菅という元凶
「ばかにするな！」不信任案に被災者激怒 - 社会ニュース : nikkansports.com 2011年6月3日
震災復興そっちのけの永田町の混乱。「ばかにするな」。内閣不信任決議案が否決された２日、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島各県の被災者たちはあきれ、憤った。原発事故にあえぐ地元町長は「国民目線でやってほしい」と訴え、菅直人首相は会見で「私自身の不十分さも原因」と陳謝した。
「私たちの町は壊滅したんだよ」。騒動の中心人物、小沢一郎元民主党代表の地元、岩手県の陸前高田市で被災した村上富夫さん（６３）は怒りを抑えきれない。「駄目なリーダーでも支えるのが普通でしょ」と語気を強めた。
同県宮古市の小学校で避難生活を送る伊藤正義さん（７１）は、投票を棄権した小沢氏を「ずるい。責任を持って投票すべきだった」と非難した。
避難所になっている宮城県気仙沼市の市総合体育館。農業の男性（７７）は「選挙の時は国民のためと言いながら、結局自分のことしか考えていない」とあきれた様子。
一部が福島第１原発事故の計画的避難区域に指定されている福島県川俣町のトラック運転手の男性（４０）は「復興作業が落ち着くまで政治家は協力できないのか。首相をころころ変えるのは日本の恥さらしだ」と口をとがらせた。
福島県町村会のメンバーとともに東京電力本店を訪れた井戸川克隆双葉町長は「私どもは厳しい環境で頑張っている。政治は国民目線でやっていただきたい」と表情をゆがめ、目を潤ませた。
双葉町は役場機能ごと埼玉県加須市の旧県立騎西高校に集団避難している。「避難生活の終わりが見えず、精神的に限界という町民もいる」。自民党を支持してきた建設会社の元社員（６２）は「もっと被災者の実情に目を向け、与野党で一致団結して震災対応にあたってほしい」。
この避難所には５月に菅首相が訪れたこともある。町議の一人は「政治にしかできないことがある。被災者の生活再建を最優先に見通しを示してほしい」と話した。
騒動の舞台となった国会。首相に揺さぶりをかけた当の小沢氏は議場に姿を見せず、採決が始まると、野党側の席から「小沢一郎はどこだ」のヤジ。投票結果が表示されると場内はざわめき、菅首相は厳しい表情のまま立ち上がってゆっくり頭を下げた。
夜になって官邸での記者会見に臨んだ菅首相は「国民の多くは、国会は何をやっているんだと思っている。私自身の不十分さも原因だ」と陳謝。質問に白い歯を見せて答えるゆとりもあったが、退陣の時期について何度も尋ねられると次第に険しい表情になった。（共同）
◆震災復興遅れの要因は、民主党に他ならない
永田町は、震災復興が全く進んでいないから混乱しているのであり、震災復興そっちのけで混乱しているのではない。どこぞの首相や町長に対してこそ「国民目線でやってほしい」と言いたい。
民主党内でも菅下ろしが巻き起こっている最中、マスコミはごく一部の被災者の声をさも大勢のように報道し、菅の続投を支持している。
一部の被災者は情報も届かない状況だから、正確な判断が出来ないのは仕方ないが、マスコミが大局を見れないようでは日本の未来はない。
私などは、震災直後に菅は辞任すべきと思っていたが、野党は最初から菅下しを画策していたワケではない。自民党は最初は民主党との大連立、4月以降は閣外協力を進めていた。
野党が復興の邪魔をしているなど、有り得ない。
復興の邪魔をしているのは、民主党に他ならない。一部を挙げても民主党の責任は重い。
- 国会対応の遅れを批判された阪神大震災では、混乱のさなかにも関わらず一ヶ月後に震災関連立法が成立されたが、東日本大震災では三ヶ月たった今でも、復興基本法すら成立していない。しかも、復興基本法原案は全て自民党を中心とする野党からの提案であり、後は民主党が受け入れるかだけだが、民主党には草案すらない。
- 政府内で震災復興組織が乱立し、関係各所の連携や意思決定機関の統一ができなくなり、結果として瓦礫処理、仮設住宅建設、援助物資の配給が滞ってしまった。
- 政府が放射能拡散予想図を出し渋ったことにより、住民が被曝した。
- 菅の中途半端な原発事故対策介入によって現場が混乱し、事態が深刻化した。
◆誰がやっても、菅がやるよりはマシ
震災がなかったら、菅は外国人不正献金によって、とっくに辞任していた。彼は、震災直後の混乱のさなか、献金した在日韓国人へ口止めをし、返済に奔走していた。このような犯罪者でも、非常時なら総理の座に居座って良いなど、子供に対する情操教育の見地から考えても芳しくない。
