太古から続く日本の大陸への影響力


今回は中朝韓の国民に根強く残っている優越思想、中華・夷狄思想について、その矛盾点を探ってみたい。
彼等の意識はとどのつまり中国=先進地・文明国、日本=未開地・野蛮国に行き着くが、これが日本蔑視に繋がり、政治戦略や経済にも表れてくる。中国の僕と化している福田総理に代表されるように政治面は言うに及ばないが、経済でもヤオハンに代表されるように中国に壟断される日本企業は多い。中国大地震被災地への自衛隊派遣における中国内世論による大反対も、支那事変以降による日本不信が原因というよりも、元を正せば中国人の脳裏に長年刻まれてきた周辺民族=野蛮との固定概念に端を発している部分が大きい。
彼等の思想とは裏腹に、大日本帝国時代以降は勿論だが太古の昔から日本は大陸に多大な文化的影響を与えており、文化レベルも大陸と同等だった。中華を自称する中国だが、実際には夷狄と呼んだ多くの異民族に支配され夷狄文化を取り込んでおり、オリジナリティに欠ける文明といえる。現在のチャイナドレスも満州族の民族衣装に過ぎないが、衣食住全てにおいて中国は周辺民族の影響を受けている。


以上を踏まえて、日本が大陸に与えた影響について自分の知りうる限りながら連ねてみたい。


石器時代
日本の黒曜石を使った石器が大陸の数箇所で発見されている。


縄文時代

日本製の土器が朝鮮半島で大量に発見されている。勾玉は日本発祥だが、日本原産のヒスイを利用した勾玉や日本製の勾玉が大量に朝鮮で発見されている。この流れは古墳時代まで続く。


弥生時代
稲作が日本から朝鮮へ伝わった。近代においても日韓併合で日本の技術により朝鮮の稲作収穫量が二倍以上に増え、当時日本で流通していた米は東亜全体に広まった。


※「稲」は日本から朝鮮に伝わった(解法者)


古墳時代

前方後円墳も日本から朝鮮に齎された。前方後円墳の大元は日本各地にあった円墳と方墳。


※「韓国の前方後円墳は倭人の墳墓」 | Chosun Online | 朝鮮日報
(当時、朝鮮半島に日本式古墳を作らせるほどの権力を持った日本民族が存在したことを示している)


百済は倭へ朝貢しており、王族も人質に出している。任那(加耶)には、名称や形態は別として任那日本府があり朝鮮統治の拠点となっていた。
一時期、日本は新羅をも支配下に置いたと広開土王碑や中原高句麗碑にも記されている。


※倭

※全 春元 延辺大学教授 正論 3月号 平成19年


任那日本府」歪曲に見る北朝鮮史学界の荒唐無稽
 日本人が歴史上、何度も奇跡的な偉業を達成してきたのは、進取の精神、不屈の闘争心、堅実な凝集力といった日本民族の優れた資質に負うところ大であった。

 <北学者が任那否定の口火>
 ・任那日本府統治機構として朝鮮半島に実在したことは、「日本書紀」以外にも中国、南北朝鮮にも豊富な歴史文献と考古学上の発見があり、否定しょうがないのである。

 ・史学的観点からすると、任那日本府のようにそれを裏付ける史料が豊富に揃っているケースは珍しい。主な文献だけでも直接的史料である「日本書紀」のほかに、「三国志」、「宋書」、「随書」、「北史」など中国の正史がある。また朝鮮民族の最初の史書である「三国史記」と「三国遺事」にも関連の記述があるし、金石文史料として「高句麗広開土王碑文」もある。にもかかわらず、南北朝鮮の学者らはこれらの史料を完全に否定したり、ことさらに歪曲したりしているのである。
 <捏造したのはどちらか>
 <存在立証する大量の発見>
 <驚くべき大和人の胆略>
 ・雄略天皇の執政期に、大和国は中国王朝から離れ、自主独立への歩みを始め、その動きは6世紀末に中国に強大な隋王朝が誕生した後に顕著になっていく。

 <中国王朝の殖民統治も歪曲>
 <独裁体制に奉仕する北朝鮮学者>
 ・袁教授は、愛国主義の名のもとの国際法や国際的慣例を無視し、暴力に訴えることを賛美するような歴史教育では、真の国際化も近代化もできないと主張しているのである。

