ロシアの横暴

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050921-00000213-kyodo-int&kz=int

【モスクワ21日共同】ロシアのグリズロフ下院議長は、21日付の週刊紙「論拠と事実」が掲載した論評で、1945年8月の旧ソ連による対日参戦は連合国としての「義務」であり、戦勝国は日本への「罰」として北方領土などを放棄させたと主張、当時有効だった日ソ中立条約を破ったスターリンの行為を正当化した。
 議長はプーチン大統領の側近。11月の大統領訪日へ向け、侵略国だった日本に領土要求の権利はないとの論陣を張ることで、国際法を盾に4島返還を求める日本との交渉を有利に進める狙いがある。
 議長は、連合国が日本に北方領土朝鮮半島などの放棄を強制したのは「50年以上にわたる侵略行為への罰だった」と指摘。「ドイツに比べ、日本の処罰は軽かった」と主張した。
共同通信) - 9月21日


ロシアの横暴は止まらない。グリズロフ下院議長による矛盾だらけの勝者の理論を押し通す発言に対し、日独は異を唱えなければならない。この様な理論を罷り通らせる事は即ち、戦争を起こしても勝ってしまえばどんな悪行をしても許されるとの認識を生ませるだけだ。彼の「50年以上にわたる侵略行為への罰だった」との発言はロシア自体の過去現在における悪行を知っての事であろうか。チェチェン紛争は何が為に起こっているのか、ロシアは何故に今も巨大な領土を確保しているのか。これこそ正に、ロシアの数百年に渡る侵略行為が齎したものではないか。また、非人道的なシベリア抑留に代表される敗戦後のドイツ人や日本人への強制連行や強制労働は、満州侵略での邦人への大量虐殺暴行行為は、カチンの森事件は、スターリンによる国内外の数千万人もの人々を殺した血の大粛清は、WW2での東欧や北欧への侵略行為等はどうなるのか。占守島の戦いを覚えているのか。彼の「ドイツに比べ、日本の処罰は軽かった」との発言に関しては、何を根拠に言っているのか全く不明だ。彼の思想の浅はかさが如実に分かる。私は敢えて言わせてもらう。日独に比べ、ロシアへの処罰は軽いどころか罪すらも認めていない。世界平和の将来は、WW2の勝者にも罪を認めさせられるか否かに懸かっているのだ。現状では、ロシアと中国を世界平和の為に分裂させるしか方法は無いのかもしれない。