チベット大虐殺(日独の温度差) - ドイツとメランコリー

今週のドイツ雑誌はチベット特集ばかり

日本のマスコミは救いようが無い。ドイツは勿論、各国が未だチベット問題をトップで報道している状況にも関らず、自国を守る自衛隊を卑下し米軍の非道行為を糾弾しながら、それ以上に非道な中国軍による残虐行為を小さく扱う。更にはチベット人の蜂起もしくは独立闘争を、暴動と卑下する。一連の事件をチベット弾圧と表現しているドイツと比べるにあたり、その落差は如何ともしがたい。

日本国内には、チベット侵略を大日本帝国による所業と同列に語る者がいるが、歴史に対して無知としか言いようが無い。
日韓併合に関しては侵略ではなく韓国からの要請の結果であり、本土以上の投資を朝鮮半島に行い本土の国民から不満の声が上がっていた。更には絶滅寸前の文字･ハングルを復活させたのも日本だった。朝鮮民族を本土の人々と同じ一等国民として扱った事実は知っているのだろうか。
対照的に中国共産党は、チベット人を殺戮し中絶させ漢民族の植民と漢民族優遇政策を採っている。何れにせよチベットが民度の低い独裁国家に飲み込まれるとの事は将来、中国が日本を侵略した場合、日本が平和的で平等な社会で無くなる事を物語っている。
今、チベットを助けないで、将来どの国家が日本を助けるのだろうか。
中国によるアジア支配を、過去の大日本帝国における大東亜共栄圏と同列に解釈するのは非常に危険だ。残虐で差別的な中華思想、平等と協調を尊ぶ和の精神。両者の違いは経済圏構想にも如実に反映されている。
そもそも、現在の中国と過去の日本を同じに語る方が異様だ。今は２１世紀、何故、60年以上前の国家と同列に語れるのか。ならば、首狩り族の子孫も中国共産党の残虐行為を批判できなくなりそうだ。否、全ての人類は、現代中国を批判できなくなる。これでは、人類はいつまで経っても進歩しないし、戦争も無くならない。

此度の中国共産党の情報操作も、大東亜戦争における情報操作と同じだと分かる。全く証拠が無いにもかかわらずダライ・ラマを扇動の主導者と認定し、国連の調査団を拒否する。中国共産党に非が無いのであれば、早急に調査団を受け入れるべきではないだろうか。対照的に、満州国は嘘偽りない歴とした平和的な独立国家だったから、調査団を受け入れた(その後の米国による情報操作は、許しがたいものだったが)。
南京事件は大嘘であるとの真実も、彼等の工作から良く分かる。故に今回は皮肉を込めて、一連の事件をチベット大虐殺と表現したい。

呼称や表現の力とは恐ろしいもので、人々は簡単に影響される。
普段はアメリカによるイラク侵略や自衛隊に異を唱える平和団体も、今回のチベット大虐殺に対しては何も行動を起こさない。結果、彼らは平和団体ではなく、単なる反日･反米団体との事実が立証できた。最もこういった団体は、過去にも米軍の寄港には猛反対をしながら、中国軍の日本寄港には反対をしない事からも程度が知れていた。

過去の歴史問題にしても、従軍慰安婦との名称ではなく、従軍売春婦との名称であったのならばこれ程までに自称慰安婦の詐欺師が横行することも捏造が広まることも無かった。
ファシズムにしても、本来の意味はイタリア語の「ファッショ(結束)」から由来する。今でこそ独裁(Ｄｉｓｐｏｔｉｓｍ，Ｄｉｃｔａｔｕｒ)政権をファシズムやナチズムと定義して卑下する事があるが、独裁政権イコールではない。
もしそう定義するのであれば、スターリン時代のソビエトや現在も続く中国共産党政権も独裁国家だ。
ファシズムは全体主義と称されるが、全体主義は現在自称している共産主義国家にこそ当て嵌まる。全体主義の対極は個人主義もしくは自由主義だ。ヒトラーをファシストと定義するのであれば、スターリンや毛沢東や金正日もファシストではないだろうか。寧ろ、ヒトラー以上に敵国民のみならず自国民をも多く虐殺したスターリンや毛沢東が糾弾されないのはおかしい。
共産・社会主義を民衆主導による全体主義と捉えるのであれば、指導者の見えない北欧や日本こそ共産・社会主義に一番近い存在といえる。もちろん、日本にも北欧にも皇族・王族が座すが、あくまでも象徴であり、独裁権は皆無だ。
第二次世界大戦前の日本は、ファシズム国家ではなく紛れもない資本主義国家だった。財閥が経済を牛耳り国が動く状況は、今の米国と同じか。支那事変にしても中国軍による度重なる挑発や邦人虐殺が原因だったが、中国利権を守りたい経済界と、制裁を求める日本国民の意思が一致した結果でもある。
ドイツはナチスが政権を握るまでは資本主義国家だったが、ヒトラーは稀に見る人物で、既得権の崩壊こそ世界平和及びドイツ民族の覚醒に繋がると考えていた。
故に、ドイツ資本を牛耳っていたユダヤ系を糾弾した。彼の行動はいわば、ユダヤ人迫害と言うよりも資本家迫害の意味合いが強かった。ナチスの正式名称が、国家社会主義ドイツ労働党という極めて社会主義的な名称からも理解できる。現在、略称で蔑称されているのも、実際の名称を有耶無耶にする意図がある。ナチスは名称に違わず、資本家潰しに躍起になっていた。フランクフルトやウィーンで覇を唱えていたユダヤ系ロスチャイルドを取り壊したのもナチスだった。彼等は今、アメリカで政治を操り世界に何を齎しているのか。
ナチスは露中の性急な共産主義よりも、極めて合理的で理想的な社会主義国家を目指し、実際に停滞するソビエトを尻目に景気は鰻登りだった。

