日本発・太陽エネルギー革命




現代科学への過信は、神もしくは宇宙の法則への反発を生じさせ、人類を誤った方向に走らせる。


宇宙の始まりといわれる「ビックバン」説は、無からエネルギーが生じる要因について説明できない。「進化論」説にしても、食物連鎖の頂点に位置する生物が絶滅したり、退化したと思われる生物や弱小生物が生き残ったりと、矛盾点が多すぎる。
身近なところでは、飛行機が何故、空を飛ぶかも現代科学では完全に説明できない。


放射能についても、現代人類は全容を解明していない。飛行機と同じように実際の現象、即ちエネルギーを放出するとの理由なだけで利用している。


原発利権に絡んだ御用学者による絶対安全論や、反原発を信条とする左翼思想に染まった学者の絶対危険論等、両極端な学説も多く、学者の間でも放射能に対する見解は統一されていない。


京都・竜安寺のつくばいには「吾唯足知(われ ただ たるをしる)」との文字が記されている。アリストテレスもまた、知的欲求以外の食欲、睡眠欲、性欲等の摂り過ぎは体を悪くすると説いている。アルコールも少量なら良薬になるし、過度な抗菌は体の抵抗力や自己治癒能力を低下させる。
放射能も同じく、過度な危険論や安全論は、真実を伝えているようには思えない。


以下、両極端な学説を紹介してみたい。
福島原発事故での放射線について、全く心配ないという東京大学の稲 恭宏氏。


中部大学の武田邦彦氏は、どんなに放射線量が少なくても害があると述べている。
動画の7分20分以降で説明しているが、国際的に定められている年間被爆量1ミリシーベルトでも、日本人1億人のうち5千人がガンになるという。同基準は年間交通事故死者と同程度で、許容できる範囲とのこと。

 

原発推進派や原発利権に群がる人々にとって、危険では都合が悪い。放射能の本質、即ち因果関係が分からないのであれば「危険ではない」と述べても、訴えられて負けることはない。


原発の人々のように、危険だと訴えていたほうが万が一の時にも被害を最小限に食い止められ、責任逃れも出来るが、それでは風評被害が広まってしまう。


様々な学者の言い分に加え、政府の発表は更に混乱を生んでいる。
与党・民主党は安全論を基本としながらも、詳しい情報を全く伝えず、当の民主党議員は放射能に怯えている。
今は、危険や安全を大げさに伝えるよりも、汚染地域や汚染度、風の流れを淡々と的確に伝えるべき時であり、国民は自己責任で自身の身を守るしかない。風向きや土壌への蓄積を無視し半径20km圏内を警戒区域設定にしたり、「福島から来た人・産品は、心配をするようなものではない 」といいながら、完全防護で福島の警戒区域に行き5分しか車外に出なかった枝野が居るようでは、無理な話か。


「福島から来た人は安全」 枝野長官、メディアに報道要請 NCN 4月20日



ANN(枝野は右)


安全論や危険論は置いておくとしても、福島原発事故により世界各国で反原発の世論が勢いを付けている今、当の日本が原発推進など有り得ない。
日本国内での反原発は当然の流れだが、反日の左翼が反原発を推進してきたのも事実といえる。
彼らは反原発を利用して、日本の核武装を阻止し、電力供給を減らし産業の弱体化を目論み、中国や北朝鮮核武装を正当化してきたが、もしかしたら、朝鮮系の街宣右翼が日本人の愛国心を削いでいるように、日本が脱原発によって世界に先駆けて新エネルギー革命を遂げるのを恐れていたのかもしれない。それを阻止する為にも、保守派が原発推進に靡くように仕向けていたのかもしれない。


故に、保守派が反左翼・反売国大義名分だけで原発を推進するのは本末転倒、愚の骨頂といえる。原発利権に群がる人々は保守ではない。実際の彼らは自身の利益しか考えていない。


原発推進派や原発利権者による反原発への反論は、以下に尽きる。
原発がないと電力を安定供給できず、日本の産業が壊滅状態になる。
地球温暖化が加速される。


これらについての反論は、京都大学小出裕章氏の説明(1時間01分以降の解説)が最も分り易い。


Ustream.tv: 京都大学原子炉実験所 小出裕章氏に聞く


原発がなくても国内の必要電力を火力発電で賄えるどころか、火力発電はガソリンも生み出す。更には原発は維持費もかかり、発電効率も悪い。つまり、実際の発電コストは非常に高い。
現在、計画停電が実行されているのは、福島原発が稼動していない為ではなく、火力発電所もダメージを受けて稼働していないからだが、マスコミは何故、真実を正しく伝えようとしないのか。
思い出して欲しい。過去にも何度か各地で原発停止は有ったが、計画停電など一度も無かった。


当日記内関連記事:民主党と原発利権


原発事故でガソリン余剰も=重油の副産物、価格抑制に 時事ドットコム(2011/05/03-14:24)


地球温暖化問題に関しても、二酸化炭素との因果関係も、本当に温暖化しているかも実際には証明できない。原子力発電所が生み出す温排水による熱は無視されたままだ。


地球温暖化と原発


当日記内関連記事:寒波襲来


菅は、反原発の世論を読み取ったのか、6日夜の緊急記者会見で浜岡原発の停止を要請した。流石の菅も原発利権よりも自身の命、もしくは総理の座が惜しいらしい。
もっとも、浜岡原発は合計5号機あるが、現在稼働しているのは4号機と5号機しかない。中部電力東京電力と違い他の発電所はダメージを受けていない。中部電力における浜岡原発の発電電力量は10%台。浜岡原発は、中部電力が有する唯一の原発だ。故に、計画停電の可能性は低いが、今後の原発推進派による工作には気を付ける必要がある。
菅が捨て駒、鉄砲玉として原発利権者の批判対象になったのは、朗報といえる。


