ウイグル弾圧を見過ごす偽善者たち


トルコにおける反中抗議運動

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中国の国旗、五星紅旗を燃やすトルコ人

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「一種の集団殺害」トルコ首相、ウイグル暴動で批判(2009年7月11日 読売新聞)


「死者最大3000人」 ウイグル会議議長 産経新聞2009年7月11日


漢民族によるウイグルチベットの統治が如何に野蛮で酷いものかは、今回のウルムチ大虐殺でも分かる。ウイグルは1950年に中国に侵略されて以来、60年近く中国領土となっているが、未だに安定していない。
対照的に、台湾は1995年から50年間、日本統治だったが今でも親日家が多く、1915年を最後に抗日蜂起は起きなかった。朝鮮は1910年から35年間、日本統治だったが1919年の独立運動以来、抗日運動は起きなかった。
60年近くも統治していながら、今回の弾圧だけで3000人以上も虐殺している中国は時代錯誤も甚だしく、統治能力ゼロと結論付けて良い。


ウイグルの現状を見ると所詮、人は偽善者ばかりではないかと思ってしまう。
中国との真の友好は、人権問題の解決無しには有り得ない。


日本マスコミは盛んにミャンマーやイランの人権侵害を報じているが、チベットウイグル弾圧を過小評価し、中国観光を煽っている。アフリカやフィリピンの貧困を報じながら、中国の貧困層には目を向けず、中国の成金ばかり取り上げる。
日本マスコミの偏向報道は、サミットでも表れていた。麻生首相に対しては面と向かって言えないにも関わらず、苦労も知らずに「外交の麻生は何処に」と嘲笑し、ウイグル弾圧指揮の為に急遽、開催前に中国に逃げ帰った胡錦濤国家主席に対しては見てみぬ振りをしている。


日本の暗部を必要以上に大きく見せ良い部分を見せないようにしながら、中国を美化する日本マスコミと、中国の暗部を極力小さく見せて良い部分を捏造し、更には反日を煽る中国共産党との違いもあるが、中国と日本どちらに早急な改革が必要かと問われれば、中国であるのは言うまでもない。


日本で左翼を自称している人々は中国や北朝鮮工作員が多いから仕方の無いことかもしれないが、国内の格差を叫びながら、派遣の人権問題を叫びながら、アメリカの覇権主義を批判しながら、中国の現状には何も申さない。世界平和と言うのなら、国境は関係ないと言うのなら、本来であれば自称左翼の人々こそ、声を大きくして世界に、中国に、訴えるべきではないだろうか。


弾圧について Peace and liberty for East Turkistan

新疆ウイグル自治区」は、新疆主席にウイグル人を置いておくことで、本当に自治区として機能しているように見せかけているが、実質的にはウイグル族をはじめとした少数民族による自治は行われていない。名ばかりの主席でごまかしているだけで、本当の権力は共産党書記が握っており、このポストは常に漢人によって占められてきた。

 また少数民族の同化を目的とした漢族との結婚が奨励され、人口抑制のために産児制限が行われており、強制中絶による犠牲者は数百万に上ると見られる。少数民族の伝統的な文化も破壊されており、彼らの信仰するイスラム教の宗教活動や、自民族の歴史や文化に関する出版活動などが制限されている。これら同化政策の一環として、当局によって大量の漢族の移住が現在も進められている。地球上からウイグル族という民族が消されかかっているのである。

 東トルキスタンは石油、石炭などのエネルギー資源の豊富な地域であるが、その豊かな資源もほとんど全て中央へと吸い上げられ、現地の住民である東トルキスタンの人々にはなんら恩恵をもたらしていない。また、住民が住んでいるすぐそばで核実験が何度も行われており、大量の放射能中毒者を出している。
 このような残酷な扱いに異議を唱える者は、「分離主義者」、「テロリスト」などとレッテルを貼られ、まともな手続きも経ないままに監獄や強制労働所に送られてきたのである。


例えば、中国人の友人が日本にいたとする。彼らが日本の政治について「麻生首相は酷い。自民党は最悪だ。日本には未来が無い」と言ったとしても、どのくらいの日本人が憤慨するだろうか。マスコミに反日朝鮮系の人々が多い事実も知らずに「マスコミも中国人の友人と同じ事を言っている」との浅はかな認識で、多くの日本人は共感するのだろう。
しかし逆の場合、日本人が中国に行って中国人の友人に「胡錦濤国家主席は酷い。共産党は最悪だ。中国には未来が無い」と言ったらどうなるだろうか。たぶん、中国人の友人は憤慨し、身の安全も脅かされることだろう。
このような関係で、正常な交流が生まれるとは思えない。中国の自国賛美の方がまだマシかもしれないが、中国共産党や日本のマスコミによる過剰な言論統制・洗脳では、現状を正しく認識する事が出来ない。


ドイツはどうだろうか。税金面や先端技術の遅れ等、色々不満はあれども、長期休暇・自然・静かでゆったりした時間・秩序等、ドイツだからこそ味わえる幸せもある。
多くのドイツ人は自国の楽観報道によって「ドイツは大変だが、他国はもっと大変なのだから、仕方がない」との発想を持っている。だから、仮にドイツ批判ばかりしている外国人がいたとしたら、中国人と同じく反発するだろう。「他国は知らないが、日本は酷い」と思っている日本人とは大きな差がある。
日本に関して言えば、定額給付金、高速道路1,000円、エコカー減税等、国民に直に還元される政策が数多くあるが、マスコミが持ち上げないためか喜ばれていない。


日本人はもっと自国に感謝し、中国の現状を批判しなければならない。これは、差別感情からではなく、右傾化からでもない。それこそ、真の友愛からである。
本当の友人であれば、模範的な家族であれば、友人や家族の悪事を見逃すのだろうか、悪事に加担するのであろうか。子供の為に身を粉にしている親を見下し小馬鹿にするのだろうか。
否、道徳上、出来る訳がない。
しかし、今の日本人の多くは出来るのだろう。麻生首相を非難し、ODAや企業進出で中国の少数民族虐殺を支援しているのだから。


日本国として中国を理解しようとするのであれば、国際社会で率先して中国を認めさせようとしているのであれば、声を大きくして中国を諌めなければならない。
内政干渉してはならないなど、言い訳に過ぎない。靖国参拝、歴史問題、中国は今までどれだ多くの理不尽な内政干渉を日本にしてきたか。
日本人や日本企業の血税少数民族虐殺に使われているとの現実を、内政不干渉との言い訳で諦めて良いのだろうか。中国のような理不尽な内政干渉と同レベルでないことは、明らかだ。


組織的で屈強な成年男子ばかりの漢民族、手には各々の凶器

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漢民族による暴行

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対照的に、女性や子供ばかりで無防備なウイグル人

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ウイグル人女性の涙の訴え

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ゴルゴ13 in ウイグル


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