利用したい航空会社



ハンブルクエア


利用したい&サービスが良いと思う、航空会社はどこ Business Media 誠 2010年09月06日

あなたが利用したいと思っている航空会社はどこですか? マイボイスコムの調査によると「全日空ANA)」(57.8%)と答えた人が最も多いことが分かった。次いで「日本航空JAL)」(31.4%)、「シンガポール航空(11.1%)、「エールフランス航空」(7.0%)という結果に。



今後利用したい航空会社(出典:マイボイスコム)


 またサービスが良いと思う航空会社を聞いたところ「全日空ANA)」(44.6%)と答えた人がトップ。このほか「日本航空JAL)」(29.6%)、「シンガポール航空」(11.7%)、「キャセイパシフィック航空」(3.6%)、「エールフランス航空」(3.1%)と続いた。
航空会社を選ぶ際に重視すること


 あなたが航空会社を選ぶ際に重視することは何ですか? 飛行機を利用したことがある人に聞いたところ「信頼性・安全性がある」(49.2%)と答えた人が最も多かった。次いで「価格が手ごろ・リーズナブル」(38.3%)、「目的地への直行便がある」(30.9%)、「運行スケジュールが利用しやすい」(30.0%)、「マイレージがたまる(たまりやすい)」(23.6%)と続いた。



航空会社選定時の重視点(出典:マイボイスコム)


 また航空会社に期待することを聞いたところ「サービスの向上も良いが、飛行機の安全性を重視してほしい」(男性24歳)、「とにかく安全であることを期待する。価格は安いことも重要だが、安全性が守れる程度のものであり、サービスは過剰すぎず、必要最低限でいいと思う」(女性34歳)といった安全面を訴える声が多かった。このほか「国内線を安くしてほしい。国際線より高いのはおかしい」(男性42歳)、「知っている人しか利用できないような格安サービスではなく、昔あった誰でも利用できる往復割引 のようなサービスを復活してほしい」(女性51歳)などの意見があった。


 インターネットによる調査結果で、全国の男女1万3609人が回答した。調査期間は8月1日から8月5日まで。


アンケート調査は企業が市場を把握したり、消費者が品質を査定するにあたり参考になるが、中には利権が絡んでいるものも多い。
今回のマイボイスコムによるアンケート『あなたが利用したいと思っている航空会社はどこですか? 』だが、どういった結果を求めているのかと素人ながら詮索してしまう。


航空会社のイメージのアンケート調査(5)|ネットリサーチのマイボイスコム

1. 飛行機利用頻度
〔Q1.あなたは、飛行機をどれくらいの頻度で利用していますか 〕


2.飛行機利用目的
〔Q2.(飛行機を利用したことがある方)あなたが飛行機を利用する目的は何ですか(複数回答可) 〕


3.航空会社選定時の重視点
〔Q3.(飛行機を利用したことがある方)あなたが航空会社を選ぶ際に重視することは何ですか(複数回答可) 〕

4.利用したことがある航空会社

5.「サービスがよい」と思う航空会社

6.「安全性が高い」と思う航空会社

7.今後利用したい航空会社

8.航空会社への期待(自由記述)


Q1の利用頻度の回答は年に一回以下が54%、利用したことが無いが9%となっている。年に二回以上利用する人は20%以下しかいない。Q2の飛行機利用目的の回答では、国内旅行が73%にものぼる。
Q2以降は、飛行機を利用したことがある人に限定し回答を求めているが、一回もしくは二回程度しか利用した事がなく更には国内旅行が主な人に対しサービスがよいだの安全性が高いと思う航空会社などの質問の答えを求めても、比較対象か限られており正しい評価が得られるとは思えない。


アンケーは多義的で曖昧な結果にならないようにつくる必要がある。例えば、『あなたが利用したいと思っているバス会社はどこですか? 』とのアンケートに対し、どう感じるだろう。バス会社といっても路線バスだけではなく、高速バスやツアーバス、更には外国のバス会社も含まれてしまう。
路線バスと高速バスを一緒くたにして調査することが無駄なように、国内航空路線と海外航空路線を一緒くたにして調査することも意味が無い。


ANAが格安航空への参入を画策しているが、格安航空市場が世界ほど普及していない日本はJALANAの独占市場でもある。調査相手が日本人であり、更には日本国内に住み日本発の海外航空路線を利用する人が多い状態で国内航空路線を含めた場合、JALANAが上位に来るのは必然的といえる。
何処の国でも自国の航空会社が有利なのは言語の問題だけではない。発着数の多さからくる利便性は他国の航空会社は敵わない。


更に、JALANAを比較した場合、会社更生法を申請したJALに対する一連のバッシング報道(不当な利権と高額報奨を非難するなら本来、マスコミも同じ穴の狢だが)から、ANAに対する評価が上がっているのは間違いない。


結果が分かっているアンケートをわざわさして、報道するのは何故だろう。


ANAマイルの貯め方爆発的なアンケートサイト

・ここはANAマイラーは登録必修、例の異常な高交換率。


キューモニター


マイボイス


TEPORE


マイボイス、交換できるかな | ごくらくマイレージライフ(次はグアム)

