日本製品ブランドよりも日本ブランド

「新日本様式」確立へ 経産省日本製品ブランド強化策

 経済産業省は4日、日本の伝統文化を生かした日本ブランドを「新日本様式(ネオ・ジャパネスク)」として定着させるため、企業などから広く意見を受け入れる協議会を今夏にも設立する、と発表した。

 日本製品が付加価値を高め国際競争力を維持するには、価格や品質だけではなく、伝統文化に裏付けられた「品位」を感じさせるブランドが重要と判断した。

 協議会は個人や企業から幅広く参加を呼び掛けて設立する方向で、新日本様式の推進団体となる。

 今後3年間で、ブランドにふさわしい既存商品などを「百選」としてまとめ、カタログを発表。国内外でブランド普及のためのイベントも開く。 地域の伝統工芸を活用した新商品を開発する中小企業も支援する。(共同)

意図するところは理解できるが、政府主導は如何なものか。日本企業は政府の援助を得なくても既にブランドを確立している。
価格や品質だけではなく、伝統文化に裏付けられた「品位」を感じさせるブランドが重要とは一体何なのであろうか。では、現在における日本のブランドは品位と伝統が無いとでも言うのだろうか。そもそも、ブランドというものは組織が推奨して確立されるような物ではない。消費者と企業との間の信頼で勝ち取るものではないだろうか。
日本の現代文化や伝統文化、様々な加工製品は、それだけで充分に競争力を持っている。今、政府がしなければならない事は、日本企業を指導する事ではなく、日本企業が活躍出来るような国々を造る事だろう。日本企業の製品ブランドイメージを維持するよりも先に、日本のイメージを確立しなければ何の意味もない。この点で、日本は韓国に大きく遅れをとっている。韓国は捏造をしてでも自国の伝統文化を創作しているからだ。対象的に日本は誇るべき伝統文化があるにも関わらず、正しく世界に伝えていない。日本の間違った伝統文化のイメージを有している諸国に、正しい日本観、更には歴史観を与える事が一番重要といえる。