少子化問題


内閣府調査によると日本の若い世代の約六割が、子供を欲しないという。要因を知りたいところだが、アンケートでは問われていない。
内閣府担当者は「生き方の多様化が進んでいる」と曖昧に述べているが、中途半端な調査も意見も所詮はお役所仕事といったところか。


4割が「子ども必要ない」20〜30歳代は6割−内閣府調査 2009.12.5 産経新聞


最も多い国民の意見として、経済的な理由や税制に対する不満が候補として浮かび上がる。子供を持ちたくない理由を不況や政策の所為にするのは簡単だが、実際はどうなのだろうか。


不況に関しては世界的なものだが、好不況関係なしに人口が増えている貧しい国々にとって、不況が少子化の要因になることはない。寧ろ不況になればなるほど、稼ぎ手としての子供が必要となる。
日本に関していえば、上がりつつある株価や円高からも分かるように世界的不況の影響は少ない。
ドイツは日本と対照的に、不況故に個人主義よりも家族主義が復活しつつある。確かに、経済面で考えれば一人暮らしよりも同居する方が負担が少ない。不況になればレジャーに行ったり仕事をするよりも、家族と過ごす時間が長くなり、必然的に子供を欲するようになるのは当然といえる。
故に、不況が要因との説は弱くなる。


次に政策だが、出産助成金に関しては以下の様に福祉大国ドイツと比較しても遜色がない。


日本          

ドイツ

  • Kindergeld 月EUR164(2010年よりEUR184)  0歳から18歳まで 学生は27歳まで
  • Elterngeld 月最低EUR300から 一年間


共働きの場合は、日本では配偶者控除不適用、ドイツでは収入における税率ランクが片稼ぎよりも高いので、ほぼ変わらない。ただし、ドイツでは片稼ぎの場合、稼いでいる一方にしか年金が支払われないので長期的には日本よりも悪い。


保険に関しては、ドイツでは健康保険組合に加入していれば一ヶ月あたりEUR10で通院可能だが、適用外も多い。歯科に関しては初期治療を怠った場合は、日本よりも高額な治療費が発生する。


厳密には、税率や健康保険を全て統計し日独を比較する必要があるが、年金では日独が相互協定を結んでいたりと制度としては日米程の差は無い。アメリカの健康保険制度崩壊は、今更言うまでもない。


本当の要因は不況でも政策でもなく他にある。断定つけるのは危険ながら、マスコミの影響は大きい。
今後、鳩山政権で揺らぐ危険性は大きいが、現状として日本はどこの国よりも恵まれた環境であり経済的にも逞しいが、過剰なマイナス報道で国民の購買意欲どころか、家庭を持ちたいとの思いまでも失わせている。
経済面での悲観報道とは対照的に、セレブだの格差社会だのと叫び一般的な生活をしている人々にまで自分は下層との認識を植え付けさせている。
TBSに代表されるように昨今では報道機関に在日朝鮮系が多いが、深怨に満ちた日本撲滅計画の一環としてなら頷ける。


次に影響が有り得るのは、日教組による教育だろうか。過剰な個人主義、日本人としての自信を失わせる歴史教育日教組の教育を受けた若者は日本を侮蔑し日本の将来を悲観し、自分だけが楽しければ良いと思ってしまう。


日教組の正体


産経新聞内、日教組関連記事


三つ目の要因として豊かさが挙げられる。
国家が豊かになりすぎてしまうと国民は子供を欲しなくなる。途上国に有りがちな一家の労働力としての子供は、必要ない。先進国には、家族や子供を持つことよりも楽しい娯楽が有り、多種多様な個人の趣味が存在する。娯楽は金だけで手に入れるものではないし、子供や家族を娯楽と同一視する行為には異論があるだろうが、現実には国民の間に概念として定着している。
娯楽が金で簡単に手に入れられる時代において、苦労も多い子育ては娯楽としては魅力が薄れる。
戦後、貧しかったにもかかわらず子供が増えたのは、戦中における「産めよ増やせよ」のスローガンが原因ではない。ベビーブームは1947年から1949年と戦後2年経ってからだった。国策としてではなく、国民一人ひとりが貧しい中でも子供を欲していた。
対照的に、我侭で贅沢になってしまった現代の日本国民にとって、家族や子供は重荷でしかない。


