福田総理大臣の辞任騒ぎ

www.tokyo-np.co.jp/.../CK20080902020



福田首相が辞任を表明した。
そぞろ、マスコミや知識人が騒がしくなる。安倍前首相の辞任騒ぎと同一視して「責任放棄」だの「無責任内閣」だの「政権放り出し」だの「敵前逃亡」だの・・・国民が言うならまだしも、啓蒙すべき立場の者達が、このような浅はかな見識眼しか持っていない現状を憂えてしまう。


安倍前首相辞任騒ぎに関しては、何らかの強力な圧力の為との見解が定説となりつつある。今回も周りからの圧力があったのだろうが、前回とは事情が異なる。


市井の間では、更に酷い事に「誰がなっても同じ」との声もある。これに関しては、背景を知ってか知らずか、政権の功績を認めず批判一辺倒のマスコミや野党に責任が有る。
首相が変われば閣僚も変わり、政策も変わる。小泉・安部政権は色々と批判を受けたが、小泉政権は国内改革を推し進めた為、安倍政権は今までの土下座外交を改めた為、既得権を固持しようとする反対勢力に恨まれた。対照的に、福田政権は既得権の拡大と土下座外交こそ最上の選択だと考えていた。


もっとも、現状の世論と結末になるのは、福田首相の就任時に既に分かっていた。にも関わらず、己の利益の為だけに彼を総理にさせた勢力は、責任を感じるべきだろう。


※当日記内:福田氏の売国行為 2007-09-16


※当日記内:売国内閣 2007-11-05


だが、辞任表明は素直に評価したい。安倍前首相と違い福田首相政策評価は左右の思想関係なく酷かった。遅かったくらいだが、サミット直前に辞任を表明して国際社会を混乱させるよりはマシだったのかも知れない。
とはいえども、国際社会における評価を気にする必要はない。体面よりも実利重視なのは当然だ。むしろ、国益を損ねてまで福田政権を温存させたほうが、更なる国際社会の評価低下を招くだろう。
日本は戦前からずっと短期政権が続いている。それは言わば、独裁政権ではない真の民主主義(議会制)が日本にあるとの事実を如実に顕している。日本は暗殺や革命で短期政権が続いているわけではない。日本と同じ政治を非民主主義国家であるロシアや中国が真似できるのだろうか。


この期に及んで、次期首相候補として小沢氏を持ち出す論評も信用に値しない。突然の辞任で短期内閣にさせた福田首相を「無責任」と批判しながら、小沢氏が昨年秋に突然、民主党代表辞任を表明したのは忘れたのだろうか。彼の終始一貫しない日和見政論は何だったのだろうか。


※当日記内:小沢氏関連


政治混迷の底はついた。「産みの苦しみ」とはよく言ったものだ。これにより、売国政党でもあり政教分離の出来ていない公明党の信用失墜も確実となった。残るは自民党内に蔓延る売国議員だけだ。
次は福田氏とは対照的な麻生氏に期待したい。
日はまた昇る


※笑顔の麻生氏 指導力発揮に自信 2008年9月2日 東京新聞