裕福層の家庭内殺人

最近、日本において裕福層の家庭内殺人が多いような気がしてならない。これも格差社会の影響だと左翼は糾弾するのだろう。だが、実際には一億総裕福思想・自己快楽嗜好の具現化とも言える。仮に格差社会になっても現状維持でも、裕福願望・自己快楽嗜好が消えない限りこういった犯罪も消えないのではないだろうか。


日本は北欧と並び世界でも稀な高所得平等社会であり、高福祉社会だが、両者の違いは一目瞭然でもある。それは心の余裕度だ。
現代日本人は家族との時間よりも、自分の時間や仕事の時間(同僚との会社以外の付き合いも含む)を尊重する。日本人は家族の大切さが、どれ程のものかを忘れてしまってはいないだろうか。そして、本当の個人主義とは何かを知らないのではないだろうか。個人主義とは、自己責任を求めるものであり、それは自己中心的思想ではない。他人よりも自分を優先しての個人主義などは存在しない。


ひと昔前、一世風靡したCMではないが、日本の中高年女性は“亭主元気で留守が良い”とのたまう。そして今は、それを当たり前のように見てきた娘達が妻となり母親となっている。
こういった風潮は、北欧と日本における家族に対する概念の違いを露見させる。北欧の人々は、何よりも家族との時間を大切にする。北欧の人々にとって家族への一番の贈り物は“家族との時間”なのだ。しかし、日本人は妻も夫も、家族への愛情はコミュニケーションよりも“裕福な生活”だと勘違いする。日本人妻の中でも、それは違うと異論する向きもあるだろうが、そう異論する日本人妻も“夫との時間”と、“更なる金銭的余裕”を天秤にかけられたら後者になるのが現状ではないだろうか。


さて、現代に生きる若い日本人妻や母親達は、この世に生を受けてから、あらゆる面で何不自由なく成長してきた。望むべき男は3高・玉の輿、忌むべき男は長男の嫁・3K等々。マスコミも煽り、それに対し両親も何の疑問も持たずに、それが娘の幸せだと勘違いする。
彼女達は、あたかも男達を一種の商品の様に見てきた。彼女達にとって、今の日本は引く手数多の市場だ。そういった環境の中で我侭に育ってきた彼女達は、少しでも気に食わない男が許せない。だから、理想から外れた男には“負け組み”との烙印を早々に押す。


そして、現代に生きる日本の若い男性もこういった諸事情に対しては、体言化しなくても理解しているのだろう。俗に言うエリートコースから外れた男性は、早々に将来を諦める。後は、自虐と世間への恨みつらみが残るばかりだ。
逆に、エリートコースに乗った男性は、それが全てだと勝手に解釈し女性の気持ちも分からないまま帝王の如く振る舞い、お姫様の如く振舞う妻は男性の気持ちを理解しようとしないまま衝突する。
全ての原因は、互いに交錯する事象があったとしても、以上の経過に集約されるのではないだろうか。


幸せは金で買えるものだろうか?本当に大切なものは何なのだろうか?現代日本人は、本当の幸せとは何かを、見失ってはいないだろうか?


“浮気疑惑”きっかけで直前「離婚話」浮上?モデル風妻、夫を「重かったので切断」01/12産経  

歌織容疑者は新潟県内の裕福な家庭に育った。父親は会社を経営し、両親と弟の4人家族。県立新潟中央高校から東京都調布市白百合女子大学に進学。派遣社員だった時期がある。祐輔さんは福岡県立小倉高校から中央大法学部へ。米投資銀行モルガン・スタンレー」系列の資産運用会社モルガン・スタンレー・プロパティーズ・ジャパンに勤めていた。

 エリートサラリーマンと社長令嬢の結婚。17年6月には代々木公園に近い渋谷区富ケ谷の11階建て高級賃貸マンションに入居した。10階の1LDKで家賃は月約20万円。

 マンションの女性管理人は歌織容疑者について「身長1メートル70ほどでスタイルもよく、モデルのような感じ。ブランド品で身を固めていた」と話す。別の関係者は「女優の石原真理子さんのような雰囲気だった」。


短大生遺体切断 弁護士会見 容疑者の心境など伝える 1月11日 毎日新聞

東京都渋谷区の歯科医、武藤衛さん(62)宅で長女の短大生、亜澄さん(20)の切断遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された次兄の予備校生、勇貴容疑者(21)の弁護士が11日、記者会見し、殺害の状況や現在の心境を明らかにした。
 弁護士によると、勇貴容疑者は12月30日午後、木刀で亜澄さんの頭を殴りつけたが、その後も2人で家族や生活態度などについて1時間にわたり話し続けた。亜澄さんは事件直前の12月27日か28日に母親と夕食をめぐり激しい口論をしており、そのことも話したという。この間、勇貴容疑者は血を流して「寒い」と震える亜澄さんの肩にタオルをかけたが、「夢がないね」の一言で逆上し、タオルで首を絞めたという。
 勇貴容疑者は亜澄さんについて「高慢でヒステリック。恩知らずだった」などと批判する一方、殺害については「申し訳ない」と弁護人に話し、「事件後、タオルで首を絞めるのではなく、流れた血を止めている夢を見た」と話し涙ぐんだという。【川上晃弘】