移民間差別

今回の在日ペルー人犯罪者の報道を鑑みるにあたり、不自然さを感じて仕方がない。何故にこうも、南米系移民を強調しなければならないのか。本名を隠していたのが問題なのか。それとも、犯罪歴が問題なのか。
ブラジルに代表される南米系の人々は日系も多いが、殆どは何の保護も受けられず日本で貧しい生活を余儀なくされている。対照的に、日系でもない在日朝鮮人の人々は数々の恩恵を受け特権階級化している。同じような事は世界にもある。アメリカにおけるユダヤ系や欧州系移民、それとは対照的なメキシコ系やアフリカ系移民達。こういった社会における扱いは、今回の犯罪報道でも顕著に現れている。
多くの南米系の人々は貧しく、見た目も日本人から遠く上手く日本社会に溶け込んでいない。対照的に在日朝鮮人の人々は豊かであり、見た目は日本人に近く上手く日本人社会に潜伏している。
今回の犯人と同様な犯罪をした朝鮮系日本人は、生粋の日本人として過去に報道された。それが織原城二(金聖鐘)、言わずと知れた連続強姦殺人犯だ。彼は親の莫大な財産を元に、少なくとも400人以上の女性を強姦し、ルーシー・ブラックマンさん殺人事件に及んでは英国をも巻き込み、国際問題にまで発展した。
その影響があってか、芸能人の下らない私生活までも暴露する日本のマスコミが異常なほど彼の正体を隠す中、英国紙は彼を朝鮮系日本人として報道していた。(皮肉なことに、彼は女にもてるからとの理由で帰化しているので在日朝鮮人ではない。)
 オランダの映画監督ゴッホ氏を殺害した犯人をモロッコ系オランダ人と報道し、先のロンドン爆破テロにおいても、日本のマスコミがパキスタン系イギリス人と大々的に報道していた状況と比べるにあたり、矢張り社会への影響力が有るか無いかによって確実に報道は歪められているようだ。日本のマスコミは在日朝鮮人の圧力を恐れ、在日朝鮮人のなすがままになっている。
彼はまだ帰化しているから納得出来る向きもあるが、今も多くの朝鮮籍韓国籍を持った凶悪殺人者が通名という名の偽名によって日本人として報道されている。多くの韓国人犯罪者が、VISA免除渡航で日本に流れ込んでいる。
移民の中には、マイノリティーを利用して特権化している民族もいれば、マイノリティーとして差別を受けている民族もいる。
各国出身者を平等に扱うのであれば、今回の鬼の首でも捕った様な報道や対策は出来ないはずだ。悪いのは国籍ではないとの思いがあるのなら、マスコミや政府はそれを何処の国の移民であろうが遵守すべきであろう。それが出来ないと言うのなら、韓国籍の人々にも同じ報道と対応をすべきだろう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051209-00000017-maip-soci
広島市の小1女児殺害事件で、定住者の在留資格を持つホセ・マヌエル・トレス・ヤケ容疑者(33)が逮捕されたことを受け、法務省は9日、日系人に対する入国・在留審査の強化を決めた。同容疑者がペルーで過去にわいせつ事件を起こしていたとされることから、日系人が定住者資格を申請する際に、本国で罪を犯していないことを証明する資料の提出を義務付ける。今年度内に実施する方針。
 このほか(1)「偽装日系人」の入国を防止するため、出生証明書などの書類審査を強化する(2)トレス・ヤケ容疑者と同様に偽名で入国した疑いのあるペルー人を調査し、身分を偽っていたことが判明すれば強制退去させる−−などの措置をとる。
 杉浦正健法相は9日の閣議後会見で「日系人と偽る事案が多く、こうした措置をとるが、大部分の日系人はまじめに働いており、それだけで疑いの目で見られることはあってはならない」と話した。90年の法務省告示で、日系3世などに就労制限のない定住者資格が認められるようになり、日本で外国人登録するペルー人は急増。04年末現在、5万5750人に上っている。【森本英彦】
毎日新聞) - 12月9日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051208-00000111-yom-soci
広島女児殺害、逮捕の男の本名は「トレス・ヤケ」

 広島市の女児殺害事件で、殺人と死体遺棄容疑で逮捕されたペルー国籍のフアンカルロス・ピサロ・ヤギ容疑者(30)について、広島県警捜査本部は8日、本名がホセマヌエル・トレス・ヤケ(33)であると発表した。

 県警が国際刑事警察機構(ICPO)を通じて、ペルー政府に照会したところ、同国が18歳以上の国民に義務付けている国民登録証の「ホセマヌエル」名義の指紋と、同容疑者のものが一致した。

 県警は、同容疑者が故郷のペルー北部グアダルーペで1990年代に起こしたとされる女児を狙った複数の事件の犯罪歴についても、ICPOを通じて確認した。

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 読売新聞は今後、容疑者名の表記を「ホセマヌエル・トレス・ヤケ」とします。
(読売新聞) - 12月8日