ドイツにおける邦楽

MERRY


低迷を続ける韓国経済や、様々な崩壊要因を増やし続けている中国などの隣国諸国とは対象的に、日本経済は復活躍進を続けている。確かに、少子化格差社会財政赤字等の問題もあるが、これらは隣国諸国の方が遥かに深刻である。
そんな日本の復活躍進を裏付けるかのように、ドイツにおいても日本は各方面で影響を与え続けている。身近なところでは、クリスマスマルクトを飾る青色発光ダイオードも日本人の発明だ。更には、巷に溢れるドイツ車にしても、巨大なエアバスにしても様々な日本企業が基幹部分に大きく関与している。
こういった技術方面は既に日本の土壇場だが、文化方面でも日本は躍進を続けている。昨今では、ジャパニーズクールが世界中で持て囃されていると過去にも述べたが、日本文化は既に、若者カルチャーの一角を成している。それは、アニメやマンガやTVゲームやジャパニーズホラーだけではない。ドイツで大人気の若者グループ“TOKIO HOTEL”を代表するように音楽シーンでも着実に日本文化は浸透しつつある。アメリカでは、ミュージッククリップで日本文化を散りばめるのが定着しているが、当の日本人も頑張りつつある。ドイツでは今、“shanadoo(シャナドゥー)”という日本人女性4人のダンスミュージックグループが話題を呼んでおり、アルバムも出している(何故か欧米人から見た変な日本観を前面に出しており、この点に一抹の不安を覚える。漢字を多用し、中華風の音楽や二胡を使った音色、サムライやドラゴン等の曲名は、異国文化に疎いドイツ人に誤解を与えかねない)。
最近では、“MERRY(メリー)”という日本人男性5人のロックグループ(ビジュアル系グループ、ドイツで言うVISUAL−KEI)もアルバムをリリースした。私の町にもかなり大量に入荷されており、ドイツにおける日本文化の躍進が伺える。更には、このグループの戦略なのか、ドイツ側セールスの敏腕ゆえか、ラジオでもアルバム全曲を特集されている。
水は高きところから低きところに流れる。それは、文化においても同様だ。日本は平和的手段で、自国の文化を広められる数少ない貴重な国家だ。明治維新後、政治力で欧米列強に立ち向かい、軍事力で欧米列強と対峙し、経済力で欧米列強を超え。技術力で欧米列強を突き放した。次は文化力だ。これからの日本は、顔の無い大国ではない。正しい日本観を世界各地に喧伝し、顔のある“日本”を知らしめようではないか。
日本の内需は飽和状態だ。厳しい競争が続く日本国内よりも、競争相手の少ない海外に出てこそ、日本企業や日本人の本領が発揮される事だろう。


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