世界最先端を行く日本の携帯電話

mensch2005-09-22



日本の携帯電話は今も目覚しく進化している。今や、携帯電話部門でも日本のハイテク産業に世界が後を追う様相だ。対照的に、ドイツでは未だに単音の着信音しか出ない携帯電話を使う人も多い。


では、欧州の市場で最も売れている企業は日本企業なのか?悲しい事に日本企業は、ほぼ惨敗状態。誇るべき技術があるにも関わらず何故、日本企業は市場を席巻できないのか。理由は明快だ。日本市場の規模が大きすぎて、そこだけの争いに目を奪われ、または満足してしまうからだ。
日本市場に見られる出し惜しみなど欧州市場では皆無だ。現在、欧州市場を席巻している企業はノキアとサムソン。どちらもフィンランドと韓国という小国の企業であったが故に、海外に目を向けるしかなかった。


しかしながら、欧州市場を席巻しているこの二つの企業が優れた製品を出しているのかと言われると、そうでもない。性能やデザインは、明かに日本で売られている日本製品の方が上だ(欧州で売られている日本の携帯は駄目だが)。
ノキアは北欧の企業らしく保守的な製品しか作れず、サムソンは基板を日本から輸入しないと携帯を作ることすらも出来ない。今此処で、日本企業が日本国内の市場だけではなく、欧州市場にも力を入れたらどうなるか、結果は明らかだ。
現段階で、奮闘している日系企業としてソニーエリクソンが挙げられる。この企業は、他の日本企業よりもTVや街頭での広告費を費やしている分だけ好感が持てる。パナソニックもシャープも参入しているが、明らかに日本市場程は力を入れていない様子が分かるような製品しか出していない。


あらゆる製品に言える事だが、ボーダーレス化社会の今、日本の製品を海外仕様に敢えて改悪する必要など全く無い。海外で絶大なる人気を維持し続けている日本のアニメやゲームは海外仕様に書き直したのか?作り直したのか?
確かに味覚には国境が有る。しかし、携帯電話に国境があるとは到底思えない。一昔前に、「日本の携帯電話は電話以外の機能が充実してゲームが出来たりニュースが見れたり写真が撮れたり面白いが、外国人はその様な細かい物には興味がないだろう」と言った御仁がいた。
しかし、今のドイツはどうか。日本より数年遅れること、やっと携帯電話は電話以外の機能を充実させる事が出来た。悲しい事にこれらを浸透させた企業は、率先して新しい携帯電話を作ってきた日本企業ではなかった。私は日本企業の携帯電話部門をこう例えたい「井の中の鯨、大海に知らせず」


http://www.sonyericsson.com/spg.jsp?cc=global&lc=en&ver=4001&template=pg1h&zone=ph


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