日独における肉食に対する考え方の相違



生活レベルにおける食生活の相違は、ドイツと日本では異なる。糖尿病は日本では豊かさの代償のように思われがちだが、ドイツでは貧しい人々に多い病気として知られている。
ドイツの裕福層の食生活は肉食中心ではなく菜食中心で、日本の伝統的な食生活に似ている。



日本人の寿命世界一は食生活に負う部分が大きいが、最近では伝統的な日本食も少なくなってきた。豊かさの象徴とばかりに肉食を好む人も多い。
日本では動物性脂肪の少ない日本食は質素と思われがちだが、ドイツでは穀物や野菜類が日本よりも割高で、日本で割高な肉類は対照的に安い。
故に、今日も肉食、明日も肉食といった食生活はドイツでは貧困層の食べ物となり、菜食中心の食事は高級料理となる。サラダは日本よりドイツの方が割高で、サラダバーは通常の食べ放題よりも値段が高い。
昨今の健康ブームで、ドイツでもベジタリアンが増えている。マクドナルド等のファーストフード店のサラダメニューも豊富になってきたが、こういった店でサラダを食べる人々もベジタリアンや裕福層が殆どだ。


何故、日本人は高い金を出してまで不健康な食事を取るのだろう。ドイツの裕福層には、不思議な光景に見えるのかもしれない。
日本には守るべきものが、誇るべきものが、まだまだ多い。


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