ドイツの時間 日本の時間

michaela k

昔、『ゾウの時間 ネズミの時間』と言う本があった。鼓動や体の大きさで体感時間が違うと述べられていた。本書では述べられなかったが、同じ人間でも体感時間が違うと思うのは、私だけではないだろう。幼少期の時間は永遠に思えたし、老年期の時間はあっと言うまだ。しかし、人間に関しては、著者の原因は当てはまらなくなる。老人と子供に、ゾウとネズミ程の鼓動の差や、体格の差は無い。
私は最近、民族間でも体感時間は異なるのではないかと思うようになった。東京の慌しい生活環境と、ドイツのゆったりとした生活環境で育った人では時間感覚が違ってくるのではないだろうか。ドイツ人は非常にゆったりとした生活を送っている。待ち合わせ時間に遅れようが、走る事も慌てる事も無い。スーパーの長い行列もじっと待つ。仕事も遅い。対照的に、殆どの日本人はこの逆だ。日本の生活に心底浸かった日本人には、ドイツ人の行動の遅さ、ドイツ自体のゆったりとした時間の流れにイラつく方も多いと思う。だが、これがドイツの体感時間なのだろう。ドイツの時間は、日本の老人にはピッタリの時の流れとも言える。
これら事象を組み合わせてみると、何か分かってこないだろうか。これは私的意見に過ぎないが、ドイツ人はゾウの時間に近く、日本人はネズミの時間に近いのではないだろうか。だが、悲しい事にゾウであるドイツ人は、ネズミである日本人よりも寿命が短い。そう考えると、短い人生を有意義に過ごしたいのなら日本に住んだほうが良いのかもしれない(何が有意義なのかも不明だが)。しかし私は、我を忘れない程度のドイツの体感時間が好きだ。まぁ、これは価値観の問題だろうが・・・。


ホンダが単独でF1参戦へ 日本グランプリ【AOLニュース】
ホンダは4日、自動車F1シリーズの日本グランプリ(GP=9日決勝)開幕を前に、来季から単独チームで参戦することを発表した。同時に来季の新規参入を目指す新チームにエンジン供給をすることも明かした。またBARホンダからの移籍を決意している佐藤琢磨が、この新チームから契約を打診されていることが分かった。

ついにトヨタに続き、ホンダもF1単独参戦が可能になった。佐藤琢磨氏も、これで生き延びられる事だろう。一時期は日本の躍進を妬んだ人々から、日本企業だけの参戦が拒まれていたが、それも過去の話だ。F1界でも、日本復権の兆しが見えてきた。往年のマクラーレンホンダの如く、次は日本勢だけによる1・2フィニッシュを是非拝みたい。
この際、ミシュランタイヤをブリヂストンタイヤに変更出来ないものだろうか。現在、ブリヂストンタイヤを装着しているチームは3チームあるが、代表格はフェラーリだけだ。
トヨタとホンダは、日本企業だ。私は問いたい、災難続きのミシュランタイヤを履き続ける義理はあるのか。同じ日本企業であり、高品質な製品を生み出すブリヂストンを見捨てる道理はあるのかと。反発を恐れてはならない。日本企業だけのチームが如何に素晴らしいものか、分からせようとの気概は無いのであろうか。日本企業は、世界で唯一それが可能な潜在能力を秘めている。