世界第二位の経済大国・日本


世界平和を唱え、国家など関係ないと言いながら、今の生活を維持したいと考える日本人。
日本人が豊かな生活を送れるのは日本が経済大国であるからであり、国益を度外視した友好外交ばかりしていては維持できない。そんな国際社会の中で、自国を敵視している国家にも日本は友好を唱えている。


日本経済の将来を絶望視し、貧しくても清い生活で良いと嘯いている日本人は、本当の貧しさがどれだけ恐ろしいものかを知らない。それは「パンがないならケーキを食べればいい」とのたまうマリー・アントワネットと同じように、自身の無知を曝け出す行為でしかない。


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最近、マスメディアは失われた20年という言葉を生み出し、何処の国でも問題になっている少子高齢化を持ち出して日本の未来を悲観するが、バブル崩壊後に日本経済が他国に先駆けて如何に成長していったかを伝えようとしない。


平成生まれの若者は、マスメディアの洗脳によってバブル時代の日本を羨む。
確かに、当時の日本人はニューヨークの一等地や、世界の名画を買いあさっていたが、それは土地高騰というバブル経済によって引き起こされた泡銭の影響に過ぎず、本当の豊かさとは言えなかった。
考えて欲しい。当時は豊かいうが、どれだけの人が高級クラブに行き、クルーザーを乗り回し、土地や名画を探し回っていたのだろうか。
実際には、庶民の多くは物価高騰や土地高騰に喘ぎ、マイホームも遠い夢だった。格差社会と言うが、バブル時代は今よりも生活に差があり、庶民は豊かではなかった。技術革新の影響もあるが、携帯電話にしても、バブル時代はショルダーバックに入る大きさで月々数十万円の維持管理費が発生していたので到底、庶民には手が届かなかった。
今は、庶民でも老後に豪華客船でクルーズが出来、海外渡航者の数もバブル時代とは比べものにならないくらいに増えている。親が養っているニートも、日本が豊かすぎる国家になった結果といえる。
バブル時代、私はまだ子供で、それなりに豊かな家庭で育ったが、今の時代に生まれたほうが良かったと思う。平成生まれの若者達は、史上稀にみる豊かな時代に、世界屈指の豊かな国に生まれながら、誇張されたバブル時代を夢想する。


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円安誘導は必要だが、円高は悪い面だけではない。そのお陰で、日本は昨年も世界第2位の経済大国を維持できるように思える。
もっとも、円高を持ち出さなくても、日本は中国よりも経済力がある。内部告発サイトのウィキリークスの発表によると、中国・遼寧省のトップだった李克強副首相が2007年に、「中国の国内総生産GDP)は創作であり信頼できない」と話したといわれている。
バブル崩壊も近い中国は、日本を超えることは出来ない。


日本経済の勢いを失わせているのは、失策だらけの民主党政権が原因ではない。最初から政治能力がないと分かっていた民主党を過剰に持ち上げ、日本経済に対して悲観論ばかり強調するマスメディアと安直な経済評論家に他ならない。
結果として、若者の堅実志向や内向き化、日本企業による積極的な外国人採用や設備投資の縮小を齎し、日本の経済力を落としている。
日本は過去も現在も、内需依存型経済大国だ。マスメディアは過剰な外需依存論や悲観論、緊縮財政への誘導を止め、より一層の消費誘導や、企業の設備投資、政府の公共投資を喧伝する必要がある。