以上から、マスコミ報道、日教組教育、豊かさの三点が重なり合って少子化に繋がっているとの結論が導き出される。


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子は宝、国家の心髄にも関わるものとの解釈は間違っていない。しかしながら過去にも述べたが、人口増大が国力の時代でもない。中国は今でこそ膨大な人口=巨大な市場=強大な経済力との単純なロジックを喧伝しているが、環境問題が叫ばれている今、この先重要になる国力は巨大市場よりも先端技術ではないだろうか。更には、平野の少ない日本の国土は上限六千万人位が本来であれば許容人口との説もある。
もっとも、日本の少子化が問題であり、それにより日本の将来が危ぶまれるのであれば、日本以上に急激に少子化が進んでいる韓国や中国の将来は日本より更に深刻で危機的状況との結論になる。


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何よりも重要なのは、今生きている人々が自国に自信と誇りを持ち、子孫が希望を持てるような未来への礎を築き上げることではないだろうか。
日本人の意識革命にはやはり、マスコミや教育の改革が必要に思えるが、鳩山政権の無茶苦茶な政策を擁護し民主党支持を煽っているマスコミや、教育の政治的中立はありえないと発言した日教組出身の興石民主党議員が幅を利かしている現状で改革するのは、並大抵ではない。




たこ焼き大使、ドイツへ 11日総領事館パーティーで振る舞う 産経新聞 2009/12/04

(抜粋)ドイツでは近年、中国への関心が高まり、同じアジアの日本の存在感が薄れ気味。日本全体のアピールのほか、多様な地域性もPRしようと、「大阪のたこ焼き」をパーティーで披露することにした。


確かに、ドイツでは最近、中国への関心が高まっている。


中国人をからかう独テレビ局の捏造報道、中国ネットユーザーが怒り―中国紙 2009年12月3日 レコードチャイナ


テレビ局の中国報道はねつ造!現地在住華人が怒りの訴え―ドイツ 2009年10月12日 レコードチャイナ


「中国人スパイが国内に数十人、中には外交官も」週刊誌報道が波紋―ドイツ 2009年7月16日 レコードチャイナ


毛沢東の写真にイタズラ書き、ドイツの航空会社に中国人乗客が激怒! 2009年5月25日 レコードチャイナ


独新聞が「パクる人は中国人」説!華人社会、単なる例示にしても暴論と反発―ドイツ 2009年5月9日 レコードチャイナ


避妊具広告に毛沢東!華人らの怒り爆発―ドイツ 2009年4月16日 レコードチャイナ


「中国の現代文学は無駄話ばかり」再び痛烈批判!―ドイツ漢学者 2008年12月22日 レコードチャイナ


中国系学者らの雑誌「侮辱報道」提訴、最高裁までもつれる―ドイツ 2008年10月14日 レコードチャイナ


中国人は党の工作員?!「親中」発言繰り返し停職に―独ラジオ局 2008年8月31日 レコードチャイナ


「中国を侮辱するオブジェ」飾った眼鏡店に抗議―ドイツ 2008年5月8日 レコードチャイナ


ドイツ人教授が「中国の現代作家は無学無能」発言、ネット上が絶賛の嵐!―中国 2008年3月15日 レコードチャイナ


中国人は怒っている?!独高官の「スパイ活動批判」に猛反発、サイバーテロ事件などで―外交部 2007年11月30日 レコードチャイナ


日本人も、ドイツ人のように中国へ関心を持って欲しい。
中国の少子化、労働力不足は人身売買の現状からも分かるが尋常ではない。


人身売買の実態を訴える李楊監督に聞く 2007.11.19  産経新聞

(抜粋、監督談)
 「中国では女性が無差別に誘拐され、農村に嫁として売られる。売られたあとは、繰り返しレイプ、暴力を受け、逃げる気力も奪われる。近所の人も地元警察も、みんなその事実を知っているのに彼女らを助けようとせず、実の親ですらレイプを受けた娘の帰郷をメンツを気にして喜ばない。中国人はなぜ、こんなに人の心、善良さを失ってしまったのか…」