中途半端な原発事故対策介入や、放射能拡散予想図の出し渋りも許せない。一部の被災者はこれら現実を知らない故に菅の続投を願っているだろうが、知りながら「誰がやっても同じ」と言っている人々に選挙権が有るのは問題といえる。天皇親政を願ってならまだしも、民主主義国家に暮らしていながら、その定義を根底から覆す発言を恥らいもなく曝け出している。誰がやっても同じというのなら、投票は意味が無いし、適当に投票されても他の国民にとって迷惑でしかない。
原発事故における菅による一連の不祥事が最たるものだが、極論を言えば、総理の座が空席だった方がまだマシだった。民主主義国家だから、誰か総理になる必要があるが、国民の生命財産よりも、パフォーマンスと自己保身に菅以上の命を懸けられる人物はそれ程いないのだから、誰がやっても同じワケがない。
以上から分かるように、もし、管でなければ、原発事故はこれ程までに深刻化しなかったし、もし、民主党政権でなければ、復興は早く進んでいた。
阪神大震災時に村山政権は多くの批判を受けたが、菅政権が村山政権から学んだことは自衛隊の派遣くらいしかない。他は殆ど全てにおいて、村山政権よりも行動が遅く劣っている。先人から何も学んでいない菅。今思えば、村山政権の方が数百倍マシだった。
枝野氏２位に急浮上＝トップ石破氏−次期首相候補調査 時事通信社
誰がやっても同じと言うような人々は、テレビに出ている回数が多いとの理由だけで枝野を次期首相に相応しいと考えている人々と、同程度の政治知識しか持っていない。そのまんま東や、蓮舫の顛末からも分かるが、テレビ信者は自重して欲しい。
放射能汚染の実態を掴んでいながら正しく伝えず、住民の被曝を増やしたのは、誰だったのか。仕分けによって原発安全対策費を削減したのは、誰だったのか。
有権者は、冷静に真実を見極めて欲しい。
外道を貫き通す菅に従う枝野の思考回路は疑うべきだが、人権擁護法案に賛成しているのだから、程度も分かる。
本来であれば、枝野は次期当選を危惧すべき状況であり、次期首相候補など論外といえる。
余談として、1位の石破氏は保守でも支持している人が多いが、彼の自虐史観はひどすぎる。中韓への土下座外交によって国費が失われるのは、目に見えている。
違法献金で外相を辞任した前原も、乱世の奸雄でも治世の能臣でもない谷垣も有り得ないが、何れにしても菅直人よりはマシか。
鳩山氏「首相はペテン師」「不信任案賛成すれば良かった」 2011.6.3 産経新聞
鳩山由紀夫前首相は３日午前、菅直人首相が早期退陣を否定していることについて「きちっと約束したことは守るのはあたり前だ。それができなかったらペテン師だ」と述べ、激しく非難した。都内の自宅前で記者団に語った。
鳩山氏は２日昼の民主党代議士会直前に首相と面会した内容に関し「復興基本法案の成立と平成２３年度第２次補正予算案の編成のめどがたったら（首相の座から）お引き取りいただくということに、首相は『結構だ』と言った」と強調した。
その上で「不信任案（採決の）直前には辞めると言い、否決されたら辞めないと言う。こんなペテン師まがいのことを首相がやってはいけない」と指摘。「人間としての基本にもとる行為をしようとしているのなら、即刻党の規則の中で首相に辞めていただくように導いていかなければならない」と述べ、両院議員総会を開いて首相に早期退陣を求める考えを示した。
(以下略)
日本政府は震災の対応で負けた。いわば、第二の敗戦でもある。菅は、戦争責任を負う必要がある。
大東亜戦争終結時に首相だった東条英機は、自殺未遂をしながらも、最後は潔く死を受け入れた。最近では、あの鳩山でさえ責任を取って辞任したが、菅の行動様式は、今までの日本人とは全く違う。
菅内閣の不信任案は、菅の詐欺行為によって否決された。
早期辞任の確約を菅から得た鳩山は、間際になって不信任案の否決に同意したが、まんまと菅に騙された。
鳩山も菅と同じウソつき、ペテン師だと思う人も多いが、鳩山は例えるならば、「将来は宇宙飛行士になる！」や「お姫様になりたい！」と言っている子供達と同じで、理想が先走り現実を分かっていないだけだ。高速道路無料化も、子ども手当も同じ流れだが、普天間基地移設問題では米軍に抑止力があるとの現実を知り、移設できなくなり、結果としてウソつきとの烙印を押された。
対照的に、菅は、確信犯だ。どちらもウソつきに変りないが、菅の方が罪は遥かに重い。
しかしながら、菅が人として最低すぎるためか、鳩山がマシに見えてしまう状況も情けない。
宇宙人と揶揄される鳩山だが、菅よりは日本人的感覚を持っている。鳩山が宇宙人なら、菅はさながら悪魔といったところか。