百歩譲って、現状の福島原発による環境汚染が健康被害を与えないレベルだとしても、原発が電力の安定供給に繋がり、地球温暖化を防ぐとしても、最悪の事態を考えて欲しい。飛行機は住宅密集地に墜落しても、被害は局地的なものに留まるが、原発は違う。何重もの安全対策をとっていたとしても、飛行機や隕石が原発に落ちたり、テロの対象となる可能性はゼロではない。
その場合、被害は全世界に及ぶ。
人類が創りだしたものに、“絶対に安全”なモノなど存在しない。ドイツには地震が殆どないが、飛行機が原発に墜落したらどうなるかまでシミュレートして、危険視している。


地震活動期に入った日本が原発でいいのか - マル激トーク・オン・ディマンド - ビデオニュース・ドットコム インターネット放送局

(抜粋)
地質学の専門家で、元新潟大学理学部教授の立石雅昭氏は、新潟県柏崎・刈羽原発宮城県女川原発静岡県浜岡原発などの現地調査を行ってきた。立石氏は、地質科学的に見てこれらの地域は原発の立地に適していないこと、強い地震が起きる可能性があること、そして、その震災により原発が深刻な事故を起こす恐れがあると警鐘を鳴らしてきた。しかし、今回の福島第一原発の事故を止めることができず、「忸怩たる思いを感じている」と話す。
(中略)
現在の「活動期」、つまり95年から25〜30年間、おそらく2025年ぐらいまでにM8以上の地震が起きる。東海・東南海・南海地震が連動して起こればM9を超えるという。静岡県浜岡原発は、この危険地域に存在している。


産業革命時代に生きたドイツの文豪・ゲーテは、神の領域に入ろうとする人間の奢り昂ぶりを危惧していた。
彼の名作「ファウスト」に登場する人造人間ホムンクルスは「万物の属性について、自然物は無限の宇宙でさえ狭すぎますが、人工物には絶対に限定された空間が必要です」と言った。


ジャーナリストの、せと弘幸氏もまた自身のブログで「原子力発電とは第二の太陽でした。太陽信仰を神とする我々日本民族が太陽を作り出そうとした、その行為に神が天罰として日本民族に試練を与えたものと、私自身は勝手に思っています」「我々は太陽が与えてくれる膨大な光エネルギーの利用について、真剣に考えなければならない。原子力発電事業に関わってきた全ての人は、新しい太陽光エネルギーの産業に移行をすべきです」と述べ、神の領域に踏み込もうとした日本人への試練と捉えている。
一連の流れを見ると、せと氏の預言に近い思いは驚くほど的を得ている。


光合成の発生過程解明=電気エネルギー化に期待 時事ドットコム(2011/04/18-02:04)

光合成で太陽光が植物中の水を分解して酸素や電子を発生させるメカニズムを、神谷信夫大阪市立大教授と沈建仁岡山大教授の研究グループが世界で初めて解明した。英科学誌ネイチャー電子版に18日、発表した。
  光合成のうち水分解反応は、植物の葉緑体の中の膜にあるたんぱく質の集合体で起こる。集合体の中心構造と水分解反応の過程はこれまで分かっていなかった。 今回の成果から人工的な水分解反応を起こすことに成功すれば、光と水から高い効率で安全に電気エネルギーを生産できる可能性がある。
 研究グループは、ラン藻からたんぱく質の集合体を採取して結晶化させ、特殊なエックス線を照射して解析。マンガンやカルシウムの原子から成る中心部の立体構造が判明し、そこに結合した水から酸素や電子が発生することを突き止めた。
 神谷教授によると、今後このたんぱく質と同じ働きをする触媒が開発されれば、光と水のみを材料として燃料電池などの電気エネルギーに変換できるという。
 沈教授は「触媒を人工的に作るのは難しいが、実現すれば従来の太陽光発電などを飛躍的に上回るエネルギー量が期待できる」としている。


新しい技術には、失敗がつきものだ。視力をレーザーで回復させる「レーシック手術」では殺菌処理を怠り集団感染を引き起こした医者が逮捕された。レーシック手術だけではなく、最近話題の虫歯や歯周病菌を数秒で死滅させる技術「ヒドロキシルラジカル殺菌法」も、将来的な副作用についてはまだ未知数といえる。


新技術を芳しく思わない既得権益者による妨害も多い。彼らによる流言飛語、流行りの言葉でいえば風評によって危険視してしまう人も多い。その点では、大阪市立大・神谷信夫氏は極めて安全無害な太陽光を研究対象としており、将来性も期待できる。


太陽の民族である日本人が、世界に先駆けて新太陽エネルギー革命を達成する日は近いように思える。その為には似非保守の原発利権者や、左翼・反日の反原発主義者、パフォーマンスだけで原発停止を求める菅との決別が先決だ。
彼らは真実を濁らせる足枷にすぎない。


原子力がなくても電力は賄える。最悪の事態を考える。新エネルギー革命が日本で起こる。この三点を全ての日本国民が理解すれば、福島原発事故の教訓は生かされる。