 ・今回、中国延辺大学歴史学部の全春元教授が本誌に寄稿してきた文章も、歴史の見直し作業の一つということができよう。


平安時代
扇(おうぎ)もしくは扇子は上代に発明され、平安時代に中国に伝わり欧州へ伝播した。


桃山時代
唐辛子・鉄砲・日本刀(韓国では韓国刀と呼ばれている)は、朝鮮出兵時に日本より大陸へ齎された。

※キムチの歴史(キムチ専門マート)


唐辛子の伝来は、一方で、その原産地、中南米から15世紀の大航海時代にヨーロッパに渡り、ポルトガル、オランダ人らによって東南アジアを経由して日本にもたらされ、豊臣秀吉朝鮮侵略時に朝鮮に入ったと言われているが、いづれにせよ唐辛子の伝来は、その後のキムチの性格を一変させる物であった。
(中略)
コロンブスに感謝! ポルトガル人、オランダ人に感謝! 豊臣秀吉に感謝!
アンデスの人々に乾杯! ありがとう!


◆江戸時代

朝鮮通信使により、日本から朝鮮へ胡椒・ニッキ・かぼちゃ・サツマイモ・タバコ等がもたらされた。
日本の浮世絵は欧州でジャポニスムを生み出し、絵画やアールヌーボーに多大な影響を与えた。


◆近代
日本から大陸へ外来語の漢字表記が輸出された。共産・共和・人民・社会・主義も和製漢字。現代中国での使用頻度は7割も占めるという。


※もしも中国が日本製漢語を輸入しなかったら、毛沢東も毛沢東語録を書けなかった。


それ以外の現代文明については枚挙に暇が無く、万人知るところなので割愛する。 



現代でも多くの中国人や韓国人が、天皇陛下の祖先は我々だと説く(日本人も同じくだが、現代中国人及び韓国人と古代人が同一とは限らない。民族移動や虐殺、混血は太古の昔からある)。だとしたら、チンギス・ハーン源義経だったとの説も否定出来ない。
日本人だけではなく、中国人や韓国人も多くの民族の混血だ。日本が大陸人を受け入れたように、大陸も多くの日本人を受け入れたことだろう。石器時代から続く日本からの影響を鑑みるにあたり、日本人の一団が大陸に渡って源流を成したとの説も否定できない。
中国・朝鮮を支配したモンゴル人の長が実は日本人だったとしたら、中朝韓はどう思うだろうか。日本は大陸からの影響を認めているにも関らず、中朝韓は日本の影響を一切認めようとしない。


文化とは、文明とは、一方的なものではない。一方的と思い込む偏狭な優越感情が差別を生み、戦争を生むのではないだろうか。こういった日本側の歴史見解を右翼思想と頭ごなしに糾弾する中朝韓こそ、真の極右国家といえる。
だが、それは中朝韓にだけ当て嵌まるものではない。欧米も同じくだろう。欧州は単一で発展したわけではない。今の彼等が侮蔑し陵辱しているイスラム諸国の多大な影響によって発展した。
嘗てのイスラムは世界一の文明先進地であり欧州に影響を与えたのは必然ともいえるが、スペインやポルトガルが侵略した南米からもチョコレートやトマト・ジャガイモ・唐辛子・バナナ・トウモロコシ・タバコ・ガムなど現代欧米人に欠かせない数多くの食料品や嗜好品が齎されている。


中朝韓や欧米は、真摯な態度で周辺諸国に対し歴史的に敬意を表する必要がある。
それこそが、相互理解であり真の友好ではないだろうか。

■教科書が教えない歴史14 近代日本と発明・発見


諸藩も後押しした、からくり儀右衛門
ノーベル賞級だった北里柴三郎の研究
米国に永住、数々の薬を開発した高峰譲吉
日露戦争で威力見せた「下瀬火薬」
少年時代から織機改良に取り組んだ豊田佐吉
20代で赤痢菌を発見した志賀潔
西洋への対抗心で科学した長岡半太郎
緯度観測で日本の地位高めた木村栄
化学者として「うま味」見つけた池田菊苗
自らかかった脚気の原因を見つけた鈴木梅太郎
漱石から日本文化の心を学んだ寺田寅彦
永久磁石開発の祖となった本多光太郎
海外で高く評価された八木秀次のアンテナ
美的直感で中間子論を展開した湯川秀樹
世界に先駆けTV受像機を開発した高柳健次郎
「神秘への憧れ」を結晶化した朝永振一郎
鴨川で「すみわけ理論」に至った今西錦司
索引

日本文化の形成  著者: 宮本常一


日本から海外へ出た縄文日本人は、何処へ行ったのか
従来の一方的な大陸から日本との構図を覆す衝撃の話題作
宮本氏の日本文化論、ここに極まる