毎回書いているような気がしますけど、今回もマイボイスからANAJALマイレージへの交換ルート例をメモしておきます。マイルに交換するのがいいですもんね。


* Myvoice → 『Gポイント』 → Yahoo! ポイント → JALマイル
* Myvoice→『Gポイント』→三井住友カード→Tポイント→ANAマイル


いずれも、マイボイス1000ポイント→ANA/JAL450マイルの比率です。


マスコミによるJALバッシングに加え、以上の添加剤が加われば、ANAJALよりも上位に来る確率はかなり高くなる。
ネット環境にあるのは絶対条件としても、ANAマイレージを貯めている人がかなりの割合で同調査の回答をしているように思える。


ネット環境の有無で生活習慣や思想に変化が顕れつつある現代。ネット上ではマスコミや民主党や中国・韓国等による横暴に対する憤慨が増大しているが、実社会ではまだまだこれらの本質が分からなく洗脳されるがままの人も多い。
ネット環境の有無は、様々なアンケートで変化を生んでいる。同調査においても絶対に影響がないとは言えない。


今回の調査はANA関係者でなくても少し考えればANAが一位になるのは分かるし、ANA関係者ならば結果を知らしめたいと思うのではないだろうか。
いずれにせよ『あなたが利用したいと思っている航空会社はどこですか? 』とのアンケートは住む地域、母国語、行き先、経由地、更にはクラスによって回答が多義的になりすぎる。


例えば、日本からヨーロッパに行くのに航続時間を度外視しても航空運賃の安いアジア諸国系航空会社を使う人もいるだろう。ビジネス・ファーストクラスも割安であり、場合によっては日系や欧州系航空会社のエコノミークラス料金でアジア諸国系航空会社のビジネスクラスを利用出来る。しかしながら、日本〜ヨーロッパ間でアメリカ系や南米系航空会社を使う人は殆どいないと思われる。冷戦時代なら話は別だが、高い金と長い時間を費やしアメリカ大陸を経由してヨーロッパに行く人が殆どいないからに過ぎない。
だから仮に、欧州からアメリカに行くにあたって今回の調査結果のようにANAが一位になることは有り得ない。


独断と偏見ながら、北ドイツに住む自分として各航空会社を評価してみたい。最近はミュンヘンも日本からの直行便が出来たが、北ドイツには残念ながらまだ無い。厳密には過去には有ったが、現在は無い。
故に経由となるが、航空会社を選定するにあたり経由空港が重要な評価基準となる。個人的なワースト空港はロンドン・ヒースロー空港か。アメリカのコバンザメ国家であり、北アイルランドを抱えている同国としては仕方のないことかもしれないが、セキュリティが厳しすぎる。乗り継ぎでもかなり念入りな検査が入り、時間もかかる。乗り継ぎ時間がタイトだと間に合わなくなる恐れもある。
次がパリ・シャルルドゴール空港か。とにかく空港が大きすぎるため、乗り継ぎ先まで辿り着くのに難儀する。そして、フランクフルト空港だが、税関員が細かいためか入国検査が厳しい。最後にコペンハーゲン空港。乗り継ぎが時間が常にタイトだが、これは自分が住む場所の問題だから仕方がない。
個人的に良いと思うのは、フィンエアーか。空港も大きくなく、乗り継ぎ先までの移動が苦にならない。ジェット気流に乗ればヘルシンキ〜東京間で9時間を切ることもあり、映画も充実しており時間を持て余すことがない。


格安航空会社についてはライアンエアーが有名だが、大手とは違うメリット・デメリットがある。空港も大手は都市の中心に近いが、格安航空会社は日本で例えるのであれば、名古屋行きが実際には静岡空港との場合もあり、土俵が違うともいえる。今のところ格安航空会社は近距離が多く、遠距離はイギリスは別として欧州では大手が強い。


当日記内関連記事:ライアンエア


出来れば私も日系航空会社を使いたいとは思うが、中古旅客機を使っているアジア諸国系航空会社は論外としても、安全性が日系と同様の欧州系航空会社よりも高い航空運賃で利用しろと言う方が無理がある。両社の航空運賃が高いのは日本発だけではなく、日本着も高く価格競争力で他国の航空会社に負けている。


言語の問題に関しては、JALANAだから有利とは思わない。通常の国際便、特に遠方のジャンボ機に関しては、殆どの航空会社は両国間の言語を理解する乗務員が乗っており、機内の放送や配られる新聞や雑誌も両国間の言語で揃えられている。仮に言語に苦労したとしても、欧州系航空会社にも日本人搭乗員がいる時代に、あえて日系を選ぶメリットは何も無い。マイレージに関しては、アライアンスでJALもしくはANAのカードがあれば殆どの航空会社をカバーできるので、あえて両社を利用する人は少ない。
国際線においてJALANAのメリットは殆ど無い。


当の日本人ですら見放されている日系航空会社であるから、外国人客を獲得するのは更に難しいように思える。サービスにうるさく金にも厳しい日本人よりはマシだが、外国人はサービス抜きで、金に厳しい。
JALにしてもANAにしても競争の激しい日本市場において稀にみる独占市場で胡座をかいていたツケは、あまりにも大きい。