中国による帝国主義(未来予想)

Drache tolkien

中国の国是として、歴史上の旧領回復が挙げられる。清朝時代の事だが、漢民族ではない満州族が建てた清の最大版図を旧領と考えている中国が、モンゴル人の建てたモンゴル帝国をも最大版図として将来、定義付ける蓋然性は高い。それには、モンゴルが中国の支配下に置かれる事が大前提だ。何れにせよ、中国はこういった身勝手な思想で拡大してきた。


能天気な左翼は、日本は中国と協調するほうがアメリカとの協調よりも利益があると思っているようだが、では実際に左翼の理想どおりに日本が中国と協調したらどうなるか少し覗いてみよう。順序の入れ替えがあっても、以下の様な流れは充分に起こりえる。

キーパーソンは北朝鮮だ。以下に述べる未来を防ぐには、中国が影響力を確立する前の北朝鮮崩壊か、中国が影響力を確立していた場合は北朝鮮崩壊を極力阻止し、韓国を米国寄りにする事と、米国内の中国工作員抑制が大前提となる。


時は2千X年、金正日の死去により後継者争いが起こり北朝鮮王朝は瓦解し、北朝鮮は崩壊の危機に陥った。
中国はこれに対し、北朝鮮国内の内乱及び政権内紛争の鎮圧及び北朝鮮人民救済、難民抑止を口実に北朝鮮に人民軍を進駐させた。このとき韓国は既に中国寄りになっており、アメリカ軍による北朝鮮進駐の反対を正式に表明し、韓国内の米軍基地使用を禁止した。これには、中国の更なる進軍を抑える意味と、中国に対する事大の意味もあった。無論、北朝鮮にしても、中国人民軍の進駐は認めてもアメリカ軍の進駐には強い反抗の意志を示した。


韓国はこの流れによりアメリカの信用を完全に失い、以後より一層、中国寄りの政策を行うようになる。北朝鮮は中国の保護下に置かれ、半島統一交渉は中国側から持ちかけてきた。中国側の提案は、中国国内での自治共和国としての統一国家形成であった。アメリカの信頼を失った韓国には既に中国しか頼る存在がいない。仮に、中国の申し出を断れば、正しく四面楚歌である。韓国は単独で、北朝鮮に駐留する中国軍と日本に駐留するアメリカ軍を相手にしなければならない。答えは選ぶまでもなかった。ここに、中華人民共和国大韓自治共和国が誕生する。中国初の自治共和国の誕生だ。


勢いをつけた中国に共闘し、周辺各国の共産勢力も俄かに活気付いてきた。ネパールの毛沢東共産党ゲリラはテロ活動停止を宣言し、ネパール共産党と共に政権を奪った。ネパールとしてもインド寄りから中国寄りに政治をシフトしないと、国家としての存続が危うくなると判断した為だ。政権を握ったネパール共産党は、中国の自治共和国加入を宣言する。


中華人民共和国は、度重なる拡大路線に対し各国から非難が挙がるのを防ぐ意味と、国内少数民族の反乱を抑える為に、国家名称を大亜細亜共和連合国に変え、自治区自治共和国へ格上げした。大亜細亜共和連合国消息筋の説明としては“東アジア共同体”の正当な流れを組んでおり発展拡大版との事だ。
だがその実、嘗てのソビエト連邦のように実質的には各自治共和国中国共産党の実行支配下に置かれており、名称だけが変わったに過ぎない。各自治共和国には共産党直属の秘密警察が多数潜伏し、漢民族の利権拡大及び反共産党分子の取締りが行われている。
自治共和国の与党は共産党政権か、もしくは名称が違えども左翼政党であり、左翼以外の政党は消滅している。一党独裁ではない国家も、野党は左翼政党しか存在しない。無論、与党に対する批判は、政治生命は元より、実際の生命も危うくなる為、野党は提案書を出すくらいしか出来ない。政治家は常に暗殺や国家反逆罪の影におびえており、自由な発言や政府を批判する発言は事実上不可能だ。それは民間にも波及しており、マスコミは全て左翼機関となり、政府や大亜細亜共和連合国を賞賛する広報塔以外の役割を持たなくなっている。
亜細亜共和連合国はソビエトの崩壊を充分に研究しており、更に堅牢な漢民族による共産支配体制を築きあげた。


朝鮮半島を手中に収めた大亜細亜共和連合国軍は、台湾海域や日本海域を縦横無尽に航行する。
無論、日本周辺は海洋調査の名目で21世紀初頭から中国軍潜水艦が航行してきたが、空母や戦艦、果ては艦隊まで目にするようになった。
中国軍による日本海域の航行に対しても、アメリカからの批判は驚くほど少なかった。大亜細亜共和連合国お得意の人海戦術アメリカの政治家は殆どがロビー活動の餌食になっていたからだ。
アフリカ諸国も大亜細亜共和連合国からの援助により、殆どが大亜細亜共和連合国支持に動いている。国連で制裁決議をするにしても、アメリカは本腰ではなく、多数決でもアフリカ諸国が中国寄りである状況では何の意味も無い。
そういった過程の中で自治共和国化した内モンゴルは、モンゴル国を平和裏に併合した。
更に、中央アジアの小国キルギスは、大国としては中国とのみ国境を接している点、中国による莫大な経済援助及び関係を理由に大亜細亜共和連合国入りを宣言する。秘密裏で大亜細亜共和連合国側の強い圧力が有ったものと思われる。これに対しても、ロシアは中国に対抗する術も無く、関係悪化を恐れているだけの国家に落ちぶれていた。


