侵略戦争とは何ぞや

日本軍の南京入城



前回に引き続いてだが、幕僚長発言の正当性を検証してみたい。真実の歴史を闇雲に糾弾する無知蒙昧な言論弾圧は、何としても阻止せねばならない。


英国による香港支配もポルトガルによるマカオ支配も日本による旅順支配も、当時の国際法では等しく合法だった。
そして合法的進駐の場合は、現代の定義でも悪ではない。日本軍の大陸進駐は、戦後のGHQによる日本進駐、現在のアフガニスタン進駐と同じだ。
仮に敗戦後の日本軍残党が、国際法を無視してアメリ進駐軍にゲリラ活動を繰り返していたらどうなったのだろうか。それは今のイラクも当て嵌まるし、過去の中国(支那事変)も当て嵌まる。
だとしたら日本は、律儀に国際法など遵守せずにGHQに対しテロでも繰り返していたほうが良かったのだろうか。
以上の理論を通すと、英国やポルトガル等の欧州列強は中国に対し謝罪すべきだし、アメリカは従順な日本に感謝しなければならない。ましてや、国際法を無視して攻撃を仕掛けてきた中国に日本を糾弾する資格など無い。


空幕長論文要旨「わが国が侵略国家だったというのは正にぬれぎぬだ」2008.10.31産経新聞

一、わが国は戦前中国大陸や朝鮮半島を侵略したといわれるが、実は日本軍のこれらの国に対する駐留も、条約に基づいたものだ。日本は19世紀の後半以降、朝鮮半島や中国大陸に軍を進めたが、相手国の了承を得ないで一方的に軍を進めたことはない。


 一、わが国は中国で和平を追求したが、その都度、蒋介石に裏切られた。蒋介石コミンテルンに動かされていた。わが国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者だ。


 一、1928年の張作霖列車爆破事件も少なくとも日本軍がやったとは断定できなくなった。(文献によれば)コミンテルンの仕業という説が強まっている。


当日記内:大東亜戦争における日中関係と虐殺事件


日本は戦争に引きずり込まれたのであり、一方的な侵略行為ではないが、そもそも侵略国家=悪との定義も歴史上では意味を成さない。これは現代的価値観で言っているものであり、中国も朝鮮も同じくだが、殆どの国家が戦争によって成立している。中国などは血で血を争う異民族同士の戦いによって歴史が繰り返されており、アメリカもネイティブアメリカンと戦い土地を奪った侵略国家だ。古代の朝鮮も様々な民族国家が乱立していた。だからといって、欧州系アメリカ人に故郷のヨーロッパに帰れとも言えないし、漢民族に故郷の中原(黄河中流域)に帰れとも言えないし朝鮮人に故郷のシベリア(現在のロシア・エベンキ自治管区)へ帰れとも言えない。


問題は、その時の法に反しているか否かに尽きる。これは詭弁ではない。例えば、喫煙、捕鯨、死刑もまた現代では非常に微妙なものとなっているが、過去では問題視される事も無かった。
つまり、時代によって変わる。故に、現代の法や価値観や常識で過去の人物を裁くのは喜劇でしかない。ましてや、現代の法や価値観や常識で生きている子孫に謝罪を求めるなど、愚の骨頂でしかない。
アメリカや中朝韓もそれは理解しているだろう。故に彼らは単なる自国正当化のプロパガンダとして日本を糾弾する他無い。


当日記内:膨張する中華思想(幻想の漢民族)


いつまでも日本が悪かったと謝罪する行為は、勝てば官軍が罷り通るとの思想を蔓延させるだけだ。結果として、戦争も無くならない。
例え自国に非があったとしても勝てば正義になり、敗戦国を悪と定義できるのだから、戦争ほど効果的なものはない。
アメリカや中朝韓が謝罪しないのであれば、日本は謝罪する必要はない。これは開き直りでも反省していないのでもない。これは、一番効果的な戦争抑止思想に他ならない。
それでもこれら国家が謝罪を求めてくるようであれば、日本もまた現代の法と常識に則って過去のアメリカや中朝韓を糾弾すればいい。