現在は科学的検証すら弾圧されているが、ホロコースト問題が再検証された暁には、当時の戦勝国や中国の方が独裁国家であり残虐国家と認定されそうだ。ソビエトや中国の軍事独裁政権は言うに及ばず、米国や英国の資本家主導人種差別政権も糾弾するに値する。
戦勝国とそのコバンザメ国家にとっては、こういった事実が公にならない為にも、ナチスや大日本帝国は絶対悪でなければならない。
自称左翼は言うに及ばず日頃、中国共産党をナチスに照らし合わせる憂国派も現代ドイツ人も、戦勝国の意図的な洗脳に気付いてほしい。中国共産党は中国共産党でしかなく、ナチスではない。そして中国共産党こそ、真に憎むべき比類なき漢民族主導の民族差別独裁軍事政権だ。
ナチスを条件反射的に糾弾する行為は、戦勝国とそのコバンザメ国家の悪事まで正当化する行為につながる。現代も続く米軍やロシア軍や中国軍の悪逆非道な行為を正当化する事と同じだ。

極論もあるが、今後はこう表現したらどうだろうか。
少なくもと、今よりは公平な物の見方が出来るかもしれない。

チベット騒乱＝チベット大虐殺
人民解放軍＝漢民族軍閥
 中国共産党＝漢民族至上軍事独裁政権
中華人民共和国＝漢民族独裁帝国

国内平和団体＝反米・反日団体
 右翼団体＝平和憂国団体
街宣極右＝朝鮮民族反日工作団体
極左＝真の共産主義者もしくは狡猾な対日破壊工作員
保守派・親米派＝従米派
親中・朝・韓･露派＝売国派
国内左翼＝反米・反日家もしくは反日朝鮮系
国内右翼＝憂国派
愛国者＝愛国者

米英＝アングロサクソン･キリスト教至上資本主義帝国
日本・北欧＝象徴君主社会主義国家
欧州共同体＝ヨーロッパ・キリスト教共同体
朝鮮民主主義人民共和国＝金氏北朝鮮王朝
大韓民国＝朝鮮民族帝国
ファシズム＝スターリニズム、毛沢東主義
 ナチス＝ドイツ国家社会主義党(NSDAP)
大東亜共栄圏＝アジア至上資本主義共栄圏
共産主義国家＝現代社会には存在しない

自衛隊＝国防軍
 人権擁護法案＝人権弾圧法案

※自動小銃を持った中国軍　China sieht sich in "Kampf auf Leben und Tod" um Tibet　ＡＦＰ

昨年、ダライ・ラマを首相官邸に招き大歓迎したドイツは、今年1月に中国と関係修復したが、今回のチベット大虐殺で再び反中に傾いた。現在のドイツにおける中国報道及び政策は、一貫して強硬路線。これによりドイツ報道陣はチベットから強制退去となったわけだが、日本政府やマスコミの不甲斐ない対応と比べると実に頼もしく感じる。セブン　イヤーズ　イン　チベットの主役を演じたブラッド　ピッドは中国入国を認められていないが、彼の役もドイツ民族だった。ナチスとチベットの結びつきといい現代ドイツにおけるダライ・ラマ旋風にしても、ドイツは昔からチベットに対し並々ならぬ感情と愛着を持っており、一般市民だけではなく、ドイツのアスリート達もボイコットをチラつかせている。ドイツ人を怒らせた中国共産党に、明日は有るのだろうか。

Seven Years in TIBET -- セブンイヤーズインチベット

ドイツ人十種競技選手によるチベット大虐殺への抗議
Deutscher Zehnkämpfer für Proteste bei Olympia wegen Tibet　AFP - Freitag, 21. März, 19:51 Uhr

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