平和ボケの日本で生まれ育ち、世間知らずのお坊ちゃまが宇宙人と非難されるのは、前述したように計画性のない理想主義者だったからだが、彼の理想は戦前の大アジア主義と酷似している。
当時、政府内でも影響力を持っていた大アジア主義者達は、アジアの自主独立と欧米列強の駆逐を唱え、大東亜共栄圏思想を生み出し、最終的にはアメリカとの泥沼の戦争に陥らせた。
大アジア主義者は、中国で孫文や汪兆銘の革命勢力を全面支援し、辛亥革命を達成させたように親中派が多かった。鳩山もまた、訪中回数の多さから分かるように中国を敬っていた。大東亜共栄圏構想は東アジア共同体構想に通じ、大東亜戦争への経緯は、普天間基地移設問題から分かるように、反米で共通する。
日本の大アジア主義者は、中国から欧米列強を駆逐させ、朝鮮を中国から独立させたが、中国は内乱になり、事大主義の朝鮮は中国から独立した途端にロシアを宗主国と仰ぎ始めた。
アジアの混乱、欧米列強の支配は大アジア主義者にとって許しがたいものだった。結果、日本は朝鮮への本土以上の莫大な投資により疲弊し、漢民族の満州侵略工作(満洲は漢民族にとって化外の地)によって泥沼の支那事変へと突入した。
現在はどうだろうか。竹島問題・尖閣諸島問題からも分かるが、中韓は味方ではない。中国バブル崩壊の懸念、中国内で壟断される日本企業、中韓での特許侵害や著作権侵害、中韓出身者による犯罪の増加。
中韓からの観光客増加による利益以上の損失を、日本は各分野で被っている。
生産工場に関しては、中国より人件費の安い国はたくさんあるし、レアメタルも中国だけではないが、不思議なことに鳩山と同じ考えの実業家も多い。
在日韓国人から帰化したソフトバンクの孫氏は、日本をお座なりにし中韓への進出や合弁を推し進めている。今回の震災における100億円の寄付にしても中韓からの寄付と同様に実際に寄付したかも、何処へ寄付するのかもよく分からない。本当に被災者に寄付は届くのだろうか。
彼は、日本が中韓の傍らにあるから恩恵を受けていると考えているように思える。しかしながら実際は、中韓が日本の傍らにあるから一番の恩恵のを受けてきた。
孫氏は、もし、日本が存在しなければ、中国や韓国は万年途上国だったとの現実を知っているのだろか。
孫氏はアジアの昇り竜だったヤオハンが、どのようにして中国によって壟断されたかを知っているのだろうか。
中韓を含めての大アジア主義が成功することは、永遠にない。中華思想を持つ中国や韓国は、日本が主導権を握ることも、日本と対等になることも許せない。日本が常に夷狄の国、即ち従属国でなければ協力することはない。だから、中韓が優位に立つまで、日本に対し罪の意識を植えさせ、金を引き出すことに専念する。中国や韓国における反日感情は中華思想と、恐喝の手段から生まれている。
現代も日本国内に蔓延る大アジア主義者の中国に対する幻想は、日本の将来を危うくさせる。
日本よりも中国や韓国の利益を優先する企業が倒産するのは自業自得としても、一国の首相が大アジア主義を持ち出し、日本国を破産させるなど許せる行為ではない。
中韓を含めないアジア主義ならまだしも、破綻が確実な陳腐な大アジア主義を持ち出す鳩山は、現実が見えない。
だからこそ、自己保身に秀でる菅にダマされる。菅のメンタリティは中国人や韓国人とそっくりだ。
鳩山もまた、半世紀以上前に中国人や韓国人に利用されるだけ利用され、捨てられた大アジア主義者とそっくりといえる。
◆大アジア主義者よりも恐ろしい利己主義者
菅は博愛精神が異常に強い日本の大アジア主義者達とは対照的に、自己中心的な中国人に近いのだから、自己保身のためなら国家・国民の利益など、どうでもよくなる。故に、自己保身のアピールとして全方位“土下座”外交が生まれる。日本国民よりも、アメリカや中国や韓国の政府から支持を受けたほうが、政権を延命できると考えているように思える。
アメリカにはTPPで媚を売り、被災地では菅外交の影響力をアピールするため中韓首脳を招いてのパフォーマンスをしたが、中韓首脳が慈善で被災地を訪問することはない。結果、中韓企業へ復興関連の利権が向かう。
菅の浜岡原発停止指示にしても、最初から廃炉を求めたわけではなかった。指示は、津波対策が完了するまでの暫定的な停止に過ぎなかった。菅の卑劣な自己保身のアピールが、国益に適ったことは一つも無い。
正しい情報が伝わっていない一部の被災者や、大局が分からないマスコミの為に、日本をこれ以上破壊させてはならない。
今、日本は、空前絶後の利己主義者が国政を担うという史上最大の危機に直面している。
何が、一番の危機なのか、元凶なのか、国民は冷静に判断しなければならない。
