玩具における日本の文化力

mensch2005-12-25

本場ドイツでもクリスマス商戦は盛んだ。一昔前はポケモンだったが、今、ドイツの子供達の一番人気は日本のマンガ、遊戯王(ドイツ名Yu−Gi−Oh!)となっている。子供達はカードを交換し、フリーマーケットや玩具屋では、遊戯王の玩具に子供の人だかりが出来る。
ドイツのデパート玩具売場の品揃えは、日本のデパート玩具売場と大差無い。あらゆる所に日本が点在する。テレビゲームは言うまでも無く、ソニー任天堂が殆どで、慰め程度にXBOXが置いてある。キャラクター商品も然り、カプコンの生んだゲーム主人公のロックマン(ドイツ名メガマン)やゴレンジャーシリーズのアメリカ版パワーレンジャーが所狭しと並んでいる。更には、プラモデル売場には、ハセガワとタミヤが並んでいる。それ以外では、タマゴッチも復活し人気を得ている。カードゲームでは、日本のデジタルモンスター(デジモン)も人気だが、遊戯王には敵わないようだ。
こういった現状を鑑みるにあたり、日本の文化力の凄まじさを感じる。ドイツの大人たちは、日本が生んだアニメ・ハイジや009等を見て育った者も多いが、今はその比ではない。知ってか知らずか、子供達は日本が存在しなければ遊ぶことすら出来ない状態だ。彼らが大人になる頃、彼らを楽しませてくれた物達が全て日本製だと分かった時、彼らはどう思うのだろうか。少なくとも日本に好意を持ってくれるだろう。日本が生んだ全ての商品やアイデアは、手を加えなくても世界に通じる力を有している。それら商品は更なる親日家を増やし、将来、日本の利益に大きく貢献することだろう。
日本の創作力は、世界一ではないだろうか。それを欧米や中韓の猿真似と言う韓国は、日本の劣化コピーしか生まず、中国は相変わらず世界の使用人(工場)のままだ。欧州は不況から脱していない。だが一つ、文化において日本が他に敵わない部門がある。それが、アメリカの映画産業と音楽産業だ。政府は国を挙げてこれら産業を振興させる位の心意気を見せてほしい。それとも、自動車や家電等の日本の代表的産業すら支援していない日本政府へ望むのは、高望みなのだろうか・・・。



ドイツ遊戯王公式サイト