車における日本文化の世界伝播

toyota2000gt

言うまでもないが、日本の車は日本の代表的産業でも有る。それ故に古くから海外にも進出しており、ドイツにおける日本車ファンも日本人の想像以上に多い。中でもトヨタの人気は特出している。マツダはドイツで確かに人気が有るが歴史においてはトヨタに遠く及ばない。ドイツ国内でクラシック車を展示してある数々の博物館には、必ず歴代のトヨタ車が欧米列強の車と並んで堂々と展示されている。中でもトヨタ2000GTへの憧れは根強いものがある。超レアなだけにレクサス以上の金持ちのステータス、もしくは道楽さえになっている。また、2000GTに代表されるトヨタのファンクラブも数多く有り、日本人以上の情熱を感じさせる。トヨタクラシックカーは現在のドイツにおけるスバルと同じくマニアックさと希少性のイメージを確立しているのだ。そして、言うまでもないがF1トヨタの本拠地も愛すべきドイツのケルンにある。
今年のフランクフルトモーターショーでもトヨタはその存在感を失っていないようだ。今回出展されたコンセプトカーはENDO。デザイナーは日本人ではないが、日本のえんどう豆と遠藤さんからもインスピレーションを得たとの事だ(彼はウケを狙っている訳ではないようだ)。こうして、平和的に日本文化が世界に広まっていく構図は素直に喜びたい。現在トヨタはドイツでヴィッツをヤリスとの様に無難な名称で販売しているが、今後はスズキ・サムライ(ジムニー)の様に、日本的な名称も増えて行く事だろう。思えば、バイクの世界では既に日本名全盛であった。カワサキ・ニンジャ、カワサキ・イナズマ、スズキ・ハヤブサ、スズキ・カタナ。これらバイクは今も海外で絶大なる支持を得ている。最近では日産も風雅から影響を受け高級車フーガを発売した。誇るべき日本語は今、世界から大きく注目されている。海外の人々は日本語の独特な存在感に憧れているのだ。さて、当の日本人はどうであろうか。


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