差別国家中朝韓と、被差別国家日本

2003年ソウル・バラック村



日本人は世界的に見ても差別を嫌悪する稀な国民*1といえる。
「日本は経済的に優位で過去の歴史もあり、中朝韓を見下すときがある」と論ずる一部の自称文化人もいるが、それでも、これら国家に対する極端な蔑視が生まれることはない。
戦前の欧米列強の植民地政策とは次元を事にする日本の平和的な韓国併合政策も特筆すべきだし、古来から続く中国や朝鮮への畏敬の念は簡単に消えない。
関東大震災で東京が壊滅的ダメージを受けたとき、京城(現ソウル)に遷都するとの案が出たとの韓国側の資料もある。朝鮮蔑視が如何に疑わしいものか分かる。


対照的に、中国や朝鮮は差別によって社会が成り立っているともいえる。中国には言わずと知れた中華思想があり、儒教も差別に結びついている。
だが、中国の差別社会も朝鮮半島には遠く及ばない。両班(貴族階級)出身及び白丁(奴隷階級)出身者同士の確執のみならず、朝鮮の地域間差別は日本人の想像を超える。苗字のバリエーションが少ないのも、家系による差別が激しいからに過ぎない。
差別は現在も続いている。北朝鮮の王族(金将軍一族)と奴隷(北朝鮮人民)の格差は知れるところだが、韓国の格差社会北朝鮮に引けをとらない。ソウルやプサンやテグなどの大都市には数万棟ものバラックがある。日本では生活保護者もインフラ(電気・ガス・水道)が整った家に住めるが、バラック村に住む韓国人はインフラすら通っていない家に住んでいる。
現代も続く差別社会で底辺にいる韓国の人々を抑えるには、新たな差別対象が必要となる。それが日本国であり日本人だ。彼等にとって、太古より蔑視してきた夷狄日本は格好の対象になる。
これは現在の中国も同じで、自国内における差別や格差が激しいほど他国(主に日本やベトナム)を侮蔑させ一体感を生ませる。何れにしても、第二次世界大戦の敗北で腑抜けになり、反論も出来なくなった日本は格好のイジメ対象なのだろう。


韓国 世帯所得の格差8.41倍、2003年以降最大に YONHAP NEWS



※当日記内、中朝韓・差別関連


韓国人の差別体質-当日記内


中華思想と夷狄-当日記内


朝鮮に踏みにじられる済州島-当日記内


同和問題-当日記内


日本は第一次世界大戦後、米・英・仏・伊と肩を並べ世界の五大国になった。政治的に捉えれば、現在の日本よりも大国だった。当時の世界情勢を見れば分かるが、日本及び欧米と他アジア諸国との経済格差は現在と比較にならないほど凄まじかった。
そのような状況下でも、日本は欧米諸国と共にアジア諸国を蔑視・陵辱することは無かった。それは和の精神でもあり、アジアで唯一成功した国家としての尊厳でもあった。
国際連盟の設立時に日本が提案した「人種・国籍の平等」案は、戦前の日本が如何に博愛主義に満ちていたかを顕している。この案は賛成11票、反対5票で可決するかに見えたが、アメリカのウィルソン大統領による「全会一致が条件」との発言の下、否決された。今までの法案は全て多数決であったが、当法案だけ全会一致という米国側の理不尽な意見は許せるものではない。
この時、日本政府が「日本人のみ欧米人と平等」案を出していたとしたら米国側も容認していただろうし、後の日英同盟解消や支那事変や大東亜戦争も無かったのかもしれない。
昭和天皇陛下も戦後、大東亜戦争について、「原因を尋ねれば、遠く第一次世界大戦後の平和条約の内容に伏在している。日本の主張した人種平等案は列国の容認するところとならず、黄白の差別感は依然残存し、加州移民拒否の如きは日本国民を憤慨させるに充分なものである」「かかる国民的憤激を背景として一度、軍が立ち上がった時に、これを抑えることは容易な業ではない」と仰せられている。


対照的に当時の中国や朝鮮を見ると、両国の浅ましさが良く分かる。
清は満州族征服王朝であったが、中華思想を捨てず日本と協調せずに欧米に媚を売り、自滅した。朝鮮は事大主義を持って清やロシアに媚を売り、国を滅ぼす寸前だった。
中国や朝鮮人には欧米崇拝、日本蔑視が存在する。香港が長期に渡って植民地になっていたのも、相手が英国であればこそだった。
当時既に大国になっていた夷狄日本に助けを求めるよりも、清国や朝鮮は夷狄概念の及ばない未知の諸国、即ち欧米に助けを求めた。それにより清国は滅亡し、朝鮮はロシアに併合される寸前になった。朝鮮は危機的状況になってから日本との併合を求めてきたが、もっと早い段階で併合を持ち出していれば、ロシアや清国の侵略も防げただろう。


