだろう。正直にいって、ドイツ人における日本の地名知識は東京、横浜、大阪、京都、神戸位しかない。であるならば、京都にしなかったのは何故だろうか。ヨコハマの方が発音しやすく響きが良かったからなのだろうか・・・とにかく、分からない。
音楽も終始中国調。


こういった誤ったアジア観や日本観を見るに当たり、日本人が世界へ正しい自国文化を伝えていない事実と、対照的に日本人が如何に世界の文化を研究しているかが分かる。
建築やファッションはもとより、海外を舞台にした日本のアニメも、誰が見ても日本製とは思えなく正確に海外を表現している。
日本文化の誤解はSchnappiが最初では無いが、今後も奇妙な日本を見つけたら報告していきたいと思う。