ロシアだけではなく、アメリカまでも大亜細亜共和連合国に強く出れなくなった時、既に台湾の運命は決まっていた。
中国の大亜細亜共和連合国化という革命的変化を賞賛する声が中国大陸人の工作も有り、台湾内部からも持ち上がる。台湾民衆は大亜細亜共和連合国のプロパガンダに上手く乗せられたのだ。
更には、アメリカや国連の後ろ盾が無くなった今、中国軍の脅威に台湾一国で対応する術も無い。ここに、大亜細亜共和連合国台湾自治区が誕生する。台湾という国家は、完全に消滅した。


そして日本。この時既に、朝鮮系反日帰化人や在日朝鮮人が政財界のあらゆる面で実権を握り、人海戦術でなだれ込んできた漢民族と共闘し外国人参政権をも獲得していた。
米軍撤退、天皇制の解体は勿論、人権擁護法という大義名分を持ち出し、右翼思想はもとより中道思想でさえ極右思想として弾圧するようになった。在日朝鮮人にとって、宗主国である漢民族を崇め日本人を蔑む現状は心地良いようだ。
日本企業も工作員により次々と不祥事や商品の欠陥を暴露され、マスコミによる過剰な糾弾と相まって、業績を落としていく。その先には必ずと言ってよいほど、漢民族系や朝鮮民族系企業による買収が待ち構えていた。
マスコミは大亜細亜共和連合国を絶賛し、在日朝鮮人帰化人と漢民族で大部分を占める与党は過半数を超えて余りある勢力を武器に大亜細亜共和連合国への加盟を宣言する。無論、野党も左翼政党だけであり、反論する勢力は皆無だ。
その後、大亜細亜共和連合国評議会は沖縄を単独の自治共和国として承認し、竹島対馬壱岐を大韓自治共和国編入する決議案を可決した。嘗て、大東亜戦争でアジアの共産化に対し身を持って戦ってきた日本は、骨抜きにされた。日本の自治共和国化をもって、大亜細亜共和連合国の拡大は取り敢えず落ち着くこととなる。


亜細亜共和連合国は、10の自治共和国と7つの自治区から形成されている。10の自治共和国東トルキスタン(ウイグル)、チベット、モンゴル、広西チワン、寧夏回族、ネパール、キルギス、朝鮮、日本、沖縄だ。
だがその実、人海戦術により漢民族が人口の主流を形成し、政権を握っている共和国が殆どとなっている。
これら諸国では、漢民族主導の共産政治、漢民族優遇政策言論弾圧、反共産反漢民族分子の取り締まり及び虐殺暗殺が続くことになる。これが、大日本帝国による平和的統治政策”大東亜共栄圏”とは全く違った大亜細亜連合共和国の真実の姿だ。中華帝国は此処に極める。
そして、大亜細亜共和連合国は新たな獲物として全ての中央アジア諸国をも手中に収めようと画策している。その先は・・・。


私は何も中国人や韓国人との友好を止めろとは言わない。だが、国家間の交渉と個人の友好は別物だ。
それが中韓ではなく、イランやアメリカや北朝鮮とて同じことだ。これら国家が覇権主義だからと言って、出身者の友人を非難することも侮蔑することもナンセンスであり無駄な事は日本人であれば分かる。だからといって、これら国家出身の友人や知人が“良い人”だから、国家間も無条件に“仲良くするべきだ”などと言う発想も余りにも幼稚すぎる。
中韓からの無理難題を何でも受け入れ、VISA無し渡航により優秀な人材だけではなく、無法者まで受け入れる体制は異常としか例えようがない。現代日本における外国人犯罪率は、中韓出身者が一位二位を争っている。


北欧やアイルランドは何故、治安も高く経済力が落ち込まないのか。これら諸国での第三国出身者の労働ビザは特殊技能者に限られている。アメリカは何故、隣国メキシコとの国境警備が厳しいのか。それは、ドイツにしても同じだ。同じEUにも拘わらずドイツ・デンマーク国境と、ドイツ・ポーランド国境における検問の差は何故消えないのか。ドイツ・デンマーク国境検問は抜き打ち検問だけであり、検査も非常に緩い。対照的にドイツ・ポーランド国境検問は、普通車でさえ例外なく全てパスポートを厳重にチェックされ、後部トランクの奥まで調べられる。


日本は対中国の最後の砦であり希望だ。無防備宣言をして砦を開放した先に待ち受けるものは何なのだろうか?
アメリカも確かに覇権主義国家だ。だが中国とアメリカは、どちらがマシな国家か。中国に言論の自由はあるのか。人権はあるのか。経済にしても中国は国有企業の保護を第一優先にし、中国企業は資本主義経済の約束事など平気で破る。
将来的に日本は、アメリカからの脱却が必要であるが、それは中国への属国化では断じてない。


この先起こりうる世界戦争を防ぐ為に、私達はどうしたら良いのか。
答えは簡単だ。


ヨハネの黙示録・第十二章

また、大いなるしるしが天に現れた。一人の女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた。
この女は子を宿しており、産みの苦しみと悩みとのために、泣き叫んでいた。
また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。
その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地になげ落とした。龍は子を産もうとしている女の前にたち、生まれたなら、その子を食い尽くそうとかまえていた。


毛沢東派共産ゲリラ、ネパール政治の主流入りを提案か?


中国軍、キルギス駐留検討 独立運動の国内波及阻む