中国や韓国と比べ日本の経済安定は今後も不動だが、仮に日本が過去の清国や朝鮮のように崩壊した場合、そこまで行かなくとも中国の文化大革命や韓国の1997年IMF経済危機程度の破局に直面した場合、中国や韓国は日本がこれら国家に行ったように無償で手助けしてくれるのだろうか。
1966年から1969年の文化大革命虐殺事件で関連も含め6千万〜1億人もの人民を死に至らしめ、国際社会から総スカンを喰らっていた中国を助けたのも日本だった。中国は事件後の1972年、日中共同声明により日本と国交を樹立し天皇皇后両陛下を招き、再び国際社会に復帰できた。また、今回のチベット大虐殺事件でも日本は中国を支持し、中国が国際社会から孤立する事を防いだ。
韓国にしても同じで、日韓併合後の資本投入は元より、戦後の経済成長「漢江の奇跡」も奇跡ではなく実際は日本の多額な資金援助と技術提供によって実現出来たに過ぎない。


日本の戦後補償

昭和40(1965)年、日本と韓国は日韓基本条約を結び、日本は無償で3億ドル(約1080億円)、有償で2億ドル(約720億円)、民間借款で3億ドルを支払いました。そこで、日本が韓国内に持っていた財産を放棄することも含めて「両国民の間の請求権に関する問題が 完全かつ最終的に解決された」としたのです。民間借款を除いた5億ドルだけでも、当時の韓国の国家予算の1.45倍にあたる膨大な金額です。韓国はこのお金の一部を「軍人・軍属・労務者として召集・徴集された」者で死亡したものの遺族への補償に使いましたが、大部分を道路やダム・工場の建設など国づくりに投資し「漢江の奇跡」と呼ばれる経済成長を遂げました。


IMF経済危機にしても、日本の政府や金融機関による資金援助や債務の返済期限の繰延しが有ったから、生き延びることが出来た。日本の助けが無かったら、同じ危機を経験したタイ程度の経済規模に留まっていただろう。


過去の経緯を鑑みる限り日本が崩壊した場合、更なる日本蔑視をすれども、中国や韓国が援助するとは到底思えない。援助するとすれば、嘗てアジアを侵略した欧米列強のように植民地化政策を粛々と行うだけではないだろうか。
北朝鮮は言うまでもないが、中国は核弾頭を百発以上日本に向け、未だに捏造の南京大虐殺記念館を国中に新設している。韓国では親日家財産没収法があり、親日家の国外追放も常だ。日本が何も考えず友好を唱えている間も、中朝韓は未だ日本を仮想敵国にしている。


日本は中朝韓に対し、国民の血税で充分以上の援助を行ってきた。それに対し、これら諸国は今も恩を仇で返し続けている。
日本は中朝韓に感謝の意思を求めている訳ではない。同じアジアの同胞として当然の如く助けてきた。だが日本が叱責される筋合いは、全く無い。
中朝韓は、朝貢国家・夷狄国家・弟国家と見なしている日本に感謝する侮辱感を味わいたくないのだろう。
日本が謝り続け援助し続けることに、何の意味があるのか。その結果は既に出ている。日本がこの先も謝り続け援助し続けたとしても、中朝韓による差別感情・侮蔑意識は永遠に消えない。
未来志向を偏狭な差別感情で挫いているのは当の中朝韓であり、日本ではない。


次回は中朝韓の差別感情の源「中華・夷狄思想」即ち、「文化は西から東に流れる」が本当に正しいか否かについて愚考してみたい。


「義援金ない」ネットで外資非難広がる 四川大地震-MSN産経ニュース

四川大地震に見舞われた中国で、マクドナルド、ケンタッキー・フライド・チキンなどの外資企業を「義援金を提供しておらず、けち」と非難する声がインターネット上で急速に広がり、陳徳銘商務相は22日の記者会見で「事実でない」と強調、火消しに躍起となった。

 人民日報(電子版)などによると、マクドナルドは5月15日までに150万元(約2200万円)を提供したにもかかわらず、ネット上では「同社は一切献金していない。不買運動で立ち向かおう」(サイト「網易」掲示板)などとする非難が相次いだ。同社は20日、義援金1000万元を上乗せすると発表したが、非難の声は収まっていない。このほか「松下」「トヨタ」など日本企業名も挙がっており、携帯メールなどを通じた不買運動参加を呼び掛けるメッセージなどが飛び交っている(共同)

【目次】(「BOOK」データベースより)

プロローグ 日本に格差社会なんてあるものか/第1章 日本人よ、どこまで甘えるのか?/第2章 当たり前のアイデンティティを/第3章 覚悟のないところに平和はない/第4章 なぜ、強いカードを使わない?/第5章 相対的な価値を知れ/第6章 日本はそんなに悪い国ではない/第7章 しっかりせよ、日本人!

*1:差別を嫌悪する稀な国民
こういった話題では、「日本の差別社会は酷い!私は差別された!見た!」と実例を述べる人物が出てくるが、あくまで一般論であり差別の質量比較論であり、日本に差別が全くないとの意味ではない。もっとも、そういう人物に限って諸外国の激しい差別社会を知らない。