ハーケンクロイツ

mensch2007-11-26

ハーケンクロイツ(鉤十字)。日本では逆万字とも言うが、実際には双方とも同一で、どちらが逆との事はない。俗に、右万字は神に逆らう人の力を現したとの説もあるが正しくはなく、ナチスは左万字も使っていた。
インドは例外として左右万字で別々の意味合いがあり、右万字は統合・生命・中心、左万字は闇・死・破壊。現在流行の単純な善悪二原論でいくと、仏教で一般的な左万字が悪で、ナチスで一般的な右万字が正義になってしまう。
また洋の東西を問わず、右万字も左万字も使われており、日本の仏教や家紋でも左万字は勿論だが、ナチスと同じ右万字も僅かながら存在する。
万字は石器時代ガリア人やゲルマン人は元より、北アメリカのナバホ・インディアンや、南アメリカマヤ文明でも見られる。ギリシャでは幾何学模様として陶器や貨幣にデザインされていた。
名称は西洋ではガンマディオン、ドイツではハーケンクロイツと呼ばれているが、サンスクリット語では右万字をサヴァスティカ、左万字をスヴァスティカ。総称としてシュリーヴァトゥサという。
互いに通じない民族の間で全世界的に生まれた万字には、人類の根幹に関る真相精神の意識が働いているのだろう。


現代ドイツでは、ハーゲンクロイツを表現することは特別な場合を除いて禁止されている。
ナチスはハーゲンクロイツを利用したが、ハーゲンクロイツに罪はあるのだろうか。裁くべき規制すべきは、ハーゲンクロイツではなく、ナチスやハーゲンクロイツを利用して悪事を働く現代の人種差別主義者達や、人種差別に見せかけた凶悪犯罪者や詐欺師だけではないだろうか。


今月3日ドイツ東部ザクセン州のスーパー駐車場で、スキンヘッドの四人組が6歳の移民少女を襲った。更に彼らは、彼女を助けようとした17歳少女の腰にメスのようなナイフで5センチものハーゲンクロイツを刻んだ。
今回のニュースはセンセーショナルだが、冷静に捜査する必要もある。19歳の容疑者を突き止めたとの事だが、本当にネオナチ(極右)なのか生粋のドイツ人なのか。更には、証言は正しいのか。これらが立証されない段階での早とちりがドイツでは多いが、今回も大丈夫なのだろうか。
何れにしても、こういった暴虐を許してはならない。


何故、彼らがハーケンクロイツを利用したのかは明確だ。それが悪であり、極右の象徴となっているからだ。過剰なハーケンクロイツ狩りは、更なる事件を生ませてはいないだろうか。
ハーケンクロイツを規制するのではなく、その存在に対する正しい認識を広める方が最善に思える。規制するからこそ、ハーケンクロイツは闇に安住の地を求める。ハーケンクロイツが市民権を得たときこそ、それを利用する犯罪者達も居所を失うのかもしれない。


Rechtsextreme ritzen junger Frau Hakenkreuz ein(ddp - Freitag, 23. November)

Mittweida (ddp). Neonazis haben Anfang November im sächsischen Mittweida eine 17-Jährige und ein kleines Mädchen überfallen und misshandelt. Nach Angaben der Polizei Chemnitz schnitten die vier Täter der jungen Frau ein Hakenkreuz in die Haut. Die vier als kräftig beschriebenen Männer sollen zuvor das sechsjährige Spätaussiedler-Mädchen auf dem Parkplatz eines Supermarktes herumgeschubst haben, so dass es zu weinen begann. Als die 17-Jährige dem Mädchen zu Hilfe eilte, ließen die Täter von der Kleinen ab und fielen über sie her.

Anzeige
Dabei sollen drei der Männer die Jugendliche festgehalten haben, während der vierte ihr mit einem skalpellartigen Messer ein etwa fünf Zentimeter großes Hakenkreuz in die Nähe der Hüfte ritzte. Anschließend wollten sie der Jugendlichen auch eine Rune in die Wange ritzen, die 17-Jährige konnte sich aber losreißen und flüchten.

Die Polizei machte die Tat, die sich bereits am 3. November ereignet hatte, nach eigenen Angaben aus ermittlungstaktischen Gründen erst am Freitag öffentlich.

Nach ersten Ermittlungen gelang es der Polizei, einen 19-Jährigen aus der Region Burgstädt zu ermitteln, der im Verdacht steht, der Jugendlichen die Verletzungen beigebracht zu haben. Bei der Durchsuchung des Zimmers des Mannes habe die Polizei unter anderem einen Button mit dem Aufdruck «Sturm 34» sichergestellt.


ドイツを陥れる真の差別主義者達―ドイツとメランコリー