夏至

6月22日は言うまでもないが夏至だ。ここは北西ドイツでもある為、ドイツの中でも一番日が沈むのが遅い。東南に位置するミュンヘンと比べたら大分違うのだろう。ここでの日の入りは午後10時過ぎ。真夜中になっても空が薄明るい。そして、ドイツ人の心も最高潮を迎える。私は日々の忙しさを忘れるために時々、近くの湖にサイクリングに行く。私の町は都会だが、自転車で行ける範囲に広大な湖と森があるのだ。そこでの自然に癒されることは勿論だが、そこでのドイツ人の姿を見ても癒されるのだ。BBQをする者、読書をする者、キャンプをする者、昼寝をする者。泳ぐ者。他愛も無い事をしているが、こういった他愛もない事が出来る時間と環境を持っているドイツ人に本当の豊かさを教えられるのだ。日本人の休日はどうであろうか。金を掛けて遠方の行楽地に出かけ、ゴルフやテニスなど金を掛けてスポーツを楽しむ。遠方に行かない場合も、パチンコや遊戯施設で散財する。日本は金を掛けないと休日を過ごせないのであろうか。ドイツの休日は貧富に関係なく、万民に平等に与えられている。彼等ドイツ人のゆったりとした過ごし方を見るにあたり、何故か私も癒されるのだ。彼らは、私に純粋な心を取り戻させてくれる。