そうなって一番困るのは、何処の国だろうか。少なくとも、日本ではない。



パール判事の日本無罪論
著者: 田中正明(1911ー)
出版社: 小学館
サイズ: 文庫
ページ数: 253p
発行年月: 2001年11月
本体価格 533円 (税込 560 円) 送料別


【内容情報】(「BOOK」データベースより)

東京裁判の真の被害者は「法の真理」だった!判事十一名の中ただ一人日本無罪を主張したパール博士。判事中唯一の国際法学者だった彼は、国際法に拠らず、事後法によって行われた裁判を、戦勝国による「リンチと何ら変わらない復讐」であり、違法裁判であると非難した。後にその主張は世界中で高く評価された。本書は、パール判決文を中心に、マッカーサーも認めた「東京裁判の不正」を問う。多くの日本人が信じて疑わなかった東京裁判史観と、戦後日本人の歪んだ贖罪意識にメスを入れる不朽の名著を復刊。


【目次】(「BOOK」データベースより)

第1部 東京裁判とは何だったのか―戦争裁判の法的欺瞞(勝てば官軍か/裁く者と裁かれる者 ほか)/第2部 太平洋戦争はなぜ起きたか―「共同謀議」という焦点(「全面的共同謀義」という妄想/便利な法律の武器 ほか)/第3部 戦争における「殺人の罪」―贖罪意識の植え付け(裁判所の管轄権の範囲/命令し、授権し、許可した者 ほか)/第4部 東京裁判のもたらしたもの―国際論争と戦後日本人の意識(国際法学界に光を増すパール判決/裁判という名の狂言 ほか)


【著者情報】(「BOOK」データベースより)

田中正明(タナカマサアキ)
911年(明治44年)長野県出身。旧制飯田中学卒、興亜学塾に学ぶ。大亜細亜協会、興亜同盟にてアジア解放運動に従事。戦後「南信時事新聞」編集長を経て、世界連邦建設同盟事務局長、国際平和協会専務理事等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


南京事件証拠写真」を検証する
著者: 東中野修道小林進
出版社: 草思社
サイズ: 単行本
ページ数: 257p
発行年月: 2005年02月
本体価格 1,500円 (税込 1,575 円) 送料別


南京大虐殺証拠写真」として流布する143点を取り上げ、初めて総括的な検証を加えた書。影の長さの計測などあらゆる方法でその信憑性を問い、中国国民党の戦争プロパガンダとの関係を明らかにする。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)

南京事件とは、昭和12(1937)年、南京で行われた日中の戦いのさいに、6週間にわたって日本軍による虐殺、暴行、強姦、略奪、放火が生じたとの主張であり、今ではこれが「南京大虐殺」という言葉で語られ、その証拠と称する残酷悲惨きわまりない写真が世界中に流布している。だが、それらの写真は、はたして真実を伝えるものなのか。本書は、東中野修道教授を中心とした南京事件研究会写真分科会が、「南京大虐殺」の証拠として使われている写真143枚を取りあげ、初めて総括的な検証を加えたものである。写真分科会は、そこに写された影の長さを計測して季節を特定し、関連刊行物との照合によって写真の初出をつきとめ、さらには近年公開された中国国民党中央宣伝部の極秘文書を援用して、国民党の戦争プロパガンダとこれらの写真との驚くべき関係を明らかにしてゆく。3年の歳月をかけた公正かつ画期的研究成果である。


【目次】(「BOOK」データベースより)

プロローグ 「証拠写真」の源流をたどる/第1章 南京戦とは何だったのか/第2章 初めて世に出た「証拠写真」/第3章 趣向を凝らした追加写真/第4章 「撮影者判明」写真はどのように使われているのか/エピローグ 「証拠写真」として通用する写真は一枚もなかった


【著者情報】(「BOOK」データベースより)

東中野修道(ヒガシナカノシュウドウ)
昭和22年、鹿児島生まれ。大阪大学大学院博士課程修了後、西ワシントン大学客員教授ハンブルク大学客員研究員を経て、亜細亜大学教授。文学博士。日本「南京」学会会長

小林進(コバヤシススム)
昭和21年生まれ。電気通信大学卒業。通信機メーカー勤務。南京事件研究会会員

福永慎次郎(フクナガシンジロウ)
昭和20年生まれ。北海道大学卒業。鉄鋼メーカー勤務。南京事件研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)