4月に夏を迎えるドイツ

今週のドイツは、最高気温25度から30度超を記録した。ドイツで言うところの大衆スポーツ新聞“ビルド紙”も、サハラドイツと命名しトップ記事を載せている。
ここ2〜3年の温暖化は少々気になる。例年であれば4月に屋外プールで泳ぎだすドイツ人も、今年は3月には泳ぎ始めている。今冬は北ドイツも殆ど氷点下にならず、雪が積もったのも2〜3回位で、南ドイツのゲレンデに至ってはスキーが出来ない惨状だ。最も、4月に30度近くになる事は過去にも良くあったが、流石に30度を超えることは無かった。
連日の晴天と猛暑。湿気が無く、セミが居ないのが日本の夏と違うだけで、ドイツは既に夏が来た装いで、ドイツ人は休暇先の南欧諸国よりも、ドイツの方が暑いと浮かれる。更に今年は、年間平均気温を記録した昨年を超えるとの予想もある。だからといって、地球温暖化と片付けるのは聊か早計かもしれない。


科学者は、地球温暖化によって暖流の北大西洋海流が弱くなり欧州は寒冷化するというが、実際はどうだろうか。科学の常識が覆された事は過去に多々あるが、地球温暖化そして氷河期にしても科学的に曖昧な部分が多い。
二酸化炭素が本当に地球温暖化の原因なのか。氷河期のサイクルは本当に正しいのか。もう一度、全てを疑ってから再検証してみれば、答えは意外と簡単に出るのだろう。地球温暖化は幻想かもしれないし、10万年先と思われていた氷河期が直にでも来るのかもしれない。
地球は、そんな人間の科学をあざ笑うかの如く、気まぐれな表情を人間に披露してくれる。


Sahara-Sommer kommt! - Bild.T-Online.de


サハラドイツとは言いえて妙だが、ドイツの急激な温度変化も砂漠に似ている。今日はサハラ、明日はツンドラ・・・。
季節感の無いドイツでは、残念ながら日本の様に四季を愛でる余裕は無い。日本人の細やかな感情は、日本の四季が大いに影響している。四季折々の異なった風情は日本でしか味わえない。だが良い点ばかりではない。日本の冬では、自己を見つめる余裕が無い。故に、春に対し穏やかさを感じても、痛烈な印象を受けることは無い。
ドイツには四季が無い故に、長く暗い冬の闇で自己を深く見つめる事が出来、冬の後に突然現れる眩く熱い太陽によって世界を広く見渡す事が出来る。


太陽の鮮烈な印象、青空の素晴らしさを感じたいのであれば、ドイツは最高だ。今は、日独どちらの気候も甲乙付けがたい。