外国人にも言論統制をする中国という傲慢

ドイツとメランコリーとの題名を持ちながらドイツ関連の話題は少なくなるばかりだ。偏に憂国心からなのだろうが、憂いなき未来を期待するが故の葛藤なのであろうか。無論、日本・中国・韓国の関係正常化を求める立場は揺るぎない。だが、今の関係がこのまま続くようであれば、国交断絶以上の苦難が訪れるような気がしてならない。今の日本と中韓の関係は主従関係であり、対等な立場ではない。このままの関係が続くようであれば、日本は奴隷として未来永劫冤罪により束縛され搾取される事であろう。私からの中韓の話題が、良い話題になる事を願うばかりだ。そんな中、また中国が“中国の常識”を押し付ける行為に出た。

【北京=伊藤正】中国大連市の大連日本人学校(那花国男校長、生徒数=小中学合わせ百五十九人)で、日本から取り寄せた社会科などの副教材十種百二十八点が、内容に問題があるとして大連税関に差し押さえられたことが二十七日分かった。学校側は一部没収や罰金の処分を受け入れ決着したが、税関側は尖閣諸島を日本領に表記した地図など、主権にかかわる部分も問題にしており、教科書にも検閲が及ばないか、関係者は神経をとがらせている。
 関係者の話を総合すると、大連日本人学校は四月の新学期前に副教材を発注、そのうち小学用「社会」や中学用「歴史」「地理」「公民」など八種類の問題集や資料集などとCD二種類が六月になっても届かなかった。運輸業者が調べた結果、大連税関の検閲で、差し押さえられていたことが判明した。
 税関側は、教材中の地図が、中国と台湾を色分けしていることを、台湾を独立した存在に扱っており「一つの中国」の原則に反すると主張。さらに中国が自国領と主張している尖閣諸島を日本領にしていることや、「台湾政府」としている記述などを問題視、「国内法違反」として没収する方針を示した。
 学校側は、教材が教育に不可欠であることを訴え、返却を求めたが、税関側は「違法図書」との立場を変えず、当初は多額の罰金などを要求。結局、先週末までに、学校側が基本的に処分を受け入れ、妥結した。始末書の提出と罰金一千元(約一万三千円)に加え、尖閣諸島を日本領と表記した地図を含んだ教材など計十数点の没収という内容だ。
 中国には大連のほかに北京、上海など六都市に日本人学校があり、文部科学省外郭団体の海外子女教育振興財団が、教員派遣や教科書の手配をしているが、学校が自主選択する副教材とはいえ、検閲で違法とされたのは初めて。
 日本人学校は現地の法律順守を条件に設立が認められており、法的には中国の検閲を拒否できないと関係者はいう。
 今回の大連の事件に、中国の中央政府が関与しているか明らかではないが、今後、日本人学校で使用する教科書も、検閲で差し止められることもあり得るため、関係者は中国側の出方を注視している。
産経新聞) - 6月28日

昔の中国人はもっと寛大であった。中国は他民族国家であり、様々な異民族に支配され様々な文化や思想が入り混じり発展してきた。思想の多様性の排除は一体何を齎すのであろうか。中国人のみならず、中国に住む日本人にも中国の単一思想を埋め込む所業は如何なものか。今の中国は、アジアにとって恥ずべき国家にまで落ちぶれた。天上天下唯我独尊の中華思想は紛争を生むだけなのだ。余談だが、中国に反共産党的な書物を持ち込む事も例え外国人でも禁止されている。