Silbenkurzwort(音節略語)への親近感

Hanuta by Ferrero



アルファベット圏の略語というと頭文字を並べただけの無味乾燥な略語が多いように思われるが、実際はそうでもない。キログラム(Kilogram)をキロ(Kilo)と表現したりオートモーティブ(Automotive)をオート(Auto)と表現したりする。PhotoやBusやHi-Fiも日常的に使われている。欧米人の愛称やあだ名は略称が多い。
その中でもドイツ語は特に多いように感じる。面白いところでは、マクドナルドは日本と同じように若者はマクドと略す。
それ以外には代表的なものだけでも、以下のように色々有る。


機関車 ロク(Lok) = ロコモティーフェ(Lokomotive)
大学 ウニ(Uni) = ウニヴァズィテート(Universitaet)
ナビゲーション ナビー(Navi) = ナビガティオーン(Navigation)
オートバイ クラーット(Krad) = クラフトラーット(Kraftrad)
トイレ クロー(Klo) = クロゼット(Klosett)
旧東ドイツ製自動車 トラビー(Trabi) = トラバント(Trabant) 
高卒試験 アビ(Abi) = アビトゥーア(Abitur)
マヨネーズ マヨ(Majo) = マヨネーゼ(Majonaese)


二つの単語の各音節からなる音節略語も多い。


保育所 キタ(Kita) = キンダーターゲスシュテッテ(Kinder tagesstaete)
刑事警察 クリポー(Kripo) = クリミナールポリツァイ(Kriminal polizei)
治安警察 シュポー(Schupo) = シュッツポリツァイ(Schutz polizei)
ナチス秘密警察 ゲシュタポ(Gestapo) = ゲハイメシュテートポリツァイ(Geheime staats polizei)
政治的対抗勢力による蔑称・ナチ(Nazi) = ナティオナールゾツィアリスト(National sozialist)
旧東ドイツ秘密警察 シュタージ(Stasi) = シュテーツズィッヒャーハイト(Staats sicherheit)
歩行者天国 フツォ(Fuzo) = フースゲンガーツォーネ(Fussgaenger zone)
グミ菓子メーカー ハリボー(Haribo) = ハンス・リーゲル・ボン(Hans Rigel Bonn)
チョコレートウエハース ハヌタ(Hanuta) = ハーゼルヌスターフェル(Hasel nuss tafel)
コーヒーメーカー エドゥショ(Eduscho) = エドゥアルト・シュプフ(Eduard Schopf)
審判員 シリ(Schiri) = シートリヒター(Schieds richter)
訓練生 アツービ(Azubi) = アウスツビルデンテ(Aus zu bildende) 
ベルリン老舗デパート カーヴェーデー(kawede) = カウハウスデスヴェステンス(Kaufhaus des Westens)
変圧器 トラフォ(Trafo) = トランスフォーマトアー(Trans formator)


クリポーに捕まったと言われても余り緊張感はない・・・しかも俗語でもない。
厳ついドイツ語もこうして略語となると、非常に可愛い響きとなる。
アルファベットは音節文字ではないが、ひらがなの様に音節で略するドイツに妙な親近感を覚えてしまうのは私だけだろうか。


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◆当日記内:日本人とドイツ人の共通性